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〘1169㌻〙

第1章

1 アモツのイザヤがユダのわうウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤのときにしめされたるユダとヱルサレムとにかゝ異象いしやう

2 てんよきけみゝをかたぶけよ ヱホバのかたりたまふことばあり いはく われをやしなひそだてしにかれらはわれにそむけり 3 うしはそのしゆをしり驢馬ろばはそのあるじの廐󠄇むまやをしる されどイスラエルはしらず わがたみはさとらず 4 ああつみををかせる國人くにびとよこしまを負󠄅ふたみ あくをなすもののすゑ やぶりそこなふ種族やから かれらはヱホバをすてイスラエルの聖󠄃者せいしやをあなどりこれをうとみて退󠄃しりぞきたり 5 なんぢらなんぞかさねがさねもとりて猶󠄅なほうたれんとするか そのかしらはやまざる所󠄃ところなくそのこゝろはつかれはてたり 6 あしのうらよりかしらにいたるまで全󠄃またきところなくただ創痍きず打傷うちきず腫物しゆもつとのみなり しかしてこれをあはすものなく包󠄃つゝむものなくまたあぶらにてやはらぐるものもなし 7 なんぢらのくにはあれすたれなんぢらの諸邑まち〳〵にてやかれなんぢらの田畑たはたはその前󠄃まへにて外人あだしびとにのまれ旣󠄁すでにあだしびとにくつがへされて荒廢あれすたれたり 8 シオンのむすめはぶだうぞののいほりのごとく瓜田うりばたけ假舍かりやのごとくまた圍󠄃かこみをうけたる城󠄃しろのごとくたゞひとり遺󠄃のこれり 9 萬軍ばんぐんのヱホバわれらにすこしの遺󠄃のこりをとどめたまふことなくば我儕われらはソドムのごとく又󠄂またゴモラにおなじかりしならん

10 なんぢらソドムの有󠄃司つかさびとよヱホバのことばをきけ なんぢらゴモラのたみよ われらのかみ律法おきてみゝをかたぶけよ 11 ヱホバいひたまはくなんぢらがさゝぐるおほくの犧牲いけにへはわれになにえきあらんや われはをひつじの燔祭はんさいとこえたるけもののあぶらとにあけり われは牡牛をうしあるひは小羊こひつじあるひは牡山羊をやぎをよろこばず
 1169㌻ 
12 なんぢらはわれまみえんとてきたる このことをがなんぢらに要󠄃もとめしや いたづらにわが庭󠄄にはをふむのみなり 13 むなしき祭物そなへものをふたゝびたづさふることなかれ 燻物たきものはわがにくむところ 新月󠄃しんげつおよび安息日あんそくにちまた會衆くわいしゆうをよびあつむることもがにくむところなり なんぢらは聖󠄃會せいくわいあく兼󠄄ぬ われゆるすにたへず 14 わがこゝろはなんぢらの新月󠄃しんげつ節󠄄會せちゑとをきらふ これわが重荷おもになり われ負󠄅おふにうみたり 15 われなんぢらがをのぶるときをおほひ 汝等なんぢらがおほくの祈禱いのりをなすときもきくことをせじ なんぢらのにはみちたり 16 なんぢらおのれをあらひおのれをきよくしわが眼前󠄃めのまへよりその惡業あしきわざをさり あくをおこなふことを 17 ぜんをおこなふことをならひ 公󠄃平󠄃こうへいをもとめ 虐󠄃しへたげらるるものをたすけ 孤子みなしご公󠄃平󠄃こうへいをおこなひ 寡婦󠄃やもめ訟󠄃うつたへをあげつらへ〘900㌻〙

18 ヱホバいひたまはく 率󠄃いざわれらともにあげつららはん なんぢらのつみのごとくなるも雪󠄃ゆきのごとくしろくなりくれなゐのごとくあかくともひつじのごとくにならん 19 もしなんぢらうけがひしたがはば美產よきものをくらふことをべし 20 もし汝等なんぢらこばみそむかばつるぎにのまるべし はヱホバその御口みくちよりかたりたまへるなり

21 忠信ちうしんなりしまちいかにして妓女うかれめとはなれる むかしは公󠄃平󠄃こうへいにてみち正義せいぎそのなかにやどりしにいまひとをころすものばかりとなりぬ 22 なんぢの白銀しろかねかすとなり なんぢの葡萄酒ぶだうしゆみづをまじへ 23 なんぢの長輩をさたちはそむきて盜人ぬすびと伴󠄃侶かたうどとなり おのおの賄賂まひなひをよろこび 贓財おくりものをおひもとめ 孤子みなしご公󠄃平󠄃こうへいをおこなはず 寡婦󠄃やもめ訟󠄃うたへはかれらの前󠄃まへにいづることあたはず
 1170㌻ 

24 このゆゑにしゆ萬軍ばんぐんのヱホバ、イスラエルの全󠄃能者ぜんのうしやのたまはく あゝわれてきにむかひておもひをはらしあたにむかひてむくいをすべし 25 われまたをなんぢのうへにそへ なんぢのかすをことごとくきよくし なんぢの鉛󠄅なまりをすべて取去とりさ 26 なんぢの審士さばきびともとのごとく なんぢの議官ぎくわんはじめのごとくにかへすべし しかるのちなんぢは正義せいぎまち忠信ちうしんまちととなへられん 27 シオンは公󠄃平󠄃こうへいをもてあがなはれ 歸來かへりきたるものも正義せいぎをもてあがなはるべし 28 されどとがををかすものと罪人つみびととはともにやぶれ ヱホバをすつるものもまたほろびうせん 29 なんぢらはそのよろこびたる橿樹かしのきによりてはぢをいだき そのえらびたるそのによりてはぢあからむべし 30 なんぢらはのかるる橿樹かしのきのごとくみづなきそののごとくならん 31 權勢いきほひあるものは麻󠄃あさのごとく そのわざ火花ひばなのごとく ふたつのもの一同ともにもえてこれを撲滅うちけすものなし

第2章

1 アモツのイザヤがしめされたるユダとヱルサレムとにかかることば 2 すゑのにヱホバのいへやまはもろもろのやまのいただきにかたくち もろもろのみねよりもたかくあがり すべてのくにながれのごとくこれにつかん 3 おほくのたみゆきてあひかたりいはん 率󠄃いざわれらヱホバのやまにのぼりヤコブのかみいへにゆかん かみわれらにその道󠄃みちををしへたまはん われらそのみちをあゆむべしと そは律法おきてはシオンよりいでヱホバのことばはヱルサレムよりいづべければなり 4 ヱホバはもろもろのくにのあひだをさばき おほくのたみをせめたまはん かくてかれらはそのつるぎをうちかへてすきとなし そのやりをうちかへて鎌󠄃かまとなし くにくににむかひてつるぎをあげず 戰鬪たたかひのことをふたゝびまなばざるべし〘901㌻〙

5 ヤコブのいへよきたれ 我儕われらヱホバのひかりにあゆまん 6 しゆよなんぢはそのたみヤコブのいへをすてたまへり はかれらのなかにひがしのかたの風俗ならはしみち みなペリシテびとのごとく陰陽師おんやうしとなり 異邦󠄆人ことくにびとのともがらとをうちてちかひをたてしがゆゑなり
 1171㌻ 
7 かれらのくにには黃金こがね白銀しろかねみちて財寳たから數󠄄かずかぎりなし かれらのくににはうまみちて戰車いくさぐるまのかずかぎりなし 8 かれらのくにには偶像󠄃ぐうざうみち みなおのがわざそのゆびのつくれるものををがめり 9 いやしきものはかがめられ尊󠄅たふときものはひくくせらる かれらをゆるしたまふなかれ 10 なんぢ岩間いはのひまにいり またつちにかくれて ヱホバのおそるべき容貌みかたちとその稜威󠄂みいつ光輝かがやきとをさくべし 11 このにはをあげてたかぶるものひくくせられ おごひとかがめられ たゞヱホバのみたくくあげられたまはん

12 そは萬軍ばんぐんのヱホバのひとつあり すべてたかぶるものおごるものみづからをあがむるもののうへにのぞみてこれをひくくし 13 またレバノンのたかくそびえたるすべての香柏かうはくバシヤンのすべての橿樹かしのき 14 もろもろの高山たかきやまもろもろのそびえたるみね 15 すべてのたかきやぐらすべての堅固けんごなる石垣いしがき 16 およびタルシシのすべてのふねすべてのしたふべきうるはしきものにのぞむべし 17 このにはたかぶるものはかがめられ おごひとはひくくせられ たゞヱホバのみたかくあげられたまはん 18 かくて偶像󠄃ぐうざうはことごとくほろびうすべし 19 ヱホバたちて震動ふるひうごかしたまふとき人々ひと〴〵そのおそるべき容貌みかたちとその稜威󠄂みいつ光輝かがやきとをさけていはほほら穴󠄄あなとにいらん 20 その人々ひと〴〵おのがはいせんとて造󠄃つくれる白銀しろかねのぐうざうと黃金こがねのぐうざうとを鼹鼠うころもちのあな蝙󠄃蝠かはほり穴󠄄あなになげすて 21 岩々いは〳〵𨻶はざまけはしき山峽やまあひにいり ヱホバの起󠄃たちをふるひうごかしたまふそのおそるべき容貌みかたち稜威󠄂みいつのかがやきとを避󠄃さけ 22 なんぢらはなよりいきのいでいりするひとることをやめよかゝるものはなんぞかぞふるにらん
 1172㌻ 

第3章

1 みよしゆばんぐんのヱホバ、ヱルサレムおよびユダのたのむところよるところなるすべてそのたのむところのかて すべてそのたのむところのみづ 2 勇󠄃士ますらを 戰士いくさびと 審士さばきびと 預言者よげんしや 卜筮者うらなひしや 長老ちやうらう 3 五十人ごじふにんかしら 貴顯者たふときもの 議官ぎくわん げいたけたるものおよび言語ことばたくみなるものを除去のぞきさりたまはん 4 われ童子わらべをもてかれらのきみとし嬰兒みどりごにかれらををさめしめん 5 たみたがひにあひ虐󠄃しへたひとおのおのそのとなりをしへたげ 童子わらべおいたるものにむかひてたかぶり いやしきものはたふときものにむかひてたかぶらん 6 そのときひとちちのいへにて兄弟きやうだいにすがりていはん なんぢなほころもあり われらの有󠄃司つかさびととなりてこの荒敗やぶれをそのにてをさめよと〘902㌻〙 7 そのかれこゑをあげていはん われなんぢらを愈󠄃いやすものとなるをじ わがいへかてなくまたころもなし われをたててたみ有󠄃司つかさびととすることなかれと 8 これかれらのした行爲おこなひとはみなヱホバにそむきてその榮光えいくわうををかししがゆゑに ヱルサレムはやぶれユダはたふれたればなり 9 かれらの面色かほばせはそのあしきことのあかしをなし ソドムのごとくそのつみをあらはしてかくすことをせざるなり かれらの靈魂たましひはわざはひなるかなみづからそのあくむくいをとれり 10 なんぢら義人ただしきひとにいへ かならず福祉さいはひをうけんと 彼等かれらはそのおこなひのをくらふべければなり 11 惡者あしきものはわざはひなるかなかならず災禍わざはひをうけん そのむくいきたるべければなり 12 わがたみはをさなごに虐󠄃しへたげられ婦󠄃女をんなにをさめらる あゝわがたみよなんぢを導󠄃みちびくものはかへりてなんぢを迷󠄃まよはせなんぢのゆくべき途󠄃みち

13 ヱホバたちいでて公󠄃理ことはりをのべ起󠄃たちてもろもろのたみ審判󠄄さばきたま 14 ヱホバきたりておのがたみ長老ちやうらうともろもろのきみとをさばきていひたまはん なんぢらは葡萄園ぶだうぞのをくひあらせり 貧󠄃まづしきものよりかすめとりたるものはなんぢらのいへにあり 15 いかなれば汝等なんぢらわがたみをふみにじり貧󠄃まづしきもののかほをすりくだくやと これしゆ萬軍ばんぐんのヱホバのみことばなり
 1173㌻ 

16 ヱホバまたいひたまはくシオンの女輩むすめらはおごり うなじをのばしてあるき にてこびをおくり 徐々しづ〳〵としてあゆみゆくそのあしにはりんりんと音󠄃おとあり 17 このゆゑにしゆシオンのむすめらのかしらをかぶろにしヱホバかれらの醜所󠄃みにくきところをあらはしたまはん 18 そのしゆかれらがあしにかざれるうるはしきくしろをとり 瓔珞やうらく 半󠄃月󠄃飾󠄃つきがたのかざり 19 耳環󠄃みみわ 手釧うでわ 面帕かほおほひ 20 華冠かんむり 脛飾󠄃すねかざり おび 香盒かうがう 符嚢まもりぶくろ 21 指環󠄃ゆびわ 鼻環󠄃はなわ 22 公󠄃服󠄃こうふく 上衣うはぎ 外帔おほひぎぬ 金嚢かねぶくろ 23 かがみ 細布にぎたへころも 首帕かしらぎぬ 被衣かつぎなどを取除とりのぞきたまはん 24 しかしてかぐはしきかうはかはりて臭穢あしきにほひとなり おびはかはりて繩󠄂なはとなり うるはしく編󠄃あみたるかみはかぶろとなり はなやかなるころもはかはりて麁󠄃布あらたへのころもとなり 麗󠄃顏みめよきかほはかはりて烙鐵やきがねせられたるきずとならん 25 なんぢのをとこはつるぎにたふれ なんぢの勇󠄃士ますらをはたたかひにたふるべし 26 そのもんはなげきかなしみ シオンは荒廢あれすたれてにすわらん

第4章

1 その七人ななたりのをんな一人ひとりをとこにすがりていはん 我儕われらおのれのかてをくらひおのれのころもをるべし ただ我儕われらになんぢのをとなふることをゆるしてわれらのはぢをとりのぞけと

2 そのヱホバのえだはさかえてかがやかん よりなりいづるもののはすぐれまたうるはしくして逃󠄄のがれのこれるイスラエルのえきとなるべし〘903㌻〙 3 しかしてシオンに遣󠄃のこれるもの ヱルサレムにとゞまれるもの すべて此等これらのヱルサレムにながらふるもののなかにしるされたるものは聖󠄃せいととなへられん 4 そはしゆさばきするみたまとやきつくすみたまとをもてシオンのむすめらのけがれをあらひ ヱルサレムのをそのなかよりのぞきたまふとききたるべければなり 5 こゝにヱホバはシオンのやまのすべての住󠄃所󠄃すまひと もろもろの聚會あつまりとのうへに ひるくも煙󠄃けぶりとをつくりよるはほのほのひかりをつくりたまはん あまねくさかえのうへに覆󠄄庇おほひあるべし 6 またひとつの假廬かりいほありて ひるはあつさをふせぐかげとなり 暴風はやちあめとをさけてかくるる所󠄃ところとなるべし
 1174㌻ 

第5章

1 われわがあいするもののためにうたをつくり があいするものの葡萄園ぶだうぞののことをうたはん わがあいするものはつちこえたるやまにひとつの葡萄園ぶだうぞのをもてり 2 かれそのそのをすきかへしいしをのぞきてよきぶだうをうゑ そのなかに望󠄇樓ものみをたて酒榨さかぶねをほりてよき葡萄ぶだうのむすぶを望󠄇のぞみまてり しかるにむすびたるものは野葡萄のぶだうなりき

3 さればヱルサレムに住󠄃すめるものとユダのひと請󠄃こふなんぢらわれとわがぶだうぞのとのあひだをさばけ 4 わが葡萄園ぶだうぞのにわれのなしたるほかなにのなすべきことありや われはよきぶだうのむすぶをのぞみまちしに いかなれば野葡萄のぶだうをむすびしや 5 さればわれわが葡萄園ぶだうぞのになさんとすることを汝等なんぢらにつげん われはぶだうぞのの籬󠄂笆まがきをとりさりてその食󠄃くひあらさるるにまかせ そのかきをこぼちてそのふみあらさるるにまかせん 6 われこれをあらしてふたゝびかることをせず耕󠄃たがへすことをせずおどろいばらとをはえいでしめん またくもおほせてそのうへにあめふることなからしめん 7 それ萬軍ばんぐんのヱホバの葡萄園ぶだうぞのはイスラエルのいへなり そのよろこびたまふところの植物うゑものはユダのひとなり これに公󠄃平󠄃こうへいをのぞみたまひしにかへりてをながし これに正義せいぎをのぞみたまひしにかへりて號呼さけびあり

8 わざはひなるかなかれらはいへいへをたてつらね 田圃たはた田圃たはたをましくはへて 餘地よちをあまさず おのれひとりくにのうちに住󠄃すまんとす 9 萬軍ばんぐんのヱホバわがみゝにつげてのたまはく におほくのいへはあれすたれおほいにしてうるはしきいへひとのすむことなきにいたらん 10 十段じつだんのぶだうぞのわづかにいちバテをみのりいちホメルの穀種たねはわづかにいちエパをみのるべし 11 わざはひなるかなかれらは朝󠄃あさつとにおきて濃酒こきさけをおひもとめ のふくるまでとゞまりてのみ さけにそのをやかるるなり 12 かれらの酒宴しゆえんにはことあり しつあり つづみあり ふえあり 葡萄酒ぶだうしゆあり されどヱホバの作爲みわざをかへりみずそのみてのなしたまふところにをとめず〘904㌻〙
 1175㌻ 

13 かゝるがゆゑにわがたみ無知むちにしてとりこにせられ その貴顯者たふときものはうゑ そのもろもろのたみかわきによりてつかれはてん 14 また陰府よみはその欲望󠄇のぞみをひろくし そのはかられざるくちをはる かれらの榮華えいぐわ かれらの群衆ぐんしゆう かれらの饒富にぎはひ およびよろこびたのしめるひとみなそのなかにおつべし 15 いやしきものはかがめられ たふときものはひくくせられ をあげてたかぶるものはひくくせらるべし 16 されど萬軍ばんぐんのヱホバは公󠄃平󠄃こうへいによりてあがめられ 聖󠄃せいなるかみ正義せいぎによりて聖󠄃せいとせられたまふべし 17 しかして小羊こひつじおのが牧場まきにあるごとくにくさをはみ ゆたかなるもののはあれて旅󠄃客たびゞとにくらはれん

18 わざはひなるかな彼等かれらはいつはりを繩󠄂なはとなしてあくをひき つなにてくるまをひくごとくつみをひけり 19 かれらはいふ その成󠄃なさんとすることをいそぎて速󠄃すみやかになせ 我儕われらこれをん イスラエルの聖󠄃者せいしやのさだむることを逼󠄃來せまりきたらせよ われらこれをしらんと 20 わざはひなるかな かれらはあくをよびてぜんとしぜんをよびてあくとし 暗󠄃くらきをもてひかりとしひかりをもて暗󠄃くらしとし にがきをもてあましとしあまきをもてにがしとするものなり 21 わざはひなるかな かれらはおのれをみてかしこしとしみづからかへりみてさとしとするものなり 22 わざはひなるかな かれらは葡萄酒ぶだうしゆをのむに丈󠄃夫ますらをなり 濃酒こきさけあはするに勇󠄃者ゆうしやなり 23 かれらは賄賂まひなひによりてあしきものをただしとなし 義人ぎじんよりそのをうばふ

24 これによりて火舌ひのした刈株かりかぶをくらふがごとく また枯草かれくさ火焰ほのほのなかにおつるがごとく そのはくちはてそのはなちりのごとくにとびさらん かれらは萬軍ばんぐんのヱホバの律法おきてをすててイスラエルの聖󠄃者せいしやのことばをなみしたればなり 25 このゆゑにヱホバそのたみにむかひていかりをはなち みてをのべてかれらをうちたまへり やまはふるひうごきかれらのかばねちまたのなかにて糞土あくたのごとくなれり しかはあれどヱホバのいかりやまずしてなほそののばしたまふ

26 かくてはたをたててとほき國々くに〴〵をまねき彼等かれらをよびてはてよりきたらしめたまはん よかれらはしりて速󠄃すみやかにきたるべし
 1176㌻ 
27 そのなかにはつかれたふるるものなくねぶりまたはいぬるものなし その腰󠄃こしおびはとけずそのくつひもはきれず 28 そのとくそのゆみはことごとくり そのむまのひづめはいしのごとくそのくるま疾風はやちのごとしと稱󠄄となへられん 29 そのほゆることしゝのごとく また小獅こじしのごとくほえうなりつつ獲物えものをつかみて掠去かすめされどもこれをすくふものなし 30 そのかれらが嘯響なりどよめくことうみのなりどよめくがごとし もしをのぞまば暗󠄃くらきなやみとありてひかり黑雲くろくものなかにくらくなりたるを〘905㌻〙

第6章

1 ウジヤわうのしにたるとしわれたかくあがれる御座みくらにヱホバのたまふをしにその衣裾もすそ殿とのにみちたり 2 セラピムそのうへにたつ おのおのむつ翼󠄅つばさあり そのふたつをもておもをおほひ そのふたつをもてあしをおほひ そのふたつをもて飛翔󠄃とびかけ 3 たがひによびいひけるは聖󠄃せいなるかな聖󠄃せいなるかな聖󠄃せいなるかな萬軍ばんぐんのヱホバ その榮光えいくわう全󠄃地ぜんちにみつ 4 かくよばはるものこゑによりてしきみのもとゐゆりうごきいへのうちに煙󠄃けぶりみちたり 5 このときわれいへり わざはひなるかなわれほろびなん われはけがれたるくちびるたみのなかにすみてけがれたるくちびるのものなるに わがばんぐんのヱホバにましますわうまつればなりと

6 こゝにかのセラピムのひとりひばしをもてだんうへよりとりたる熱炭󠄃あかきひにたづさへてわれにとびきたり 7 わがくちふれていひけるは よこのなんぢのくちびるにふれたれば旣󠄁すでになんぢのあくはのぞかれ なんぢのつみはきよめられたりと 8 われまたヱホバのこゑをきくいはく われたれをつかはさんたれかわれらのために往󠄃ゆくべきかと そのときわれいひけるはわれこゝにありわれをつかはしたまへ 9 ヱホバいひたまはく往󠄃ゆきてこのたみにかくのごとくつげよ なんぢらきゝてきけよされどさとらざるべし てみよされどしらざるべしと
 1177㌻ 
10 なんぢこのたみのこころをにぶくしそのみゝをものうくし そのをおほへ おそらくはかれらそのにてそのみゝにてきき そのこゝろにてさとりひるがへりていやさるることあらん 11 ここにわれいひけるは しゆよいつまで如此かくあらんか しゆこたへたまはく まちはあれすたれて住󠄃むものなく いへひとなく 邦󠄆くにことごとく荒土あれちとなり 12 人々ひと〴〵ヱホバに遠󠄄方とほきかたまでうつされ すたりたるところ國中くにのうちにおほくならんときまで 如此かくあるべし 13 そのなかに十分󠄃じふぶんいちのこるものあれどももまたのみつくされん されど聖󠄃裔きよきたねのこりてこのとなるべしのテレビントまたは橿樹かしのきがきらるることありともそのののこるがごとし

第7章

1 ウジヤのヨタムそのユダヤわうアハズのとき アラムのわうレヂンとレマリヤのイスラエルわうペカとのぼりきたりてヱルサレムをせめしがつひに勝󠄃かつことあたはざりき 2 ここにアラムとエフライムと結合むすびつらなりたりとダビデのいへにつぐるものありければ わうのこころとたみこゝろとは林木はやしのきかぜにうごかさるるがごとくにうごけり〘906㌻〙

3 そのときヱホバ、イザヤにいひたまひけるはいまなんぢとなんぢシヤルヤシユブとともにいでてぬのをさらす大路おほぢのかたはらなる上池かみのいけ樋口ひぐちにゆきてアハズを迎󠄃むか 4 これにつぐべし なんぢ つゝしみてしづかなれ アラムのレヂンおよびレマリヤのはげしくいかるともふたつ燼餘もえのこりたる煙󠄃けぶれる片柴はしばのごとし おそるるなかれこゝろをよわくするなかれ 5 アラム、エフライムおよびレマリヤのなんぢにむかひてあしはかりごとをくはだてていふ 6 われらユダに攻上せめのぼりてこれをおびやかし我儕われらのためにこれをやぶりとり タビエルのをそのなかにたててわうとせんと 7 されどしゆヱホバいひたまはく このことおこなはれずまた成󠄃なることなし 8 アラムのかしらはダマスコ、ダマスコのかしらはレヂンなり エフライムは六十五ろくじふごねんのうちにやぶれてくにをなさざるべし
 1178㌻ 
9 またエフライムのかしらはサマリヤ、サマリヤのかしらはレマリヤのなり もしなんぢらしんぜずばかならずたつことをじと

10 ヱホバふたゝびアハズにつげていひたまはく 11 なんぢのかみヱホバにひとつ豫兆󠄃しるしをもとめよ あるいはふかきところあるひはうへのたかきところにもとめよ 12 アハズいひけるはわれこれをもとめじ われはヱホバをこゝろむることをせざるべし 13 イザヤいひけるは ダビデのいへよ請󠄃こふなんぢらきけ なんぢらひとをわづらはしこれを小事ちひさしとしてまたわがかみをもわづらはさんとするか 14 このゆゑしゆみづからひとつ豫兆󠄃しるしをなんぢらにたまふべし よをとめはらみてをうまん そのをインマヌエルと稱󠄄となふべし 15 かれあくをすてぜんをえらぶことをしるころほひにいたりて乳󠄃酥にうそ蜂蜜はちみつとをくらはん 16 そはこのいまだあくをすてぜんをえらぶことをしらざるさきになんぢがいみきらふふたりわうはすてらるべし 17 ヱホバはエフライムがユダをはなれしときよりこのかたのぞみしことなきなんぢとなんぢのたみとなんぢの父󠄃ちゝいへとにのぞませたまはんこれアツスリヤのわうなり

18 其日そのひヱホバ、エジプトなる河々かは〴〵のほとりの蠅󠄄はへをまねきアツスリヤのはちをよびたまはん 19 みなきたりてあれたるたに岩穴󠄄いはあなすべての荊棘いばらすべての牧場まきのうへにとゞまるべし

20 そのしゆはかはのむかふより雇󠄃やとへるアツスリヤのわう剃刀かみそりとしてかしらあしとをそりたまはん またひげをものぞきたまふべし

21 そのひとわかき牝犢めうしひとつとひつじふたつとをかひをらん 22 そのいだすところの乳󠄃ちゝおほきによりて乳󠄃酥にうそをくらふことをん すべてくにのうちに遺󠄃のこれるものは乳󠄃酥にうそ蜂蜜はちみつとをくらふべし〘907㌻〙
 1179㌻ 

23 その千株ちもとぎん一千いつせんあたひをえたる葡萄ぶだうありしところもことごとくいばらおどろはえいづべし 24 いばらとおどろとにあまねきがゆゑに人々ひと〴〵ゆみとをもて彼處かしこにゆくなり 25 すきをもてほりたがへしたる山々やま〳〵もいばらとおどろのためにひとおそれてそのなかにゆくことをじ そのはただうしをはなちひつじにふましむるところとならん

第8章

1 ヱホバわれにいひたまひけるはひとつおほいなるふだをとり そのうへに平󠄃常よのつね文󠄃字もじにてマヘル シャラル ハシ バズとしる 2 われ信實しんじつ證者あかしびとなる祭司さいしウリヤおよびエベレキヤのゼカリヤをもてそのあかしをなさしむ 3 われ預言者よげんしゃつまにちかづきしときかれはらみてをうみければ ヱホバわれにいひたまはく そのをマヘル シャラル ハシ バズと稱󠄄となへよ 4 そはこのいまだわれ父󠄃ちゝわがはゝとよぶことをらざるうちに ダマスコのとみとサマリヤの財寳たからはうばはれてアツスリヤわうのまへにいたるべければなり

5 ヱホバまたかさねわれにつげたまへりいは 6 このたみはゆるやかにながるるシロアのみづをすててレヂンとレマリヤのとをよろこぶ 7 これによりてしゆはいきほひたけくみなぎりわたる大河おほかはみづをかれらのうへに堰入せきいれたまはん これはアツスリヤわうとそのもろもろの威󠄂勢ゐせいとにして もゝ支󠄂流えだかはにはびこり もろもろのきしをこえ 8 ユダにながれいり 溢󠄃あふれひろごりてそのうなじにまでおよばん インマヌエルよ そののぶる翼󠄅つばさはあまねくなんぢのにみちわたらん

9 もろもろのたみよ さばめきさわげなんぢらくだかるべし 遠󠄄とほきくにぐにのものよ きけ 腰󠄃こしにおびせよ 汝等なんぢらくだかるべし 腰󠄃こしおびせよ なんぢらくだかるべし 10 なんぢらたがひにはかれ つひに徒勞むなしくならん なんぢらことばをいだせ遂󠄅ついにおこなはれじ そはかみわれらとともにいませばなり 11 ヱホバつよきをもて此如かくわれにしめし このたみみちにあゆまざらんことをわれにさとして言給いひたまははく 12 此民このたみのすべて叛󠄃逆󠄃はんぎやくととなふるところのものをなんぢら叛󠄃逆󠄃はんぎやくととなふるなかれ 彼等かれらのおそるるところを汝等なんぢらおそるるなかれをのゝくなかれ
 1180㌻ 
13 なんぢらはただ萬軍ばんぐんのヱホバを聖󠄃せいとしてこれをかしこみこれをおそるべし 14 しからばヱホバはきよき避󠄃所󠄃さけどころとなりたまはん されどイスラエルのふたついへにはつまづいしとなりさまたぐるいはとならん ヱルサレムのたみには網󠄄罟あみとなり機濫わなとならん 15 おほくの人々ひと〴〵これによりてつまづきかつたふれやぶれ 網󠄄あみせられまたとらへらるべし

16 證詞あかしをつかね律法おきてをわが弟子でしのうちにとづべし 17 いまみかほをおほひてヤコブのいへをかへりみたまはずといへども われそのヱホバをまちそのヱホバを望󠄇のぞみまつらん〘908㌻〙 18 よわれとヱホバがわれにたまひたる子輩こらとはイスラエルのうちの豫兆󠄃しるしなりくすしきかたなり はシオンのやまにいます萬軍ばんぐんのヱホバのあたへたまふ所󠄃ところなり

19 もしひとなんぢらにつげて巫女みこおよび魔󠄃術󠄃者まじゆつしやのさえづるがごとく細語ささやくがごときものにもとめよといはばたみはおのれのかみにもとむべきにあらずや いかで活者いけるもののために死者しねるものにもとむることをんといへ 20 ただ律法おきて證詞あかしとをもとむべし 彼等かれらのいふところ此言このことばにかなはずば晨光しののめあらじ 21 かれらくにをへあるきてくるしみうゑん その饑󠄃うゝるときいかりをはなちおのわうおのがかみをさしてのろひかつそのかほをうへにむけ 22 またをみれば艱難なやみ幽暗󠄃くらきとくるしみのやみとあり かれらは昏黑まくらきにおひやられん

第9章

1 いまくるしみをうくれどものちにはやみなかるべし むかしはゼブルンのナフタリのをあなどられしめたまひしかど のちにはうみにそひたるヨルダンのむかふ ことくにびとのガリラヤにさかえをうけしめたまへり 2 幽暗󠄃くらきをあゆめるたみおほいなるひかりをみ 死蔭しかげにすめるもののうへにひかりてらせり 3 なんぢたみをましその歡喜よろこびおほいにしたまひければ かれらは收穫時かりいれどきによろこぶがごとく掠物えものをわかつときにたのしむがごとくなんぢ前󠄃みまへによろこべり
 1181㌻ 
4 そはなんぢかれらがおへるくびきとその肩󠄃かたしもと虐󠄃しへたぐるもののつゑとをり これをりてミデアンののごとくなしたまひたればなり 5 すべてみだれたたかふ兵士つはもののよろひとにまみれたるころもとはみなのもえくさとなりてやかるべし 6 ひとりの嬰兒みどりごわれらのためにうまれたり 我儕われらはひとりのをあたへられたり 政事まつりごとはその肩󠄃かたにあり その奇妙きめうまた議士ぎし また大能たいのうかみとこしへのちち 平󠄃和へいわきみととなへられん 7 その政事まつりごと平󠄃和へいわとはましくははりて窮󠄃かぎりなし かつダビデのくらゐにすわりてそのくにををさめいまよりのちとこしへに公󠄃平󠄃こうへい正義せいぎとをもてこれをたてこれをたもちたまはん 萬軍ばんぐんのヱホバの熱心ねっしんこれを成󠄃なしたまふべし

8 しゆ一言ひとことをヤコブにおくりこれをイスラエルのうへにのぞませたまへり 9 すべてのこのたみエフライムとサマリヤにるものとはしるならん かれらはたかぶりほここゝろをもていふ 10 かはらくづるるともわれら斫石きりいしをもて建󠄄たて くはのきらるるともわれら香柏かうはくをもてこれにかへんと 11 このゆゑにヱホバ、レヂンのてきをあげもちゐてイスラエルをせめしめ そのあたをたけび勇󠄃いさましめたまはん 12 前󠄃まへにアラムびとありうしろにペシリテびとあり くちをはりてイスラエルをのまんとす しかはあれどヱホバのいかりやまずしてなほそのをのばしたまふ〘909㌻〙

13 されどこのたみはおのれをうつものにかへらず萬軍ばんぐんのヱホバをもとめず 14 かゝるゆゑにヱホバ一日ひとひのうちにかしら椶櫚しゆろのえだとあしとをイスラエルより斷切たちきりたまはん 15 そのかしらとはおいたるもの尊󠄅たふときもの そのとは謊󠄃言いつはりをのぶる預言者よげんしゃをいふなり 16 このたみをみちびくものはこれを迷󠄃まよはせその引導󠄃みちびきをうくるものはほろぶるなり 17 このゆゑにしゆはその少壯者わかきものをよろこびたまはず その孤兒みなしご寡婦󠄃やもめとをあはれみたまはざるべし これそのたみはことごとく邪󠄅よこしまなりあくをおこなふものなり おのおののくちおろかなることをかたればなり しかはあれどヱホバのいかりやまずしてなほそのをのばしたまふ
 1182㌻ 

18 あくのごとくもえおどろいばらとを食󠄃くひつくししげりあふはやしをやくべければみな煙󠄃けぶりとなりむらがりて上騰󠄃たちのぼらん 19 萬軍ばんぐんのヱホバのいかりによりてはくろくやけ そのたみのもえくさとなり人々ひと〴〵たがひに相憐あひあはれむことなし 20 ひとみぎにつかめどもなほ饑󠄃うゑ ひだりに食󠄃くらへどもなほあかず おのおのそのうで肉󠄁にくをくらふべし 21 マナセはエフライムを エフライムはマナセをくらひ 又󠄂またかれら相合あひ〳〵てユダをめん しかはあれどヱホバのいかりやまずしてなほそのをのばしたまふ

第10章

1 不義ふぎのおきてをさだめ暴虐󠄃しへたげのことばをしるすものはわざはひひなるかな 2 かれらはともしきもののうたへをうけず わがたみのなかの貧󠄃まづしきものの權利けんりをはぎ寡婦󠄃やもめ資󠄄產もちものをうばひ孤兒みなしごのものをかす 3 なんぢらこらしめらるるきたらばなにをなさんとするか 敗壞やぶれとほきよりきたらんときなにをなさんとするか なんぢら逃󠄄のがれゆきてたれにすくひをもとめんとするか また何處いづこになんぢらのさかえをのこさんとするか 4 ただ縛󠄃いましめられたるもののしたにかがみ ころされたるもののしたに伏仆ふしたふれんのみ しかはあれどヱホバのいかりやまずしてほそのをのばしたまふ

5 やよアツスリヤびと なんぢはわがいかりつゑなり そのしもとはわが忿恚いきどほりなり 6 われかれをつかはして邪󠄅曲よこしまなるくにをせめわれかれにめいじてがいかれるたみをせめてその所󠄃有󠄃もちものをかすめその財寳たからをうばはしめ かれらをちまたひぢのごとくに蹂躪ふみにじらしめん 7 されどアツスリヤびとのこころざしはかくのごとくならず そのこゝろおもひもまたかくのごとくならず そのこころは敗壞やぶれをこのみ あまたのくにをほろぼしたゝ
 1183㌻ 
8 かれいふ わが諸侯きみたちはみなわうにあらずや 9 カルノはカルケミシのごとく ハマテはアルパデのごとく サマリヤはダマスコのごときにあらずや 10 わが偶像󠄃ぐうざうにつかふる國々くに〴〵たり その彫󠄃ゑりたる像󠄃ざうはヱルサレムおよびサマリヤのものに勝󠄃すぐれたり〘910㌻〙 11 われ旣󠄁すでにサマリヤとその偶像󠄃ぐうざうとにおこなへるごとくまたヱルサレムとその偶像󠄃ぐうざうとにおこなはざるべけんやと

12 このゆゑにしゆいひたまふ われシオンのやまとヱルサレムとになさんとすることをことごとく遂󠄅とげをはらんとき われアツスリヤわうのおごれるこゝろとそのたかぶりあふぎたるとをばつすべし 13 そはかれいへらく われちから智慧󠄄ちゑとによりてこれをなせり われはかしこし 國々くに〴〵さかひをのぞき そのたるものをうばひ 又󠄂またわれは丈󠄃夫ますらをにしてかのくらゐするものをおろしたり 14 わがもろもろのたみのたからをたりしはをとるがごとく またあめした取收とりをさめたりしは遺󠄃のこしすてたるたまごをとりあつむるがごとくなりき あるひは翼󠄅つばさをうごかし あるひはくちをひらき あるひは喃々なん〳〵するものもなかりしなりと

15 をのはこれをもちゐてきるものにむかひておのれみづからほこることをせんや のこぎりは これをうごかすものにむかひておのれみづからたかぶることをせんや はあだかもしもとがおのれをあぐるものをうごかしつゑみづからにあらざるものをあげんとするにひとし 16 このゆゑにしゆ萬軍ばんぐんのヱホバはこえたるものをやせしめ かつその榮光えいくわうのしたにのもゆるがごと火焰ほのほをおこしたまはん 17 イスラエルのひかりのごとく その聖󠄃者せいしやはほのほのごとくならん かく一日ひとひのうちにいばらとおどろとをやきほろぼし 18 又󠄂またかのはやしつちこえたる田圃たはたさかえをうせしめ 靈魂たましひをもをもうせしめてやめるものの衰󠄄おとろへたるがごとくなさん 19 かつはやしのうちにのこれるわづかにして童子わらべかぞへうるがごとくになるべし
 1184㌻ 

20 そのイスラエルの遺󠄃のこれるものとヤコブのいへののがれたるものとはふたゝびおのれをうちものにたよらず誠󠄃意まごころをもてイスラエルの聖󠄃者せいしやヱホバにたよらん 21 その遺󠄃のこれるものヤコブの遺󠄃のこれるものは大能たいのうかみにかへるべし 22 ああイスラエルよ なんぢのたみうみいさごのごとしといへども遺󠄃のこりてかへりきたるものはただ僅少わづかならん そは敗壞ほろびすでにさだまりにて溢󠄃あふるべければなり 23 しゆ萬軍ばんぐんのヱホバのさだめたまへる敗壞ほろびはこれをあまね國內くにのうちにおこなひたまふべし

24 このゆゑにしゆ萬軍ばんぐんのヱホバいひたまはく シオンに住󠄃すめるわがたみよアツスリヤびとエジプトのれいにならひしもとをもてなんぢをうちつゑをあげてなんぢをせむるともおそるるなかれ 25 ただ頃刻󠄂しばらくにして忿恚いきどほりはやまん がいかりは彼等かれらをほろぼしてやま 26 萬軍ばんぐんのヱホバむかしミデアンびとをオレブのいはのあたりにてうちたまひしごとくに禍害󠄅わざはひをおこしてこれをせめ 又󠄂またそのつゑうみのうへにのばしエジプトのれいにしたがひてこれをあげたまはん〘911㌻〙 27 そのかれの重荷おもにはなんぢの肩󠄃かたよりおり かれのくびきはなんぢのくびよりはなれ そのくびきはあぶらのゆゑをもてやぶれん

28 かれアイにきたりミグロンを過󠄃すぎミクマシにてその輜重しちようをとどめ 29 渡口わたりぐちをすぎてゲバに宿やどる ここにおいてラマはをののきサウルギべアびと逃󠄄のがれはしれり 30 ガリムのむすめよなんぢこゑをあげてさけべ ライシよみゝをかたぶけてけ アナトテよなんぢもこゑをあげよ 31 マデメナはさすらひゲビムのたみはのがれはしれり 32 このかれノブにたちとゞまり シオンのむすめのやまヱルサレムのをかにむかひてをふりたり

33 しゆばんぐんのヱホバは雄々ををしくたけびてそのえだたちたまはん 丈󠄃たけたかきものはきりおとされそびえたるものはひくくせらるべし 34 またくろがねをもてしげりあふはやしをきりたまはん レバノンは能力ちからあるものにたふさるべし
 1185㌻ 

第11章

1 ヱツサイのかぶよりひとつのいで そのよりひとつのえだはえてをむすばん 2 そのうへにヱホバのれいとゞまらん これ智慧󠄄ちゑ聰明そうめいれい 謀略ぼうりやく才能さいのうれい 知識ちしきれい ヱホバをおそるるのれいなり 3 かれはヱホバをおそるるをもて歡樂たのしみとし またみるところによりて審判󠄄さばきをなさず みゝきくところによりて斷定さだめをなさず 4 正義せいぎをもて貧󠄃まづしきものをさばき 公󠄃平󠄃こうへいをもてくにのうちのいやしきもののために斷定さだめをなし そのくちつゑをもてくにをうちその口唇くちびる氣息いぶきをもて惡人あしきものをころすべし 5 正義せいぎはその腰󠄃こしおびとなり 忠信ちゆうしんはそののおびとならん

6 おほかみは小羊こひつじとともにやどり 豹󠄂へう小山羊こやぎとともにふし こうし をじし こえたる家畜けだものともにをりてちひさき童子わらべにみちびかれ 7 牝牛めうしくまとはくひものをともにし くまうしとともにふし しゝはうしのごとくわらをくらひ 8 乳󠄃兒ちのみご毒󠄂蛇どくじやのほらにたはふれ 乳󠄃ばなれのをまむしの穴󠄄あなにいれん 9 かくてわが聖󠄃山きよきやまのいづこにても害󠄅そこなふことなくやぶることなからん そはみづうみをおほへるごとくヱホバをしるの知識ちしきにみつべければなり

10 そのヱツサイのたちてもろもろのたみはたとなり もろもろの邦󠄆人くにびとはこれに服󠄃まつろひきたり榮光えいくわうはそのとゞまる所󠄃ところにあらん

11 そのしゆはまたふたゝびをのべてそのたみののこれるわづかのものをアツスリヤ、エジプト、パテロス、エテオピア、エラム、シナル、ハマテおよびうみのしまじまよりあがなひたまふべし〘912㌻〙 12 ヱホバは國々くに〴〵ためはたをたててイスラエルの逐󠄃おひやられたるものをあつめ四極よものはてよりユダの散失ちりうせたるものをつどへたまはん 13 またエフライムのそねみはうせ ユダをなやますものはたゝれ エフライムはユダをそねまず ユダはエフライムをなやますことなかるべし 14 かれらは西にしなるペリシテびとさかひにとびゆき相共あひともにひがしの子輩こらをかすめ そのをエドムおよびモアブにのべアンモンの子孫しそんをおのれに服󠄃まつろはしめん
 1186㌻ 
15 ヱホバ、エジプトの海汊いりうみをからしかはのうへにをふりて熱風あつきかぜをふかせ そのかはをうちてななつ小流こがはとなし くつをはきてわたらしめたまはん 16 かくてそのたみののこれるわづかのもののためにアツスリヤよりきたるべきひとつの大路おほぢあり むかしイスラエルがエジプトのよりいでしときのごとくなるべし

第12章

1 そのなんぢいはん ヱホバよわれなんぢに感謝󠄃かんしやすべし なんぢさきにわれをいかりたまひしかどそのいかりはやみてわれをなぐさめたまへり 2 かみはわがすくひなり われ依賴よりたのみておそるるところなし しゆヱホバはわがちからわがうたなり ヱホバはまたわがすくひとなりたまへりと 3 此故このゆゑになんぢら欣喜よろこびをもてすくひよりみづをくむべし 4 そのなんぢらいはん ヱホバに感謝󠄃かんしやせよ そのみなをよべ その行爲みわざをもろもろのたみなかにつたへよ そのみなのあがむべきことをかたりつげよと 5 ヱホバを頌󠄃ほめうたへ そのみわざはたかくすぐれたればなり これを全󠄃地ぜんちにつたへよ 6 シオンに住󠄃すめるものよこゑをあげてよばはれ イスラエルの聖󠄃者せいしやはなんぢのうちにておほいなればなり

第13章

1 アモツのイザヤがしめされたるバビロンにかかる重負󠄅おもに預言よげん 2 なんぢらかぶろのやまはたをたてこゑをあげをふり彼等かれらをまねきて貴族きぞくもんにいらしめよ 3 われ旣󠄁すでにきよめわかちたるものにめいじ わが丈󠄃夫ますらをほこりかにいさめるものをよびて わがいかりをもらさしむ 4 やまにおほくのひとこゑきこゆおほいなるたみあるがごとし もろもろの國民くにびとのよりつどひてさばめくこゑきこゆ これ萬軍ばんぐんのヱホバたたかひの軍兵つはものしたまふなり 5 かれらはとほきくによりてんはてよりきたる これヱホバとその忿恚いきどほりをもらすうつはとともに全󠄃國ぜんこくをほろぼさんとてきたるなり
 1187㌻ 

6 なんぢら泣號なきさけぶべしヱホバのちかづき全󠄃能者ぜんのうしやよりいづる敗亡ほろびきたるべければなり 7 このゆゑにすべてのはたれすべてひとのこころは消󠄃きえゆかん 8 かれらをののきおそれ艱難なやみうれへとにせまられ をうまんとする婦󠄃をんなのごとくくるしみたがひにおどろき あひみあひてそのかほほのほのごとくならん〘913㌻〙 9 よヱホバのからくして忿恚いきどほりとはげしきいかりとをもてきたり このくにをあらしそのなかよりつみびとを絕滅たちほろぼさん 10 てんのもろもろのほしとほしの宿やどりひかりをはなたず はいでてくらく月󠄃つきは そのひかりをかがやかさざるべし 11 われあしきことのためにをつみし 不義ふぎのためにあしきものをばつし おごれるもののほこりをとどめ あらぶるものの傲慢たかぶりをひくくせん 12 われひとをして精金よきこがねよりもすくなくオフルの黃金こがねよりもすくなからしめん 13 かくてまたわれ萬軍ばんぐんのヱホバの忿恚いきどほりのときはげしきいかりのてんをふるはせをうごかしてそのところをうしなはしむべし 14 かれらは逐󠄃おはるる鹿しかのごとくあつむるものなきひつじのごとくなりて各自おの〳〵おのれのたみにかへりおのれのくににのがれゆかん 15 すべて其處そこにあるもの見出みいださるれば さゝ拘留ひきとめらるるものはつるぎにたふされ 16 彼等かれら嬰兒みどりごはその目前󠄃めのまへにてなげくだかれ その家財いへのものはかすめうばはれ そのつまはけがさるべし

17 よわれ白銀しろかねをもかへりみず黃金こがねをもよろこばざるメデアびとをおこしてこれにむかはしめん 18 かれらはゆみをもてわかきものを射󠄂くだきはらをあはれむことなく小子をさなごをみてをしむことなし 19 すべてのくになかにてうるはしくカルデヤびとがほこり飾󠄃かざりとなせるバビロンはむかしかみにほろぼされたるソドム、ゴモラのごとくならん 20 ここに住󠄃むものながくたえ世々よゝにいたるまでをるものなく アラビヤびともかしこに幕屋まくやをはらず牧人ひつじかひもまたかしこにはそのむれをふさすることなく
 1188㌻ 
21 ただ猛獸あらきけものかしこにふし ほゆるものそのいへにみち 鴕鳥だてうかしこにすみ 牡山羊をやぎかしこに躍󠄃をどらん 22 豺狼おほかみその城󠄃しろのなかになき野犬のいぬえいぐわのみやにさけばん そのときのいたるは近󠄃ちかきにあり その延󠄅のぶることなかるべし

第14章

1 ヱホバ、ヤコブをあはれみイスラエルをふたゝびえらびてこれをおのれのにおきたまはん 異邦󠄆人ことくにびとこれにくははりてヤコブのいへにむすびつらなるべし 2 もろもろのたみはかれらをそのところにたづさへいたらんしかしてイスラエルのいへはヱホバのにてこれを奴婢しもべはしためとなしさきにおのれをとりこにしたるものをとりこにし おのれを虐󠄃しへたげたるものををさめん

3 ヱホバなんぢのうれへ艱難なやみとをのぞき またなんぢがつとむるからきつとめをのぞきて安息あんそくをたまふの 4 なんぢこのうたをとなへバビロンわうをせめていはん虐󠄃しへたぐるものいかにしてやすみしや かねをはたるものいかにしてやすみしやと 5 ヱホバあしきもののしもとともろもろの有󠄃司つかさびとつゑとををりたまへり〘914㌻〙 6 かれらはいかりをもてもろもろのたみをたえずうちてはうち 忿恚いきどほりをもてもろもろのくにををさむれど その暴虐󠄃しへたげをとどむるものなかりき 7 いま全󠄃地ぜんちやすみをおだやかを ことごとくこゑをあげてうたふ 8 にまつのおよびレバノンの香柏かうはくさへもなんぢのゆゑによりよろこびていふ なんぢすでにふしたれば樵夫きこりのぼりきたりてわれらをせむることなしと 9 した陰府よみはなんぢのゆゑによりうごきてなんぢのきたるをむかへのもろもろの英雄えいゆう亡靈なきたまをおこし國々くに〴〵のもろもろのわうをそのくらゐより起󠄃たちおこらしむ 10 かれらはみななんぢにつげていはん なんぢもわれらのごとく弱󠄃よわくなりしや なんぢもわれらとおなじくなりしやと 11 なんぢの榮華えいぐわとなんぢのこと音󠄃はすでに陰府よみにおちたり うじなんぢのしたにしかれ蚯蚓みみづなんぢをおほふ
 1189㌻ 

12 あしたの明星みやうじやうよいかにしててんよりおちしや もろもろのくにをたふししものよいかにしてきられてにたふれしや 13 なんぢさきに心中こころのうちにおもへらく われてんにのぼりわれくらゐをかみほしのうへにあげきたはてなる集會つどひやまにざし 14 たかき雲漢くもゐにのぼり至上者いとたかきもののごとくなるべしと 15 されどなんぢは陰府よみにおとされあな最下いやしたにいれられん 16 なんぢをるものは熟々つら〳〵なんぢをなんぢにをとめていはん このひとをふるはせ列國くに〴〵をうごかし 17 荒野あれののごとくし もろもろのまちをこぼち とらへたるものをそのいへにときかへさざりしものなるかと 18 もろもろのくにわうたちはことごとくみなたふときさまにておのおのそのいへにねぶる 19 されどなんぢはいみきらふべきえだのごとく おのがはかのそとにすてられその周󠄃圍󠄃まはりにはつるぎにてさしころされあなにおろされ いしにおほはれたるものありてふみつけらるるかばねにことならず 20 なんぢおのれのくにをほろぼし おのれのたみをころししがゆゑに かれらとおなじくはうむらるることあたはず それあくをおこなふもののすゑはとこしへにをよばるることなかるべし

21 先祖せんぞのよこしまのゆゑをもて その子孫しそんのために戮場ほふりばをそなへ 彼等かれらをしてたちてをとり世界せかいのおもてにまちをみたすことなからしめよ 22 萬軍ばんぐんのヱホバのたまはく われたちてかれらをめバビロンよりその遺󠄃のこりたるものとを絕滅たちほろぼし そのそのまごをたちほろぼさんと これヱホバの聖󠄃言みことばなり 23 われバビロンを刺蝟はりねずみのすみかとしぬまとしかつほろびのはゝきをもてこれを掃󠄃除はらひのぞかんと これ萬軍ばんぐんのヱホバのみことばなり

24 萬軍ばんぐんのヱホバちかひをたてていひたまはくわがおもひしことはかならず成󠄃なり わがさだめしことはかならずたゝ〘915㌻〙 25 われアツスリヤびとをわがにてうちやぶり わが山々やま〳〵にてふみにじらん ここにおいてかれがおきしくびきはイスラエルびとよりはなれ かれがおはせし重負󠄅おもにはイスラエルびと肩󠄃かたよりはなるべし 26 これは全󠄃地ぜんちのことにつきてさだめたる謀略はかりごとなり これはもろもろのくにのうへにのばしたるなり
 1190㌻ 
27 萬軍ばんぐんのヱホバさだめたまへりたれかこれをやぶることをんや そのをのばしたまへりたれかこれを押返󠄄おしかへすことをんや

28 アハズわうしにたるとしおもにの預言よげんありき

29 いはく ペリシテの全󠄃地ぜんちよなんぢをうちしつゑをれたればとてよろこぶなかれ へびよりまむしいでそのはとびかける巨󠄃蛇をろちとなるべければなり 30 いと貧󠄃まづしきものはものくひともしきものは安然やすらかにふさん われ饑󠄃饉ききんをもてなんぢのをしなせなんぢがのこれるものをころすべし 31 もんよなげけまちよさけべ ペリシテよなんぢの全󠄃地ぜんちきえうせたり そはけぶりきたよりいできたり その軍兵つはものつらにおくるるものなし

32 そのくに使󠄃者つかひたちになにとこたふべきや こたへていはん ヱホバ、シオンのもとゐをおきたまへり そのたみのなかのくるしむものは避󠄃所󠄃さけどころをこのうちにえん

第15章

1 モアブにかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  モアブのアルは一夜ひとよにあらされてほろびうせ モアブのキルは一夜ひとよのまにあらされてほろびうせん

2 かれバイテおよびデボンの高所󠄃たかきところにのぼりてき モアブはネボおよびメデバのうへにてなげきさけぶ おのおのそのかしら禿かぶろにしそのひげをことごとくそりたり 3 かれら麁󠄃服󠄃あらたへをきてそのちまたにあり 屋蓋やねまたはひろきところにてみななきさけびかなしむことはなはだし 4 ヘシボンとエレアレとさけびてそのこゑヤハズにまできこゆ このゆゑにモアブの軍兵つはものこゑをあげ その靈魂たましひうちにありてをののけり 5 わがこゝろモアブのためにさけびよばはれり その貴族きぞくはゾアルおよびヱグラテシリシヤにのがれ なきつつルヒテのさかをのぼり ホロナイムの途󠄃みちにて敗亡ほろびこゑをあぐ 6 ニムリムのみづはかわきくさはかれなへはつきて緑蔬あをきものあらず
 1191㌻ 
7 このゆゑに彼等かれらはそのたるとみとそのをさめたるものをたづさへてやなぎかはをわたらん 8 その泣號なきさけびのこゑはモアブのさかひをめぐり 悲歎なげきのこゑはエグライムにいたり なげきのこゑはべエルエリムにいたる 9 デモンのみづにてみつ われデモンのうへにひとしほ禍害󠄅わざはひをくはへ モアブの遁󠄅のがれたるものとこの遺󠄃のこりたるものとにしゝをおくらん〘916㌻〙

第16章

1 なんぢら荒野あれののセラより羔羊こひつじをシオンのむすめやまにおくりてくにをさにをさむべし 2 モアブの女輩むすめらはアルノンのわたりにありてさまよふとりのごとくをおはれたるひなのごとくなるべし 3 相謀あひはかりて審判󠄄さばきをおこなひ 亭午まひるにもなんぢのかげよるのごとくならしめ 驅逐󠄃人さすらひびとをかくし 遁󠄅のがれきたるものをあらはすなかれ 4 わが驅逐󠄃人さすらひびとをなんぢとともにをらしめ なんぢモアブの避󠄃所󠄃さけどころとなりてこれをそこなふもののまへよりのがれしめよ 勒索者しひうばふものはうせ害󠄅そこなふものはたえ暴虐󠄃者しへたぐるものよりたゝれん 5 ひとつのくらゐあはれみをもてかたくたち眞󠄃實まことをおこなふものそのうへにせん かれダビデの幕屋まくやにをりて審判󠄄さばきをなし公󠄃平󠄃こうへいをもとめてをおこなふに速󠄃はや

6 われらモアブの傲慢たかぶりをきけり そのたかぶることはなはだし われらそのほこりとたかぶりと忿恚いきどほりとをきけり その大言たいげんはむなし 7 このゆゑにモアブはモアブのためになきさけびたみみななきさけぶべし なんぢらかならずはなはだしくこゝろをいためてキルハレステの乾葡萄ほしぶだうのためになげくべし 8 そはヘシボンのはたとシブマのぶだうのとは凋󠄃しぼみおとろへたり そのえださきにはヤゼルにまでいたりて荒野あれのにはびこりのびてうみをわたりしが 國々くに〴〵のもろもろのしゆそのうるはしきえだををりたり 9 このゆゑにわれヤゼルのなくとひとしくシブマの葡萄ぶだうのためになかん ヘシボンよエレアレよわがなみだなんぢをひたさん そは鬨聲ときのこゑなんぢが果物このみなんぢが收穫かりいれのうへにおちきたればなり 10 欣喜よろこびとたのしみとはつちこえたるはたよりとりさられ 葡萄園ぶだうぞのにはうたふことなく歡呼よろこびよばふことなく酒醡さかぶねにはふみてさけをしぼるものなし われそのよろこびたつるこゑをやめしめたり
 1192㌻ 
11 このゆゑにわが心腸はらわたはモアブのゆゑをもてことのごとくなりひびき キルハレスのゆゑをもてわがうちもまたしか 12 モアブは高處たかきところにいでてうみつかれその聖󠄃所󠄃きよきところにきたりていのるべけれどしるしあらじ

13 こはヱホバがさきにモアブにつきてかたりたまへる聖󠄃言みことばなり 14 されどいまヱホバかたりていひたまはくモアブのさかえはそのおほいなる群衆ぐんしうとともに傭人やとひびとにひとしく 三年みとせのうちにはづかしめをうけ 遺󠄃のこれるものはなはだすくなくしてちからなからん

第17章

1 ダマスコにかかはる重負󠄅おもに預言よげん いはく  よダマスコはまちのすがたをうしなひて荒墟あれつかとなるべし

2 アロエルの諸邑まち〳〵はすてられん獸畜けもののむれそこにすみてそのふしやすめるをおびやかすものもなからん 3 エフライムの城󠄃しろはすたりダマスコの政治まつりごとはやみ スリアの遺󠄃のこれるものはイスラエルの子輩こらのさかえのごとく消󠄃きえうせん これ萬軍ばんぐんのヱホバの聖󠄃言みことばなり〘917㌻〙

4 そのヤコブのさかえはおとろへそのこえたる肉󠄁にくはやせて 5 あだかも收穫人かりいれびとむぎをかりあつめかひなをもてをかりたるあとのごとくレパイムのたにをひろひたるあとのごとくならん 6 されど橄欖樹かんらんのきをうつときふたみつ核󠄂こずゑにのこし あるひはいつつをみのりおほき外面そとものえだに遺󠄃のこせるがごと採󠄃とりのこさるるものあるべし これイスラエルのかみヱホバの聖󠄃言みことばなり 7 そのひとおのれを造󠄃つくれるものをあふぎのぞみイスラエルの聖󠄃者せいしやをとめん 8 かくておのれのわざなる祭壇さいだんをあふぎ望󠄇のぞまず おのれのゆびのつくりたるアシラの像󠄃ざう像󠄃ざうとにをとめじ 9 そのかれが堅固けんごなるまちまちは むかしイスラエルの子輩こらをさけてすてさりたるもりのなかみねのうへにいまのこれる荒跡あれあとのごとく荒地あれちとなるべし
 1193㌻ 
10 そはなんぢおのがすくひのかみをわすれ おのがちからとなるべきいはこゝろにとめざりしによる このゆゑになんぢうつくしき植物うゑものをうゑことやうのえだをさし 11 かつうゑたる籬󠄂まがきをまはし朝󠄃あしたをいださしむれども 患難なやみといたましきうれへときたりて收穫かりいれはとびさらん

12 あゝおほくのたみはなりどよめけりうみのなりどよめくごとくかれらも鳴動なりどよめけり もろもろのくにはなりひびけり大水おほみづのなりひびくがごとくかれらも鳴響なりひびけり 13 もろもろのくにはおほくのみづのなりひびくがごとく鳴響なりひびかん されどかみかれらをせめたまふべし かれら遠󠄄とほくのがれてかぜにふきさらるるやまのうへの粃糠もみがらのごとく また旋風はやちにふきさらるるちりのごとくならん 14 よゆふぐれに恐怖おそれあり いまだ黎明よあけにいたらずして彼等かれらうせたり これ我儕われらをかすむるもののうくべきむくいわれらをうばふもののひくべきくじなり

第18章

1 あゝエテオピアのかは彼方かなたなるさやさやと羽音󠄃はおとのきこゆる 2 この蒹󠄃あしのふねをみづにうかべ海路うみぢより使󠄃者つかひをつかはさんとてその使󠄃者つかひにいへらく 疾走とくはし使󠄃つかひよなんぢら河々かは〴〵ながれのわかるるくににゆけ丈󠄃たけたかくはだへなめらかなる はじめよりいまにいたるまでおそるべく繩󠄂なはもてはかりひとふみにじるたみにゆけ 3 すべてにをるものにすむものよ やまのうへにはたのたつとき汝等なんぢらこれをラッパの鳴響なりひびくときなんぢらこれをきけ

4 そはヱホバわれに如此かくいひたまへりいはく 空󠄃そらはれわたりてり收穫かりいれねつむしてつゆけきくものたるるあひだ われわが居所󠄃すまひにしづかにてながめん 5 收穫かりいれのまへにそのまたくはえそのはなぶだうとなりてじゆくせんとするとき かれ鎌󠄃かまをもてつるをかりえだをきりさら〘918㌻〙 6 かくてみなやまのたけきとりとけものとになげあたへらるべし 猛鳥たけきとりそのうへにてなつをすごしのけものそのうへにて冬󠄃ふゆをわたらん
 1194㌻ 
7 そのとき河々かは〴〵ながれのわかるるくに丈󠄃たけたかくはだへなめらかなる はじめよりいまにいたるまでおそるべく繩󠄂なはもてはかりひとをふみにじるたみより 萬軍ばんぐんのヱホバにささぐる禮物れいもつをたづさへて 萬軍ばんぐんのヱホバの聖󠄃名みなのところシオンのやまにきたるべし

第19章

1 エジプトにかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  ヱホバははやきくもにのりてエジプトにきたりたまふ エジプトのもろもろの偶像󠄃ぐうざうはその前󠄃みまへにふるひをののき エジプトびとのこころはそのうちにて消󠄃きえゆかん

2 われエジプトびとをたけび勇󠄃いさましめてエジプトびとせめしめんかくてかれら各自おの〳〵その兄弟きやうだいをせめおのおのその鄰󠄄となりをせめ まちまちをせめくにはくにをせむべし 3 エジプトびと靈魂たましひうせてそのなかむなしくならん われその謀略はかりごとをほろぼすべし かれらは偶像󠄃ぐうざうおよび呪文󠄃じゆもんをとなふるもの巫女みこ魔󠄃術󠄃者まじゆつしやにもとむることを 4 われエジプトびと苛酷󠄃かこくなる主人しゆじんにわたさん あらあらしきわうかれらををさむべしこれしゆ萬軍ばんぐんのヱホバの聖󠄃言みことばなり

5 うみみづはつきかはもまたかれてかわかん 6 また河々かは〴〵はくさきにほひをはなちエジプトのほりはみな漸次󠄄やゝにへりてかわきよしあしとかれはてん 7 ナイルのほとりの草原くさはらナイルのきしにほどちかき所󠄃ところすべてナイルの最寄もよりにまきたるものはことごとくかれてちりうせん 8 漁者すなどりもまたなげき すべてナイルにつりをたるるものはかなしみ網󠄄あみみづのうへにしくものはおとろふべし 9 ねりたる麻󠄃あさにてものつくるもの白布しろぬのをるものははぢあわて 10 その柱󠄃はしらはくだけ一切すべてのやとはれたるもののこころうれひかなしまん

11 誠󠄃まことやゾアンの諸侯きみたちおろかなりパロのもつともかしこき議官ぎくわんのはかりごとは癡鈍しれゆくべし さらばなんぢらいかでパロにむかひてわれはかしこきものの われはいにしへのわうなりといふをんや
 1195㌻ 
12 なんぢの智者かしこきものいづくにありや かれらもし萬軍ばんぐんのヱホバのさだめたまひしエジプトにかゝはることをさとりばこれをなんぢにつぐるこそよけれ 13 ゾアンのもろもろの諸侯きみたちおろかなり ノフの諸侯きみたちまどひたり かれらはエジプトのもろもろの支󠄂派󠄄わかれ隅石すみいしなるにかへりてエジプトをあやまらせたり 14 ヱホバまがれるこゝろをそのなかにまじへたまひしにより 彼等かれらはエジプトのすべてなすところを謬󠄃あやまらせあたかもゑへひと哇吐ものはくときによろめくがごとくならしめたり〘919㌻〙 15 エジプトにてあるひかしらあるひはあるひは椶櫚しゆろのえだまたはよしすべてそのなすところのわざなかるべし

16 そのエジプトは婦󠄃女をんなのごとくならん 萬軍ばんぐんのヱホバのうごかしたまふみてのそのうへにうごくがゆゑにおそれをののくべし 17 ユダのはエジプトにおそれらる このことをかたりつぐればくものみなおそる これ萬軍ばんぐんのヱホバ、エジプトにむかひてさだめたまへる謀略はかりごとゆゑによるなり

18 そのエジプトのいつつまちあり カナンの方言くにことばをかたりまた萬軍ばんぐんのヱホバにちかひをたてん そのうちのひとつは日邑ひのまちととなへらるべし

19 そのエジプトのなかにヱホバをまつるひとつの祭壇さいだんあり そのさかひにヱホバをまつるひとつの柱󠄃はしらあらん 20 これエジプトのにて萬軍ばんぐんのヱホバのしるしとなりあかしとなるなり かれら暴虐󠄃者しへたぐるものゆゑによりてヱホバに號求さけびもとむべければ ヱホバはすくふものまもるものを遣󠄃つかはしてこれをたすけたまはん 21 ヱホバおのれをエジプトにしらせたまはん そのエジプトびとはヱホバをしり犧牲いけにへ祭物そなへものとをもてこれにつかへん 誓願せいぐわんをヱホバにたてて成󠄃なしとぐべし 22 ヱホバ、エジプトをうちたまはん ヱホバこれをうちこれをいやしたまふ このゆゑにかれらヱホバにかへらん ヱホバその懇求ねがひをいれてこれをいやしたまはん
 1196㌻ 

23 そのエジプトよりアツスリヤにかよふ大路おほぢありて アツスリヤびとはエジプトにきたり エジプトびとはアツスリヤにゆき エジプトびととアツスリヤびと相共あひともにつかふることをせん

24 そのイスラエルはエジプトとアツスリヤとをともにしみつあひならびのうへにて福祉さいはひをうくるものとなるべし 25 萬軍ばんぐんのヱホバこれをしゆくしていひたまはく わがたみなるエジプトわがわざなるアツスリヤわが產業さんげふなるイスラエルはさいはひなるかな

第20章

1 アツスリヤのサルゴンわうタルタンを遣󠄃つかはしてアシドドにゆかしむ かれがアシドドをせめてとりしとしにあたり 2 このときヱホバ、アモツのイザヤによりてかたりたまはく 往󠄃ゆけなんぢの腰󠄃こしよりあらたへのころもをときなんぢあしよりくつをぬげ ここにおいてかれそのごとくなし赤裸はだか跣足はだしにてあゆめり 3 ヱホバいひたまはく わがしもべイザヤは三ねんあひだはだかはだしにてあゆみ エジプトとエテオピアとの豫兆󠄃しるしとなりくすしきかたとなりたり 4 かくのごとくエジプトのとりことエテオピアの俘囚とらはれびととはアツスリヤのわうにひきゆかれ そのわかきもおいたるもみな赤裸はだか跣足はだしにてゐさらひまでもあらはしエジプトのはぢをしめすべし〘920㌻〙 5 かれらはそのたのみとせるエテオピアそのほこりとせるエジプトのゆゑをもておそれはぢん 6 そのこの濱邊󠄎はまべたみいはん よ われらのたのみとせるくにわれらが遁󠄅のがれゆきてたすけをもとめアツスリヤわうより救出すくひいだされんとせしくにすでにかくのごとし 我儕われらはいかにしてまぬかるるをんやと

第21章

1 うみべの荒野あれのにかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  荒野あれのよりおそるべきよりみなみのかたの暴風はやちのふきすぐるがごとくきたれり

2 われから默示もくしをしめされたり 欺騙󠄃者あざむくものはあざむきあらすものはあらすべし エラムよのぼれメデアよかこめ われすでにすべての歎息なげきをやめしめたり
 1197㌻ 
3 このゆゑにわが腰󠄃こしはなはだしくいたみ さんにのぞめる婦󠄃人をんなごとくるしみわれにせまれり われもだくるしみてきくことあたはずわれをののきてみることあたはず 4 わがこゝろみだれまどひてわななおづることはなはだし わがたのしめるゆふべはかはりておそれとなりぬ 5 かれらはせきをまうけむしろをしきてくひのみす もろもろのきみよたちてたてにあぶらぬれ 6 ヱホバかくわれにいひたまへり なんぢゆきて斥候ものみをおきそのるところをつげしめよ 7 かれむまにのりて二列ふたなみにならびきたるものを また驢馬ろばにのりたると駱駝らくだにのりたるとをみば みゝをかたぶけて詳細つまびらかにきくことをせしめよと 8 かれしゝごとよばはりていひけるは わがしゆよわれ終󠄃日ひねもすやぐらにたちよもすがら斥候ものみにたつ 9 むまにのりて二列ふたなみにならびたるものきたれり かれこたへていはくバビロンはたふれたり たふれたりそのもろもろのかみ像󠄃ざうはくだけてにふしたり

10 蹂躪ふみにじらるるわがたみよわが打場うちばのたなつものよ われイスラエルのかみ萬軍ばんぐんのヱホバにきけるところのものをなんぢにつげたり

11 ドマにかゝるおもにの預言よげん いはく  ひとありセイルよりわれをよびていふ 斥候ものみはなにのときぞ 斥候ものみはなにのとき

12 ものみこたへていふ 朝󠄃あしたきたりまたきたる なんぢもしとはんとおもはばとへ なんぢらかへりきたるべし 13 アラビヤにかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  デダンの客商たびあきうどよなんぢらはアラビヤのはやしにやどらん

14 テマののたみよみづをたづさへてかわけるものをむかへ かてをもて逃󠄄遁󠄅にげのがれたるものを迎󠄃むかへよ 15 かれらは刃󠄃やいばをさけ 旣󠄁すでにぬきたるつるぎすでにはりたるゆみおよびたたかひの艱難なやみをさけて逃󠄄にげきたれり〘921㌻〙
 1198㌻ 
16 そはしゆわれにいひたまはく 傭人やとひびとにひとしく一年ひととせのうちにケダルのすべての榮華えいぐわはつきはてん 17 そののこれる弓士いてのかずとケダルの子孫ひと〴〵のますらをとはすくなかるべし はイスラエルのかみヱホバのかたりたまへるなり

第22章

1 異象いしやうたににかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  なんぢら何故なにゆゑにみな屋蓋やねにのぼれるか

2 なんぢはさわがしくかまびすしきまちほこりたのしむまち なんぢのうちのころされたるものはつるぎをもてころされしにあらず またたたかひにてしにもあらず 3 なんぢの有󠄃司つかさびとはみなともにのがれゆきしかど弓士いてにいましめられ なんぢたみはとほくにげゆきしかど見出みいだされてみなともに縛󠄃いましめられたり 4 このゆゑにわれいふ回顧󠄃ふりかへりてわれをるなかれ われいたくなきかなしまん わがたみのむすめの害󠄅そこなはれたるによりてわれをなぐさめんとつとむるなかれ

5 そはしゆ萬軍ばんぐんのヱホバ異象いしやうのたにに騷亂さわぎふみにじり惶惑あわてまどひをきたらせたまふ かきはくづれ號呼さけびのこゑは山々やま〳〵にきこゆ 6 エラムは箙󠄃えびらをおひたり 步兵ほへい騎兵きへいとありキルはたてをあらはせり 7 かくて戰車いくさぐるまはなんぢのうるはしきたににみち 騎兵きへいはそのもんにむかひてつらなれり 8 ユダの庇護おほひはのぞかる そのなんぢははやしのいへの武具󠄄ぶぐをあふぎのぞめり 9 なんぢらダビデのまちのやぶれおほきをる なんぢらしものいけのみづをあつめ 10 またヱルサレムのいへをかぞへかつそのいへをこぼちてかきをかたくし 11 ひとつの水坑みづためをかきとかきとのあひだにつくりて古池ふるいけみづをひけりされどこのことをなしたまへるものを仰望󠄇あふぎのぞまず このことをむかしよりいとなみたまへるものをかへりみざりき

12 そのしゆ萬軍ばんぐんのヱホバめいじてなきかなしみかしらをかぶろにし麁󠄃服󠄃あらたへをまとへとおほせたまひしかど 13 なんぢらはよろこびたのしみうしをほふりひつじをころし肉󠄁にくをくらひさけをのみていふ 我儕われらくらひかつのむべし明日あすはしぬべければなりと
 1199㌻ 
14 萬軍ばんぐんのヱホバ默示もくしをわがみゝにきかしめたまはく まことにこの邪󠄅曲よこしまはなんぢらがにいたるまでのぞきよめらるるをずと これしゆ萬軍ばんぐんのヱホバのみことばなり

15 しゆばんぐんのヱホバ如此かくのたまふ ゆけみやををさめくらをつかさどるセブナにゆきていへ 16 なんぢここになにのかかはりありや またこゝにいかなるひとのありとしておのがためにはかをほりしや かれはたかきところにはかをほりいはをうがちておのがために住󠄃所󠄃すみかをつくれり 17 よヱホバはつよきひとのなげうつごとくになんぢをなげうちたまはん 18 なんぢを包󠄃つゝみかためふりまはしてひろらかなるまりのごとくなげいだしたまはん 主人しゆじんのいへのはぢとなるものよなんぢそこにてしにそのえいぐわのくるまもそこにあらん〘922㌻〙 19 われなんぢをそのつとめよりおひそのくらゐよりひきおとさん 20 そのわれわがしもべヒルキヤのエリアキムをよび 21 なんぢのころもをきせなんぢおびをもてかため なんぢの政權まつりごとをそのにゆだぬべし かくかれヱルサレムのたみとユダのいへとに父󠄃ちゝとならん 22 われまたダビデのいへのかぎをその肩󠄃かたにおかん かれあくればとづるものなくかれとづればあくるものなし 23 われかれをたてて堅處かたきところにうちしくぎのごとくすべし しかしてかれはその父󠄃ちゝいへのさかえのくらゐとならん 24 その父󠄃ちゝいへのもろもろのさかえかれがうへにかゝる そのそのまごおよびすべてのうつはのちひさきものさらより瓶子へいじにいたるまでもしからざるなし 25 萬軍ばんぐんのヱホバのたまはくそのかたきところにうちたるくぎはぬけいできられておちん そのうへにかかれる負󠄅もまたたゝるべし こはヱホバかたたまへるなり

第23章

1 ツロにかゝるおもにの預言よげん いはく  タルシシのもろもろのふねよなきさけべ ツロは荒廢あれすたれていへなくいるべきところなければなり かれら此事このことをキツテムのにてつげしらせらる
 1200㌻ 

2 うみべのたみよもだせ さきにはうみをゆきかふシドンの商賣あきうどくさぐさのものをかしこにみたせたり 3 ツロはおほいなるみづをわたりくるシホルの種物たねものとナイルがはの穀物たなつものとによりて收納󠄃しふなふをえたり ツロはもろもろのくにのつどふいちなりき 4 シドンよはづべし そはうみすなはち海城󠄃うみのしろかくいへりいはく われくるしまずうまず壯男わかきをとこをやしなはず處女をとめをそだてざりきと 5 この音󠄃信おとづれのエジプトにいたるとき彼等かれらツロのおとづれによりていたくうれふべし 6 なんぢらタルシシにわたれ 海邊󠄎うみべのたみよ汝等なんぢらなきさけぶべし 7 これはあがれるいにしへよりありしまちおのがあしにてうつり遠󠄄とほくたびずまひせるまちなんぢらのたのしみのまちなりしや

8 かくのごとくツロにむかひてはかりしはたれなるか ツロは冕󠄅かんむりをさづけしまち そのなかのあきうどはきみ そのなか貿易うりかひするものはのたふときものなりき 9 これ萬軍ばんぐんのヱホバのさだたまふところにして すべて華美あてやかにかざれる驕奢おごりをけがしのもろもろの貴者たふときものをひくくしたまはんがためなり 10 タルシシのむすめよナイルのごとくおのにあふれよ なんぢをむすびかたむるおびふたゝびなかるべし 11 ヱホバそのうみうへにのべて國々くに〴〵をふるひうごかしたまへり ヱホバ、カナンにつきて詔命みことのりをいだしその保砦とりでをこぼたしめたまふ 12 かれいひたまはく虐󠄃しへたげられたる處女をとめシドンのむすめよ なんぢふたゝびよろこぶことなかるべし 起󠄃たちてキツテムにわたれ彼處かしこにてなんぢまた安息やすみをえじ〘923㌻〙

13 カルデヤびとのくにをよ このたみはふたゝびあることなし アツスリヤびとこのくにのけものの居所󠄃をりどころにさだめたり かれらやぐらをたてもろもろの殿とのをこぼちて荒墟あれつかとなせり 14 タルシシのもろもろのふねよなきさけべ なんぢの保砦とりではくだかれたり 15 そのツロは七十ねんのあひだ忘󠄃わすれらるべし ひとりのわうのながらふるのかずなり七十ねん終󠄃をはりてのちツロは妓女うかれめのうたのごとくならん 16 さきに忘󠄃わすれられたるうかれめよことをとりて城󠄃市まちをへめぐり たくみたんじておほくのうたをうたひひとにふたゝび記念おもひいでらるべし
 1201㌻ 
17 七十ねんをはりてヱホバまたツロを顧󠄃かへりみたまはん ツロはふたゝびその利潤くぼさをえてのおもてにあるもろもろのくにたはれをおこなふべし 18 その貿易あきなひとそのたる利潤くぼさとはきよめてヱホバにさゝぐべければこれをたくはへずつむことをせざるなり その貿易あきなひはヱホバの前󠄃まへにをるもののようとなり飽󠄄あきくらふりやうとなり華美はなやかなるころものりやうとならん

第24章

1 よヱホバこのをむなしからしめ荒廢あれすたれしめこれを覆󠄄くつがへしてそのたみをちらしたまふ 2 かくてたみ祭司さいしもひとしく しもべしゆもひとしく 下婢はしため主婦󠄃いへとじもひとしく かふものもうるものもひとしく かすものもかるものもひとしく をはたるものもをいだすものもひとしくこのことにあふべし 3 はことごとく空󠄃むなしくことごとくかすめられん こはヱホバのいひたまへるなり 4 はうれへおとろへなえおとろへのたふときものもなえはてたり 5 たみおきてにそむきのりををかし とこしへの契󠄅約けいやくをやぶりたるがゆゑに はそのしたにけがされたり 6 このゆゑに呪詛のろひをのみつくしそこに住󠄃すめるものはつみをうけまたたみはやかれてわづかばかり遺󠄃のこれり 7 あたらしきさけはうれへ葡萄ぶだうはなえ こゝろたのしめるものはみな歎息たんそくせざるはなし 8 つづみのおとはしづまりよろこぶもののこゑはやみこと音󠄃もまたしづまれり 9 彼等かれらはふたゝびうたうたひさけのまず濃酒こきさけはこれをのむものににがくなるべし 10 さわぎみだれたるまちはすでにやぶられ每家いへ〳〵はことごとくとぢひとのいるなし 11 街頭ちまたにはさけゆゑによりてさけぶこゑあり すべての歡喜よろこびはくらくなりのたのしみはさりゆけり 12 まちはあれすたれたる所󠄃ところのみのこり そのもんもこぼたれてやぶれぬ 13 のうちにてもろもろのたみのなかにて遺󠄃のこるものは橄欖かんらんのうたれしのちのごと葡萄ぶだう收穫かりいれはてしのちののごとし〘924㌻〙
 1202㌻ 

14 これらのものこゑをあげてよばはん ヱホバの稜威󠄂みいつのゆゑをもてうみよりよろこびよばはん 15 このゆゑになんぢらひがしにてヱホバをあがめ うみのしまじまにてイスラエルのかみヱホバのをあがむべし 16 われらはてよりうたをきけり いはく榮光えいくわうはただしきものにすと  われいへらくわれやせおとろへたりわれやせおとろへたり われはわざはひなるかな 欺騙󠄃者あざむくものはあざむき欺騙󠄃者あざむくものはいつはりをもてあざむけり

17 にすむものよ恐怖おそれ陷阱おとしあなわなとはなんぢにのぞめり 18 おそれのこゑをのがるるものはおとしあなにおちいり おとしあなのなかよりいづるものはわなにかかるべし そは高處たかきところまどひらけもとゐふるひうごけばなり 19 くだけにくだけはやぶれにやぶれゆれにゆれ 20 はゑへるもののごとくよろめきによろめき假廬かりやのごとくふりうごく そのつみはそのうへにおもく遂󠄅ついにたふれてふたゝびおくることなし

21 そのヱホバはたかきところにてたかきところの軍兵つはものきたにてのもろもろのわうきためたまはん 22 かれらは囚人めしうどあなにあつめらるるごとくあつめられて 獄中ひとやのうちにとざされおほくのをへてのちつみせらるべし 23 かくて萬軍ばんぐんのヱホバ、シオンのやまおよびヱルサレムにて統治すべをさめ かつその長老ちやうらうたちのまへに榮光えいくわうあるべければ 月󠄃つきおもあからみははぢていろかはるべし

第25章

1 ヱホバよなんぢはわがかみなり われなんぢをあがめなんぢのをほめたたへん なんぢさきにたへなるわざをおこなひ 古時いにしへよりさだめたることを眞󠄃實しんじつをもて成󠄃なしたまひたればなり 2 なんぢまちをかへて石堆いしづかとなし 堅固けんごなる城󠄃しろ荒墟あれづかとなし 外人あだしびと京都みやこまちとならしめず永遠󠄄とこしへにたつることをざらしめたまへり 3 このゆゑにつよきたみはなんぢをあがめ あらびたる國々くに〴〵城󠄃しろはなんぢをおそるべし 4 そはなんぢ弱󠄃よわきものの保砦とりでとなり ともしきもののなやみのときの保砦とりでとなり 雨風あめかぜのふききたりてかきをうつごとくあらぶるもののあれきたるときの避󠄃所󠄃さけどころとなり ねつをさくるかげとなりたまへり
 1203㌻ 
5 なんぢ外人あだしびと喧嘩さわぎをおさへてかわけるよりねつをとりのぞくごとくならしめ あらぶるものの凱歌かちうたをとどめて雪󠄃くもかげをもてねつをとどむるごとくならしめたまはん

6 萬軍ばんぐんのヱホバこのやまにてもろもろのたみのためにこえたるものをもてえんをまうけ ひさしくたくはへたる葡萄酒ぶだうしゆをもてえんをまうく ずゐおほきこえたるものひさしくたくはへたるすめるぶだうしゆえんなり 7 又󠄂またこのやまにてもろもろのたみのかぶれる面帕かほおほひと もろもろのくにのおほへる外帔おほひぎぬをとりのぞき〘925㌻〙 8 とこしへまでのみたまはん しゆヱホバはすべてのかほよりなみだをぬぐひ 全󠄃地ぜんちのうへよりそのたみ凌辱はづかしめをのぞきたまはん これはヱホバのかたりたまへるなり

9 その此如かくいはん これはわれらのかみなり われら俟望󠄇まちのぞめり かれわれらをすくひたまはん これヱホバなり われらまちのぞめり 我儕われらそのすくひをよろこびたのしむべしと 10 ヱホバのみてはこのやまにとゞまり モアブはそのところにてあくたのみづのなかにふまるるわらのごとく蹂躪ふみにじられん 11 かれそのなかにて游者およぐもののおよがんとしてをのばすがごとおのをのばさん されどヱホバその詭計たばかりとともにその傲慢たかぶりふせたまはん 12 なんぢのかきたかき堅固けんごなる城󠄃しろはヱホバかたぶけたふし におとしてちりにまじへたまはん

第26章

1 そのユダのくににてこのうたをうたはん われらに堅固けんごなるまちあり かみすくひをもてそのかきそのかこひとなしたまふべし 2 なんぢらもんをひらきて忠信ちうしんまもるただしき國民くにびとをいれよ 3 なんぢは平󠄃康やすきにやすきをもて心志こころざしかたきものをまもりたまふ かれはなんぢに依賴よりたのめばなり 4 なんぢら常盤とことはにヱホバによりたのめ しゆヱホバはとこしへのいはなり 5 たかきにるものをたふし そびえたる城󠄃しろをふせしめ にふせしめてちりにまじへたまへり
 1204㌻ 
6 かくてあしこれをふまん くるしむものはあしにてこれをふみ 貧󠄃まづしきものはそのうへをあゆまん 7 ただしきものの道󠄃みちなほからざるなし なんぢただしきものの途󠄃みちなほ平󠄃たひらかにしたま

8 ヱホバよ審判󠄄さばきをおこなひたまふ道󠄃みちにてわれらなんぢをまちのぞめり われらのこゝろはなんぢのとなんぢの記念きねんとをしたふなり 9 わがこころよるなんぢをしたひたり わがうちなるれいあしたになんぢをもとめん そはなんぢのさばきにおこなはるるときにすめるもの正義ただしきをまなぶべし 10 惡者あしきものはめぐまるれども公󠄃義ただしきをまなばず なほにありてなほ不義ふぎをおこなひヱホバの稜威󠄂みいつることをこのまず

11 ヱホバよなんぢのみてたかくあがれどもかれら顧󠄃かへりみず されどなんぢがたみをすくひたまふ熱心ねつしんばはぢをいだかん なんぢのてきをやきつくすべし 12 ヱホバよなんぢはわれらのために平󠄃和やすきをまうけたまはん 我儕われらのおこなひしことはみななんぢの成󠄃なしたまへるなり 13 ヱホバわれらのかみよなんぢにあらぬほかしゆどもさきにわれらををさめたり されどわれらはただなんぢによりてなんぢをかたりつげん 14 かれらしにたればまたいきず 亡靈なきたまとなりたればまたかへらず なんぢかれらをたゞしてこれをほろぼし その記念きねんをさへこと〴〵くうせしめたまへり〘926㌻〙 15 ヱホバよなんぢこの國民くにびとをましたまへりこのくにびとをましたまへり なんぢは尊󠄅たふとばれたまふ なんぢさかひをことごとく擴󠄂ひろめたまへり

16 ヱホバよかれら苦難なやみのときになんぢをあふぎのぞめり 彼等かれらなんぢの懲罰こらしめにあへるときせちになんぢに禱吿ねぎごとせり 17 ヱホバよわれらははらめる婦󠄃をんなのうむとき近󠄃ちかづきてくるしみ そのいたみによりてさけぶがごとくなんぢのまへにしかありき 18 われらははらみまたくるしみたれどそのうめるところはかぜににたり われらすくひにほどこさずにすむものうまれいでざりき 19 なんぢの死者しねるものはいきわがたみかばねはおきん ちりにふすものよさめてうたうたふべし なんぢのつゆ草木くさきをうるほすつゆのごとくはなきたまをいださん
 1205㌻ 

20 わがたみよゆけ なんぢのへやにいりなんぢのうしろのをとぢて忿恚いきどほりのすぎゆくまで暫時しばらくかくるべし 21 よヱホバはそのところをいでてにすむものの不義ふぎをただしたまはん はそのうへなるをあらはにしてころされたるものをまたおほはざるべし

第27章

1 そのヱホバは硬󠄃かたおほいいなるつよきつるぎをもて 疾走とくはしるへびレビヤタンまがりうねるへびレビヤタンをばつしまたうみにあるわにをころしたまふべし

2 その如此かくうたはん うるはしき葡萄園ぶだうぞのありこれをうたへよ 3 われヱホバこれをまもり をりをりみづそそぎ ひるもまもりて害󠄅そこなふものあらざらしめん 4 われにいきどほりなしねがはくは荊棘いばらおどろのわれとたゝかはんことを さらばわれすすみ迎󠄃むかへてみなもろともに焚盡やきつくさん 5 むしろわがちからにたよりてわれとやはらぎをむすべ われと平󠄃和やはらぎをむすぶべし 6 のちにいたらばヤコブはをはりイスラエルはをいだしてはなさきそのせかいのおもてにみちん

7 ヤコブしゆにうたるるといへどもかれをうちしもののしゆにうたるるがごときことあらんや ヤコブのころさるるはかれをころししもののころさるるがごときことあらんや 8 なんぢがヤコブを逐󠄃おひたまへる懲罰こらしめのりにかなひぬ 東風こちのふきしなんぢあらきかぜをもてこれをうつしたまへり 9 かゝるがゆゑにヤコブの不義ふぎはこれによりて潔󠄄きよめられん これによりてむすぶつみをのぞくことをせん かれ祭壇さいだんのもろもろのいしくだけたる石灰󠄃いしはひのごとくになし アシラの像󠄃ざう像󠄃ざうとをふたゝび建󠄄たつることなからしめん 10 堅固けんごなるまちはあれてすさまじく棄去すてさられたるいへのごとく また荒野あれののごとし こうしこのところにてくさをはみ此所󠄃このところにてふし かつそこなるのえだをくらはん〘927㌻〙 11 そのえだかるるときをりとらる 婦󠄃人をんなきたりてこれをやかん これは無知むちたみなるがゆゑこれをつくれるものあはれまず これをかたちづくれるものめぐまざるべし
 1206㌻ 

12 そのなんぢらイスラエルの子輩こらよ ヱホバは打落うちおとしたるをあつむるごとく 大河おほかはながれよりエジプトのかはにいたるまでなんぢらをひとひとつにあつめたまふべし

13 そのおほいなるラッパなりひびきアツスリヤのにさすらひたるもの エジプトのにおひやられたるもの きたりてヱルサレムの聖󠄃山きよきやまにてヱホバををがむべし

第28章

1 ゑへるものなるエフライムびとよなんぢらのほこりかんむりはわざはひなるかな さけにおぼるるものよこえたるたにかしらにある凋󠄃しぼまんとするはなのうるはしき飾󠄃かざりはわざはひなるかな 2 みよしゆはひとりのちからある强剛者つよきものをもちたまへり それはへうをまじへたる暴風はやちのごとくやぶりそこなふ狂風つむじかぜのごとく大水おほみづのあぶれみなぎるごとくはげしくかれをになげうつべし 3 ゑへるものなるエフライムびとのほこりのかんむりあしにてふみにじられん 4 こえたるたにのかしらにある凋󠄃しぼまんとするはなのうるはしきかざりは なつこぬにじゆくしたる初結はつなり無花果いちぢくのごとし るものこれをみておそしとのみいるるなり 5 その萬軍ばんぐんのヱホバそのたみののこれるもののためにさかえのかんむりとなりうるはしきかんむりとなりたまはん 6 さばきのせきにざするものには審判󠄄さばきれいをあたへいくさもんよりおひかへすものにはちからをあたへたまふべし

7 されどかれらもさけによりてよろめき濃酒こきさけによりてよろぼひたり 祭司さいし預言者よげんしやとは濃酒こきさけによりてよろめき さけにのまれ濃酒こきさけによりてよろぼひ しかして默示もくしをみるときにもよろめき審判󠄄さばきをおこなふときにもつまづけり 8 すべてぜんにははきたるものとけがれとみちて潔󠄄きよきところなし
 1207㌻ 

9 かれはたれにをしへて知識ちしきをあたへんとするか たれにしめして音󠄃信おとづれさとらせんとするか 乳󠄃ちゝをたちふところをはなれたるものにするならんか 10 そは誡命いましめにいましめをくはへ誡命いましめにいましめをくはへ のりにのりをくはへのりにのりをくはへ こゝにもすこしくかしこにもすこしくをし

11 このゆゑにかみあだしくちびることなるしたとをもてこのたみにかたりたまはん 12 さきにかれらにいひたまひけるは安息やすみなり疲困者つかれたるものにやすみをあたへよ 安慰なぐさめなりと されどかれらはきくことをせざりき 13 かゝるがゆゑにヱホバのことばかれらにくだりて 誡命いましめにいましめをくはへ誡命いましめにいましめをくはへ のりにのりをくはへのりにのりをくはへ こゝにもすこしくかしこにもすこしくをしへん これによりて彼等かれらすすみてうしろにたふれそこなはれわなにかかりてとらへらるべし〘928㌻〙

14 なんぢらこのヱルサレムにあるたみををさむるところの輕慢者あなどるものよヱホバのことばをきけ 15 なんぢらはいへわれ契󠄅約けいやくをたて陰府よみとちぎりをむすべり みなぎりあふるる禍害󠄅わざはひのすぐるときわれらにきたらじ そはわれら虛僞いつはりをもて避󠄃所󠄃さけどころとなし欺詐あざむきをもてをかくしたればなりと 16 このゆゑにかみヱホバかくいひたまよわれシオンにひとつのいしをすゑてそのもとゐとなせり これはこころみをへたるいしたふとき隅石すみいしかたくすゑたるいしなり これに依賴よりたのむものはあわつることなし 17 われ公󠄃平󠄃こうへい準繩󠄂はかりなはとし正義せいぎおもしとす かくへうはいつはりにてつくれる避󠄃所󠄃さけどころをのぞきさりみづはそのかくれたるところにみなぎりあふれん 18 なんぢらがとたてし契󠄅約けいやくはきえうせ陰府よみとむすべるちぎりは成󠄃なることなし さればみなぎ溢󠄃あふるるわざはひのすぐるとき汝等なんぢらはこれにふみたふさるべし 19 その過󠄃すぐるごとになんぢらをとらへん 朝󠄃々あさなあさなにすぎひるよるもすぐ この音󠄃信おとづれをきき わきまふるのみにてもをののきをるなり 20 そのさまとこみじかくしてをのぶることあたはず ふすませまくしてをおほふことあたはざるがごと 21 そはヱホバ往󠄃昔むかしペラヂムのやまにて起󠄃たちたまひしがごとくにたち ギベオンのたににて忿恚いきどほりをはなちたまひしがごとくにいきどほり しかしてその所󠄃爲おこなひをおこなひたまはん くすしき所󠄃爲みおこなひなり そのわざ成󠄃なしたまはん ことなるみわざなり
 1208㌻ 
22 このゆゑになんぢらあなどるなかれ おそらくはなんぢらの縲絏いましめきびしくならん われすでに全󠄃地ぜんちのうへにさだまれる敗亡ほろびあるよしをしゆ萬軍ばんぐんのヱホバよりきゝたればなり

23 なんぢらみゝをかたぶけてわがこゑをきけねんごろにわがことばをきくべし 24 農夫のうふたねをまかんにいか日々ひに〳〵たがへし日々ひに〳〵そのをすき その土塊つちくれをくだくことのみをんや 25 もしおもてをたひらかにせばいかで罌粟けしをまき 馬芹まきんたねをおろし 小麥こむぎをうねにうゑ 大麥おほむぎをさだめたるところにうゑ 粗麥はだかむぎ畔󠄃くろにうゑざらんや 26 かくのごときはかれのかみこれに智慧󠄄ちゑをあたへてをしへたまへるなり 27 けしは連󠄃耞からさをにてうたず 馬芹まきんはそのうへに車輪くるまをきしらせず罌栗けしをうつにはつゑをもちひ 馬芹まきんをうつにはぼうをもちふ 28 むぎをくだくかいなくるまにきしらせうまにふませておとすことはすれどもたえずしかするにあらず これをくだくことをせざるべし 29 もまた萬軍ばんぐんのヱホバよりいづ その謀略はかりごとはくすしくその智慧󠄄ちゑはすぐれたり〘929㌻〙

第29章

1 ああアリエルよアリエルよ ああダビデのえいをかまへたるまちよ としにとしをくはへ節󠄄會せちゑまはりきたらば 2 われアリエルをなやましこれにかなしみと歎息なげきとあらしめん かれをアリエルのごときものとなすべし 3 われなんぢのまはりにえいをかまへ保砦とりでをきづきてなんぢをかこみやぐらをたててなんぢをせむべし 4 かくてなんぢはひくくせられ にふしてものいひちりのなかより低聲ひくきこゑをいだしてかたらん なんぢのこゑは巫女みこのこゑのごとくよりいでなんぢのことばはちりのなかより囀󠄃さえづるがごとし

5 されどなんぢのあだの群衆もろ〳〵はこまやかなるちりごとく あらぶるものの群衆もろ〳〵はふきさらるる粃糠もみがらごとくならん にはかにまたたくにこのことあるべし
 1209㌻ 
6 萬軍ばんぐんのヱホバはいかづち 地震ぢしん おほごゑ 暴風はやち つむじかぜおよびやきつくすほのほをもてのぞみたまふべし 7 かくてアリエルをせめてたたかふ國々くに〴〵のもろもろ アリエルとその城󠄃しろとをせめたたかひてなやますものは みなゆめのごとくのまぼろしのごとくならん 8 饑󠄃うゑたるものの食󠄃くらふことをゆめみてさめきたればそのこゝろなほ空󠄃むなしきがごとく かわけるものののむことをゆめみてさめきたればつかれかつしきりにのまんことをほつするがごとく シオンのやまをせめてたゝかふくにぐにの群衆もろ〳〵もまたしかあらん

9 なんぢらためらへしかしておどろかん なんぢら放肆ほしいままにせよしかしてくらまん かれらはゑへりされどさけのゆゑにあらず かれらはよろめけりされど濃酒こきさけのゆゑにあらず 10 そはヱホバ酣睡うまいれいをなんぢらのうへにそそぎ しかしてなんぢらのをとぢ なんぢらのかほをおほひたまへり その預言者よげんしやそのかほは先知者せんちしやなり 11 かかるがゆゑにすべての默示もくしはなんぢらにはふうじたるふみのことばのごとくなり 文󠄃字もじしれるひとにわたして請󠄃こふこれをよめといはんにこたへてふうじたるがゆゑによむことあたはずといはん 12 また文󠄃字もじしらぬひとにわたして請󠄃こふこれをよめといはんにこたへて文󠄃字もじしらざるなりといはん

13 しゆいひたまはく このたみくちをもてわれにちかづき口唇くちびるをもてわれをうやまへども そのこゝろはわれに遠󠄄とほざかれり そのわれをかしこみおそるるはひと誡命いましめによりてをしへられしのみ 14 このゆゑにわれこのたみのなかにてふたゝびくすしきわざをおこなはん そのわざはくすしくしていとあやし かれらのなかなる智者ちしやのちゑはうせ聰明者さときもののさときはかくれん

15 おのがはかりごとをヱホバにふかくかくさんとするものはわざはひなるかな 暗󠄃中くらきうちにありてわざをおこなひていふ たれかわれをんや たれかわれをしらんやと〘930㌻〙 16 なんぢらはまがれり いかで陶工すゑものづくりをみて土塊つちくれのごとくおもふべけんや 造󠄃つくられしものおのれをなしれるものをさしてわれをつくれるにあらずといふをえんや かたちづくられたるうつははかたちづくりしものをさして智慧󠄄ちゑなしといふをんや
 1210㌻ 

17 しばらくしてレバノンはかはりて良田よきはたとなり 良田よきはたはやしのごとくゆるとききたるならずや 18 その聾󠄃者みみしひはこのふみのことばをきき盲者めしひはくらきよりやみよりみることをべし 19 謙󠄃へりくだるものはヱホバによりてその歡喜よろこびをまし ひとのなかの貧󠄃まづしきものはイスラエルの聖󠄃者せいしやによりて快樂たのしみをうべし 20 あらぶるものはたえ 侮慢者あなどるものはうせ 邪󠄅曲よこしまをりをうかがふものはことごとく斷滅たちほろぼさるべければなり 21 かれらは訟󠄃うたへをきくときまげてひとをつみし 邑門まちのもんにていさむるものを謀略はかりごとにおとしいれ むなしきことばをかまへて義人ただしきひとをしりぞく

22 このゆゑにむかしアブラハムをあがなひたまひしヱホバはヤコブのいへにつきて如此かくいひたまふ ヤコブはいまよりはぢをかうむらず そのかほはいまよりいろをうしなはず 23 かれの子孫しそんはそのなかにわがおこなふのわざをみん そのときわが聖󠄃せいとしヤコブの聖󠄃者せいしや聖󠄃せいとしてイスラエルのかみをおそるべし 24 こゝろあやまれるものも知識ちしきをえ つぶやけるものも敎誨をしへをまなばん

第30章

1 ヱホバのたまはく もとるる子輩こらはわざはひなるかな かれら謀略はかりごとをすれどもわれによりてせず ちかひをむすべどもわがみたまにしたがはず ますますつみにつみをくはへん 2 かれらわがくちにとはずしてエジプトにくだりゆきパロのちからをかりておのれをつよくしエジプトのかげによらん 3 パロのちからはかへりてなんぢらのはぢとなり エジプトのかげによるはかへりてなんぢらのはづかしめとなるべし 4 かれのきみたちはゾアンにあり かれの使󠄃者つかひたちはハネスにきたれり
 1211㌻ 
5 かれらはみなおのれをえきすることあたはざるたみによりてはぢをいだく かのたみはたすけとならずえきとならず かへりてはぢとなりそしりとなれり

6 みなみのかたの牲畜けものにかかる重負󠄅おもにのよげん いはく  かれらその財貨たからわか驢馬ろばのかたにおはせ その寳物はうもつ駱駝らくだにおはせて 牝獅めじし 牡獅をじし まむしおよびとびかけるをろちのいづるくるしみと艱難なやみとのくにをすぎて おのれをえきすることあたはざるたみにゆかん

7 そのエジプトのたすけはいたづらにしてむなし このゆゑにわれはこれをやすみをるラハブとよべり

8 いま往󠄃ゆきてこれをその前󠄃まへにてふだにしるしふみにのせ のちつたへてとこしへにあかしとすべし〘931㌻〙 9 これはもとれるたみいつはりをいふ子輩こらヱホバの律法おきてをきくことをせざる子輩こらなり 10 かれらるものにむかひていふるなかれと 默示もくしをうるものにむかひていふなほきことをしめすなかれ なめらかなることをかたれ虛僞いつはりをしめせ 11 なんぢら大道󠄃おほぢをさりみちをはなれ われらが前󠄃まへにイスラエルの聖󠄃者せいしやをあらしむるなかれと 12 これによりてイスラエルの聖󠄃者せいしやかくいひたまふ なんぢらこのことばをあなどり暴虐󠄃しへたげ邪󠄅曲よこしまとをたのみてこれにたよれり 13 かゝるがゆゑにこの不義ふぎなんぢらには凸出つきいでておちんとするたかきかきのさけたるところのごとく その破壞やぶれにはかにしばしがにきたらんと 14 しゆこれをやぶりあだかも陶工すゑものづくりかめをくだきやぶるがごとくしてをしみたまはず そのくだけのなかによりをとりいけよりみづをくむほどの一片ひとひらだに見出みいだすことなからん

15 しゆヱホバ、イスラエルの聖󠄃者せいしやかくいひたまへり なんぢらたちかへりてしづかにせばすくひをえ 平󠄃穩おだやかにして依賴よりたのまばちからをうべしと されどなんぢらこのことをこのまざりき 16 なんぢらかへりていへり いなわれらむまにのりて逃󠄄走にげはしらんと このゆゑになんぢら逃󠄄走にげはしらん 又󠄂またいへりわれらはやきものにのらんと このゆゑになんぢらを追󠄃おふものはやかるべし
 1212㌻ 
17 ひとり叱咤しつたすれば千人せんにんにげはしり 五人ごにんしつたすればなんぢら逃󠄄走にげはしりて その遺󠄃のこるものはわづかに山嶺やまのいただきにあるさをのごとく をかのうへにあるはたのごとくならん

18 ヱホバこれによりまちてのち恩惠めぐみ汝等なんぢらにほどこし これによりあがりてのちなんぢらをあはれれみたまはん ヱホバは公󠄃平󠄃こうへいかみにましませり すべてこれを俟望󠄇まちのぞむものはさいはひなり 19 シオンにをりヱルサレムにをるたみよ なんぢはふたゝびなくことあらじ そのよばはるこゑおうじてかならずなんぢにめぐみをほどこしたまはん しゆききたまふときたゞちにこたへたまふべし 20 しゆはなんぢらになやみのかてとくるしみのみづとをあたへたまはん なんぢををしふるものふたゝびかくれじ なんぢはそのをしふるものをつねにみるべし 21 なんぢみぎにゆくもひだりにゆくもそのみゝに これは道󠄃みちなりこれをあゆむべしと後邊󠄎うしろべにてかたるをきかん 22 又󠄂またなんぢら白銀しろかねをおほひし刻󠄂きざめる像󠄃ざう こがねをはりしたる像󠄃ざうをけがれとし 穢物きたなきもののごとく打棄うちすてていはん れと

23 なんぢがにまくたねしゆあめをあたへ またになりいづるかてをたまふ その土產なりいでものこえてゆたかならん そのなんぢの家畜けものはひろき牧場まきばくさをはむべし 24 をたがへすうし驢馬ろばとは團扇󠄃うちはにてあふぎにてとほししほをくはへたる飼料かひばをくらはん 25 おほいなる殺戮さつりくやぐらのたふるるときもろもろのたかきやまもろもろのそびえたるみねかはとみづのながれとあるべし〘932㌻〙 26 かくてヱホバそのたみのきずをつつみ そのうたれたる創痍いたでをいやしたまふには月󠄃つきのひかりはひかりのごとくのひかりは七倍ななかさをくはへてななつのひかりのごとくならん

27 よヱホバのはとほき所󠄃ところよりきたり そのはげしきいかりはもえあがるほのほのごとく そのくちびるはいきどほりにてみち そのしたはやきつくすのごとく
 1213㌻ 
28 その氣息いきはみなぎりてうなじにまでいたるながれのごとし かつほろびのふるひにてもろもろのくにをふるひ又󠄂またまどはすたづなをもろもろのたみくちにおきたまはん 29 なんぢらはうたうたはん節󠄄會せちゑをまもるのごとし なんぢらはこゝろによろこばんふえをならしヱホバのやまにきたりイスラエルのいはにつくときのごと 30 ヱホバはその稜威󠄂みいつのこゑをきかしめ はげしきいかりをはなちてやきつくすのほのほと暴風はやち大雨おほあめへうとをもて そのかひなのくだることをしめしたまはん 31 ヱホバのこゑによりてアツスリヤびとはくじけん しゆはこれをしもとにてうちたまふべし 32 ヱホバのあらかじめさだめたまへるつゑをアツスリヤのうへにくはへたまふごとに つづみをならしことをひかん しゆはうごきふるふ戰鬪たたかひをもてかれらとたたかひたまふべし 33 トペテは往󠄃古いにしへよりまうけられ またわうのためにそなへられたり これをふかくしこれをひろくしここにとおほくのたきゞとをつみおきたり ヱホバの氣息いきこれを硫黃ゆわうのながれのごとくにもやさん

第31章

1 たすけをえんとてエジプトにくだりむまによりたのむものはわざはひなるかな 戰車いくさぐるまおほきがゆゑにこれにたのみ騎兵きへいはなはだつよきがゆゑにこれにたのむ されどイスラエルの聖󠄃者せいしやをあふがずヱホバをもとむることをせざるなり 2 しかはあれどもヱホバもまた智慧󠄄ちゑあるべし かならず禍害󠄅わざはひをくだしてそのことばをひるがへしたまはず 起󠄃たちてあしきもののいへをせめ また不義ふぎおこなものたすけをせめたまはん 3 かのエジプトびとひとにしてかみにあらずそのむま肉󠄁にくにしてれいにあらず ヱホバそのみてをのばしたまはばたすくるものもつまづき たすけらるるものもたふれてみなひとしくほろびん

4 ヱホバ如此かくわれにいひたまふ しゝのほえ壯獅わかじし獲物えものをつかみてほえたけれるとき 許多あまたのひつじかひ相呼あひよびつどひてむかひゆくとも そのこゑによりてくじけずその喧譁かまびすしきによりておくせざるごとく 萬軍ばんぐんのヱホバくだりてシオンのやまおよびそのをかにてたゝかたまふべし
 1214㌻ 
5 とりひなをまもるがごとく萬軍ばんぐんのヱホバはヱルサレムをまもりたまはん これをまもりてこれをすくひ踰越すぎこしてこれを援󠄃たすけたまはん〘933㌻〙 6 イスラエルの子輩こらよなんぢらさきにははなはだしくしゆにそむけり いまたちかへるべし 7 なんぢらおのがにつくりてつみををかしし白銀しろかねのぐうざう黃金こがね偶像󠄃ぐうざうをそのおのおのなげすてん 8 こゝにアツスリヤびとはつるぎにてたふれん されどひとのつるぎにあらず つるぎかれらをほろぼさん されどひとのつるぎにあらず かれらつるぎのまへより逃󠄄にげはしりそのわかきものは役丁よばろとならん 9 かれらのいははおそれによりて逝󠄃去すぎさり そのきみたちははたをみてくじけん こはヱホバの御言みことばなり ヱホバのはシオンにありヱホバのはヱルサレムにあり

第32章

1 こゝにひとりのわうあり 正義せいぎをもて統治すべをさめ そのきみたちは公󠄃平󠄃こうへいをもてつかさどらん 2 またひとありてかぜのさけどころ暴雨おほあめののがれどころとなり かわけるにあるみづのながれのごとく うみつかれたるにあるおほいなる岩陰いはかげごとくならん 3 るもののはくらまず きくもののみゝはかたぶけきくをうべし 4 さわがしきもののこゝろはさとりて知識ちしきをえ 吃者ことどもりしたはすみやけくあざやかにかたるをうべし 5 おろかかなるものはふたゝび尊󠄅貴たふとしとよばるることなく 狡猾さかしらなるものはふたゝび大人たいじんとよばるることなかるべし 6 そはおろかなるものはおろかなることをかたり そのこゝろ不義ふぎをかもし邪󠄅曲よこしまをおこなひ ヱホバにむかひてみだりなることをかたり 饑󠄃うゑたるもののこころを空󠄃むなしくしかわけるものの飮料のみものをつきはてしむ 7 狡猾さかしらなるもののもちゐるうつははあしし かれあしき企圖󠄃くはだてをまうけ虛僞いつはりのことばをもてくるしむものをそこなひ ともしきもののかたること正理ことわりなるもなほこれを害󠄅そこなへり 8 たふときひとはたふとき謀略はかりごとをまうけつねにたふときことをおこなふ
 1215㌻ 

9 安逸やすらかにをる婦󠄃等をんなたちよおきてわがこゑをきけ 思煩おもひわづらひなき女等むすめたちよわがことばみゝかたぶけよ 10 思煩おもひわづらひなきをんなたちよ一年ひととせあまりのをすぎてをののきあわてん そは葡萄ぶだう收穫かりいれむなしくををさむるとききたるまじければなり 11 やすらかにをる婦󠄃等をんなたちよふるひおそれよ おもひわづらひなきものよをののきあわてよ ころもをぬぎ裸體はだかになりて腰󠄃こし麁󠄃服󠄃あらたへをまとへ 12 かれら良田よきはたのためみのりゆたかなる葡萄ぶだうのためにむねをうたん 13 おどろいばらわがたみにはえ たのしみのまちなるよろこびの家々いへ〳〵にもはえん 14 そは殿とのはすてられ にぎはひたるまちはあれすたれ オペルとやぐらとはとこしへに洞穴󠄄ほらあなとなり 驢馬ろばのたのしむところひつじのむれのくさはむところとなるべし 15 されど遂󠄅つひにはみたまうへより我儕われらにそそぎて 荒野あれのはよきはたとなり 良田よきはたはやしのごとくゆるとききたらん〘934㌻〙 16 そのとき公󠄃平󠄃こうへいはあれのにすみ 正義せいぎはよきはたけにをらん 17 かくて正義せいぎのいさをは平󠄃和へいわ せいぎのむすぶはとこしへの平󠄃隱おだやかとやすきなり 18 わがたみはへいわのいへにをり おもひわづらひなき住󠄃所󠄃すみかにをり やすらかなる休息所󠄃いこひどころにをらん 19 されどまづへうふりてはやしくだけまちもことごとくたふるべし 20 なんぢらもろもろのみづのほとりにたねをおろし うしおよび驢馬ろばあしをはなちおくものはさいはひなり

第33章

1 わざはひひなるかななんぢ害󠄅そこなはれざるにひとをそこなひ あざむかれざるにひとをあざむけり なんぢが害󠄅そこなふこと終󠄃をはらばなんぢそこなはれ なんぢがあざむくことはてなばなんぢあざむかるべし 2 ヱホバよわれらをめぐたまへわれらなんぢを俟望󠄇まちのぞめり なんぢ朝󠄃あさごとにわれらのかひなとなり また患難なやみのときにわれらのすくひとなりたまへ 3 なりとどろくこゑによりてもろもろのたみにげはしり なんぢの起󠄃たちたまふによりてもろもろのくにはちりうせぬ 4 蟊賊󠄄おほねむしのものをはみつくすがごとくひとなんぢらのたからをとりつくさん またいなごのとびつどふがごとくひとなんぢらのたからにとびつどふべし
 1216㌻ 
5 ヱホバはいとたかし高處たかきところにすみたまふなり ヱホバはシオンに公󠄃正こうせい正義せいぎとをみたせたまひたり 6 なんぢのはかたくたち すくひ智惠ちゑ知識ちしきとはゆたかにあらん ヱホバをおそるるはくにたからなり

7 よかれらの勇󠄃士ますらをそとにありてさけび をもとむる使󠄃者つかひはいたくなげ 8 大路おほぢあれすたれて旅󠄃客たびゞとたえ てき契󠄅約けいやくをやぶり諸邑まち〳〵をなみしひとをもののかずとせず 9 はうれへおとろへ レバノンははぢらひてれ シヤロンはアラバのごとくなり バシヤンとカルメルとはそのをおとす 10 ヱホバいひたまはく われいまおきんいまたたん いまみづからをたかくせん 11 なんぢらのはらむところは枇糠もみがらのごとく なんぢらのうむところはわらのごとし なんぢらの氣息いきとなりてなんぢらを食󠄃くらひつくさん 12 もろもろのたみはやかれて灰󠄃はひのごとくなり いばらのきられてにもやされたるがごとくならん

13 なんぢら遠󠄄とほくにあるものよ わがおこなひしことをきけ なんぢら近󠄃ちかきにあるものよ わが能力ちからをしれ 14 シオンの罪人つみびとはおそる 戰慄をののきはよこしまなるものにのぞめり われらのうちたれかやきつくすとゞまることをんや 我儕われらのうちたれかとこしへにやくるなかにとゞまるをえんや 15 をおこなふものなほきをかたるもの虐󠄃しへたげてえたるをいとひすつるものをふりて賄賂まひなひをとらざるもの みゝをふさぎてをながす謀略はかりごとをきかざるもの をとぢてあくをみざるもの〘935㌻〙 16 かかるひとはたかきところにすみ かたきいははそのやぐらとなり そのかてはあたへられそのみづはともしきことなからん

17 なんぢのはうるはしきさまなるわう とほくひろきくにをみるべし 18 なんぢこゝろはかのおそろしかりしことどもをおもひいでん 會計くわいけいせしものはいづくにありや みつぎをはかりしものはいづくにありや やぐらをかぞへしものはいづくにありや
 1217㌻ 
19 なんぢふたゝび暴民あらきたみをみざるべし かのたみ言語ことばはふかくしてさとりがたくそのしたことにしてときがたし 20 われらの節󠄄會せちゑまちシオンをよ なんぢのはやすらかなる居所󠄃すまひとなれるヱルサレムをん ヱルサレムはうつさるることなき幕屋まくやにして そのくひはとこしへにぬかれず その繩󠄂なはひとすぢだにたゝれざるなり 21 ヱホバわれらとともに彼處かしこにいまして稜威󠄂みいつをあらはしたまはん かくてそのところはひろきかはひろきながれあるところとなりて そのなかには漕舟こぐふねもいらず巨󠄃艦おほぶねもすぐることなかるべし 22 ヱホバはわれらをさばきたまふもの ヱホバはわれらに律法おきてをたてたまひしもの ヱホバはわれらのわうにましまして我儕われらをすくひたまふべければなり 23 なんぢの船󠄄纜ふなづなはとけたり その桅󠄂杆ほばしらのもとをむすびかたむることあたはず をあぐることあたはず そのときおほくのたからをわかち跛者あしなへまでも掠物えものあらん 24 かしこに住󠄃すめるもののうちわれやめりといふものなし彼處かしこにをるたみとがはゆるされん

第34章

1 もろもろのくによちかづきてきけ もろもろのたみみゝをかたぶけよ にみつるもの世界せかいとせかいよりいづるすべてのものきけ 2 ヱホバはよろづのくににむかひていかり そのよろづのいくさにむかひて忿恚いきどほり かれらをことごとくほろぼし かれらを屠󠄃ほふらしめたまふ 3 かれらはころされて抛棄なげすてられ そのかばね臭氣くさきかたちのぼりやまはそのにてとかされん 4 てん萬象ばんざうはきえうせ もろもろのてん書卷まきもののごとくにまかれん その萬象ばんざうのおつるは葡萄ぶだうのおつるがごとく無花果いちぢくのかれたるのおつるがごとくならん 5 わがつるぎてんにてうるほひたり よエドムのうへにくだり滅亡ほろびさだめたるたみのうへにくだりてこれをさばかん 6 ヱホバのつるぎにてみちあぶらにてこえ小羊こひつじ山羊やぎとの 牡羊をひつじじんのあぶらにてゆ ヱホバはボズラにてにへのけものをころしエドムのにておほいにほふることをなしたまへり 7 その屠󠄃場ほふりばには野牛のうし こうし 牡牛をうしもともにくだる そのくにはにてうるほされ そのちりはあぶらにてこやさるべし〘936㌻〙
 1218㌻ 

8 こはヱホバのあたをかへしたまふにしてシオンの訟󠄃うたへのためにむくいをなしたまふとしなり 9 エドムのもろもろのかははかはりて樹脂やにとなり そのちりはかはりて硫磺ゆわうとなり そのつちはかはりてもゆる樹脂やにとなり 10 ひるよるもきえずその煙󠄃けぶりつくるときなく上騰󠄃たちのぼらん かくて世々よゝあれすたれ永遠󠄄とこしへまでもその所󠄃ところをすぐるものなかるべし 11 刺猬はりねづみとそこをおのがものとなしさぎ鴉󠄄からすとそこにすまん ヱホバそのうへにみだれをおこす繩󠄂なはをはり空󠄃虛むなしきをきたらするおもしをさげたまふべし 12 くにをつぐべきものをたてんとて貴者たふときものふたゝび呼集よびあつむることをせじ もろもろの諸侯きみたちはみなうせてなくなるべし 13 その殿とのにはことごとくいばらはえ 城󠄃しろにはことごとく刺草いらくさあざみとはえ 野犬のいぬのすみか駝鳥だてうにはとならん 14 のけものと豺狼おほかみとここにあひ 牡山羊をやぎそのともをよび 鴟鴞ふくろふもまた宿やどりてここを安所󠄃やすみどころとせん 15 へびここに穴󠄄あなをつくりたまごをうみてこれをかへしおのれのかげしたをあつむ とびもまたそのともとともに此處こゝにあつまらん

16 なんぢらヱホバのふみをつまびらかにたづねてよむべし これらのものひとつもかくることなく又󠄂またひとつもそのともをかくものあらじ そはヱホバのくちこのことをめいじ そのみたまこれらをあつめたまふべければなり 17 ヱホバこれらのものにくじをひかせづから繩󠄂なはをもてはかり このをわけあたへてながくかれらにたもたしめ 世々よゝにいたるまでここに住󠄃すましめたまはん

第35章

1 荒野あれのとうるほひなきとはたのしみ 沙漠さばくはよろこびて番紅さふらんはなのごとくに咲󠄃さきかがやかん 2 盛󠄃さかん咲󠄃さきかがやきてよろこびかつよろこびかつうたひ レバノンのさかえをえカルメルおよびシヤロンのうるはしきをん かれらはヱホバのさかえをわれらのかみのうるはしきをるべし
 1219㌻ 

3 なんぢらなえたるをつよくし弱󠄃よわりたるひざをすこやかにせよ 4 こゝろさわがしきものにむかひていへ なんぢら雄々ををしかれおそるるなかれ なんぢらのかみをみよ 刑罰けいばつきたりかみむくいきたらん かみきたりてなんぢらをすくひひたまふべし

5 そのとき瞽者めしひはひらけ聾󠄃者みみしひみゝはあくことをべし 6 そのとき跛者あしなへ鹿しかごとくにとびはしり啞者おふししたはうたうたはん そは荒野あれのみづわきいで沙漠さばくかはながるべければなり 7 やけたるすないけとなり うるほひなきはみづのみなもととなり 野犬のいぬのふしたるすみかは蘆葦あしよしのしげりあふ所󠄃ところとなるべし 8 かしこに大路おほぢあり そのみちは聖󠄃道󠄃きよきみちととなへられん けがれたるものはこれを過󠄃すぐることあたはず ただしゆたみのためにそなへらる これをあゆむものはおろかなりとも迷󠄃まよふことなし〘937㌻〙 9 かしこにしゝをらず あらきけものもそのみちにのぼることなし さればそこにてこれにあふことなかるべし ただあがなはれたるもののみそこをあゆまん 10 ヱホバにあがなひすくはれしものうたうたひつつかへりてシオンにきたり そのかうべにとこしへの歡喜よろこびをいただきたのしみとよろこびとをえん しかして悲哀かなしみとなげきとは逃󠄄にげさるべし

第36章

1 ヒゼキヤわうの十四ねんにアツスリヤのわうセナケリブのぼりきたりてユダのもろもろの堅固けんごなるまちをせめとれり 2 アツスリヤわうラキシよりラブシヤケをヱルサレムに遣󠄃つかはし大軍たいぐんをひきゐてヒゼキヤわうのもとに往󠄃ゆかしむ ラブシヤケ漂工ぬのさらしのおほぢのかたへなるかみいけにそひてたてり 3 このときヒルキヤのなる家司いへづかさエリアキム 書記しよきセブナ、アサフのなる史󠄃官しくわんヨアいでてこれを迎󠄃むか

4 ラブシヤケかれらにいひけるは なんぢらいまヒゼキヤにいへ大王だいわうアツスリヤのわうかくいへり なんぢのたのみとするそのたのむところはなになるか 5 われいふ なんぢがとくところのいくさのはかりごととその能力ちからとはただ口唇くちさきらのことばのみ いまなんぢたれによりたのみてわれにさかふことをなすや 6 よなんぢエジプトに依賴よりたのめり これいためるよしつゑによりたのめるがごとし もしひとこれによりもたれなばそのをつきさされん エジプトわうパロがすべておのれによりたのむものにたいするはかくのごとし
 1220㌻ 
7 なんぢわれらはわれらのかみヱホバに依賴よりたのめりとわれにいはんかそはさきにヒゼキヤがたかきところと祭壇さいだんとをみな取去とりさりてユダとヱルサレムとにむかひ汝等なんぢらここなるひとつの祭壇さいだんのまへにてはいすべしといへるそれならずや 8 いま請󠄃こふわがきみアツスリヤわうかけをせよ われなんぢ二千にせんむまあたふべければなんぢよりこれにのるものをいだせ はたしていだしうべしや 9 さればいかで我君わがきみのいとちひさきしもべをさ一人ひとりをだに退󠄃しりぞくることをんや なんぞエジプトによりたのみて戰車いくさぐるま騎兵きへいとをえんとするや 10 いまわれのぼりきたりてこのくにをせめほろぼすはヱホバのむねにあらざるべけんや ヱホバわれにいひたまはく のぼりゆきてこのくにをせめほろぼせと

11 こゝにエリアキムとセブナとヨアとともにラブシヤケにいひけるは請󠄃こふスリアの方言くにことばにて僕輩しもべらにかたれ我儕われらこれをさとりうるなり石垣いしがきのうへなるたみのきくところにてはユダヤの方言くにことばをもてわれらにかたるなかれ 12 ラブシヤケいひけるは わがきみはこれらのことをなんぢのきみとなんぢとにのみかたらんためにわれをつかはししならんや なんぢらとともにおのがふんをくらひおのがゆばりをのまんとする石垣いしがきのうへにする人々ひと〴〵にもわれをつかはししならずや〘938㌻〙

13 かくてラブシヤケたちてユダヤの方言くにことばもて大聲おほごゑによばはりいひけるは なんぢら大王だいわうアツスリヤわうのことばをきくべし 14 わうかくのたまへり なんぢらヒゼキヤにまどはさるるなかれ かれなんぢらをすくふことあたはず 15 ヒゼキヤがなんぢらをヱホバによらしめんとすることばにしたがふなかれ かれいへらく ヱホバかならず我儕われらをすくひこのまちはアツスリヤわうにわたさるることなしと 16 ヒゼキヤに聽從ききしたがふなかれ アツスリヤわうかくのたまへり なんぢらわれと親和よしみをなしできたりてわれにくだれ おのおのその葡萄ぶだうとその無花果いちぢくとをくらひ おのおのそのゐどみづをのむことをべし
 1221㌻ 
17 遂󠄅つひにはわれきたりて汝等なんぢらをほかのくににたづさへゆかん そのくにはなんぢのくにのごときくににして 穀物たなつもの ぶだうしゆ パンおよび葡萄園ぶだうぞのあり 18 おそらくはをヒゼキヤなんぢらにときてヱホバわれらをすくふべしといはん されどももろもろのくに神等かみたちのなかにそのくにをアツスリヤわうよりすくへるものありしや 19 ハマテ、アルバデの神等かみたちいづこにありや セバルワイムの神等かみたちいづこにありや 又󠄂またわがよりサマリヤを救出すくひいだししかみありや 20 これらのくにのもろもろのかみのなかにたれかそのくにをわがよりすくひいだししものありや さればヱホバもいかでわがよりヱルサレムをすくひいだしんと

21 如此かくありければたみもだして一言ひとことをもこたへざりき そはこれにこたふるなかれとのわうのおほせありつればなり 22 そのときヒルキヤのなる家司いへつかさエリアキム書記しよきセブナおよびアサフのなる史󠄃官しくわんヨアころもをてヒゼキヤにゆきこれにラブシヤケのことばをつげたり

第37章

1 ヒゼキヤわうこれをききてそのころもをさき麁󠄃衣あらたへをまとひてヱホバのいへにゆき 2 家司いへつかさエリアキム書記しよきセブナおよび祭司さいしのなかの長老等としよりたちをしてみなあらたへをまとはせてアモツの預言者よげんしやイザヤのもとにゆかしむ 3 かれらイザヤにいひけるは ヒゼキヤ如此かくいへり けふは患難なやみせめはづかしめのなり そはうまれんとしてこれをうみいだすのちからなし 4 なんぢのかみヱホバあるひはラブシヤケがもろもろのことばをききたまはん かれはそのきみアツスリヤわうにつかはされていけかみをそしれり なんぢのかみヱホバそのことばをききてあるいはせめたまふならん されば請󠄃こふなんぢこの遺󠄃のこれるもののために祈禱いのりをささげよと〘939㌻〙

5 かくてヒゼキヤわう諸僕しもべらイザヤにいたる 6 イザヤかれらにいひけるは なんぢらのきみにつげよ ヱホバかくいひたまへりいはく アツスリヤわうのしもべらわれをののしりけがせり なんぢらそのきゝしことばによりておそるるなかれ
 1222㌻ 
7 よわれかれがこゝろをうごかすべければ ひとつの風聲うはさをききておのがくににかへらん かれをそのくににてつるぎにたふれしむべし

8 こゝにラブシヤケはアツスリヤわうがラキシをはなれさりしとききてかへりけるときをりしもわうはリブナをせめをれり 9 このときエテオピアのわうテルハカのことについてきけりいはく かれいでてなんぢとたたかふべしと このことをききて使󠄃者つかひをヒゼキヤに遣󠄃つかはしていふ 10 なんぢらユダのわうヒゼキヤにつげて如此かくいへ なんぢがたのめるかみなんぢをあざむきてヱルサレムはアツスリヤわうにわたされじといふをきくことなかれ 11 よアツスリヤの王等わうたちもろもろのくににいかなることをおこなひ如何いかにしてこれをこと〴〵くほろぼししかをなんぢききしならん さればなんぢすくはるることをんや 12 わが先祖せんぞたちのほろぼししゴザン、ハラン、レゼフおよびテラサルなるエデンのやからなど此等これらのくにぐにのかみはそのくにをすくひたりしや 13 ハマテのわうアルバデのわうセバルワイムのみやこわうヘナのわうおよびイワのわうはいづこにありやと

14 ヒゼキヤつかひのよりふみをうけてこれよめり しかしてヒゼキヤ、ヱホバのみやにのぼりゆきヱホバの前󠄃みまへにこのふみを 15 ヒゼキヤ、ヱホバにいのりていひけるは 16 ケルビムのうへしたまふ萬軍ばんぐんのヱホバ、イスラエルのかみよ ただなんぢのみのうへなるよろづのくにかみなり なんぢは天地あめつちをつくりたまへり 17 ヱホバよみゝをかたむけてきゝたまへ ヱホバよをひらきてたまへ セナケリブ使󠄃者つかひしていけかみをそしらしめしことをことごとくききたまへ 18 ヱホバよにアツスリヤの王等わうたちはもろもろの國民くにびととそのとをあらしこぼ 19 かれらのかみたちをになげいれたり これらのものはかみにあらず ひとわざにして あるひはあるひはいしなり かゝるがゆゑにほろぼされたり
 1223㌻ 
20 さればわれらのかみヱホバよ いまわれらをアツスリヤわうよりすくひいだして のもろもろのくににただなんぢのみヱホバなることをしらしめたまへ

21 ここにアモツのイザヤひとをつかはしてヒゼキヤにいはせけるは イスラエルのかみヱホバかくいひたまふ なんぢはアツスリヤわうセナケリブのことにつきてわれにいのれり〘940㌻〙 22 ヱホバがかれのことにつきてかたたまへるみことばはこれなり いはくシオンの處女をとめはなんぢをあなどりなんぢをあざけり ヱルサレムの女子をみなごはなんぢの背後うしろよりかうべをふれり 23 なんぢがそしりかつのゝしれるものはたれぞ なんぢがこゑをあげをたかくむけてさからひたるものはたれぞ イスラエルの聖󠄃者せいしやならずや 24 なんぢその使󠄃者つかひによりてしゆをそしりていふ われはおほくの戰車いくさぐるまをひきゐて山々やま〳〵のいただきにのぼりレバノンのおくにまでいりぬ われはたけたかき香柏かうはくとうるはしき松󠄃樹まつのきとをきり またそのはてなるたかきところにゆき腴󠄂こえたるはやしにゆかん 25 われをほりてみづをのみたり われは足跖あしのうらをもてエジプトの河々かは〴〵をからさんと

26 なんぢきかずや これらのことはわがむかしよりなす所󠄃ところ いにしへのよりさだめし所󠄃ところなり いまなんぢがこの堅城󠄃かたきしろをこぼちあらして石堆いしづかとなすもまたわがきたらしし所󠄃ところなり 27 そのなかのたみはちから弱󠄃よわくをののきてはぢをいだき 野草ののくさのごとくあを菜󠄄のごとく屋蓋やねくさのごとくいまだそだたざるなへのごとし 28 われなんぢがること出入いでいりすること又󠄂またわれにむかひていかりさけべることをしる 29 なんぢがわれにむかひていかりさけべるとなんぢがほこれることばとわがみゝにいりたればわれなんぢのはな環󠄃をはめなんぢのくちびるにくつわをつけてなんぢがきたれるみちよりかへらしめん

30 ヒゼキヤよわれがなんぢにたまふしるしはこれなり なんぢら今年ことし落穗おちぼよりはえたるものを食󠄃くら明年つぎのとし糵生ひつぢよりいでたるものを食󠄃くらはん 三年みとせにあたりてはまくことをなしかることをなし 葡萄ぶだうぞのをつくりてその食󠄃くらふべし 31 ユダのいへののがれて遺󠄃のこれるものはふたゝびしたをはりうへむすぶべし
 1224㌻ 
32 そは遺󠄃のこるものはヱルサレムよりいでのがるるものはシオンのやまよりいづるなり 萬軍ばんぐんのヱホバの熱心ねつしんこれを成󠄃なしたまふべし

33 このゆゑにヱホバ、アツスリヤのわうについては如此かくいひたまふ かれはこの城󠄃しろにいらず ここに箭󠄃をはなたずたて城󠄃しろのまへにならべず るゐをきづきてせむることなし 34 かれはそのきたりし道󠄃みちよりかへりてこの城󠄃しろにいらず 35 われおのれのゆゑによりてしもべダビデのゆゑによりて この城󠄃しろをまもり この城󠄃しろをすくはん これヱホバ宣給のたまへるなり

36 ヱホバの使󠄃者つかひいできたりアツスリヤの陣營ぢんえいのなかにて十八まん千人せんにんをうちころせり早晨あさつとにおきいでてればみなしにてかばねとなれり 37 アツスリヤわうセナケリブ起󠄃たちてかへりゆきニネベにとゞまる 38 一日あるひおのがかみニスロクのみやにて禮拜をがみをなしをりしにそのアデランメレクとシヤレゼルとつるぎをもてかれをころししかしてアララテのににげゆけり かれがエサルハドンつぎてわうとなりぬ〘941㌻〙

第38章

1 そのころヒゼキヤやみてしなんとせしにアモツの預言者よげんしやイザヤきたりてかれにいふ ヱホバ如此かくいひたまはく なんぢいへ遺󠄃言ゆゐごんをとどめよ なんぢしにていくることあたはざればなり 2 こゝにヒゼキヤかほかべにむけてヱホバにいのりいひけるは 3 ああヱホバよ ねがはくはわがなんぢの前󠄃みまへ眞󠄃實まことをもて一心ひとつこころをもてあゆみ なんぢのによきことをおこなひたるをおもひいでたまへ かくてヒゼキヤいたくなきぬ 4 ヱホバのことばイザヤにのぞみていは 5 なんぢ往󠄃ゆきてヒゼキヤにいへ なんぢのちゝダビデのかみヱホバかくいひたまはく われなんぢの禱吿いのりをききなんぢのなみだをみたり われなんぢのよはひを十五ねんましくはへ 6 かつなんぢとこの城󠄃しろとをすくひてアツスリヤわうのをのがれしめん又󠄂またわれこの城󠄃しろをまもるべし 7 ヱホバかたりたまひたる此事このこと成󠄃なしたまふあかしにこのしるしをなんぢにたま 8 よわれアハズの日晷󠄂ひばかりにすすみたる日影ひかげを十しりぞかしめんといひければすなはちひばかりにすすみたる日影ひかげしりぞきぬ
 1225㌻ 

9 ユダのわうヒゼキヤやまひにかかりてそのやまひのいえしのちしるししふみのごとし 10 われいへり わがよはひの全󠄃盛󠄃まさかりのとき陰府よみもんにいりわが餘年のこりのとしをうしなはんと 11 われいへり われふたゝびヱホバをたてまつることあらじふたゝびいけるもののにてヱホバをたてまつることあらじ われはなきもののなかにいりてふたゝびひとることあらじ 12 わが住󠄃所󠄃すまひはうつされて牧人ひつじかひ幕屋まくやをとりさるごとくにわれをはなる わがいのちは織工はたおりぬのをまきをはりてはたより翦󠄃きりはなすごとくならん なんぢ朝󠄃夕あしたゆふべのあひだにわれをたえしめたまはん 13 われは天明あかつきにおよぶまでおのれをおさへてしづめたり しゆしゝのごとくにわがもろもろのほねくだきたまふ なんぢ朝󠄃夕あしたゆふべあひだにわれをたえしめたまはん 14 われはつばくらのごとくつるのごとくにかなしみなきはとのごとくにうめき わがはうへをておとろふ ヱホバよわれは迫󠄃せまりくるしめらる ねがはくはわが中保なかだちとなりたまへ 15 しゆはわれとものいひかつそのごとくみづから成󠄃なしたまへり われなにをいふべきか わがにあるあひだわが靈魂たましひくるしめるゆゑによりてつゝしみてゆかん 16 しゆよこれらのことによりてひといくるなり わが靈魂たましひのいのちも全󠄃またくこれらのことによるなり ねがはくはわれをいやしわれをいかしたまへ 17 よわれにはなはだしき艱苦くるしみをあたへたまへるはわれ平󠄃安やすきをえしめんがためなり なんぢわがたましひをあいして滅亡ほろび穴󠄄あなをまぬかれしめたまへり そはわがつみをことごとく背後うしろにすてたまへり〘942㌻〙 18 陰府よみはなんぢに感謝󠄃かんしやせず はなんぢを讃美さんびせず はかにくだるものはなんぢの誠󠄃實まことをのぞまず 19 たゞいけるもののみいけるものこそなんぢにかんしやするなれ わが今日けふかんしやするがごと父󠄃ちゝはなんぢの誠󠄃實まことをそのにしらしめん 20 ヱホバわれすくひたまはん われらにあらんかぎりヱホバのいへにてことをひきわがうたをうたはん
 1226㌻ 

21 イザヤいへらく無花果いちぢく一團ひとかたまりをとりきたりて腫物しゆもつのうへにつけよ わうかならずいえん 22 ヒゼキヤもまたいへらく わがヱホバのいへにのぼることにつきてはなに兆󠄃しるしあらんか

第39章

1 そのころバラダンのバビロンわうメロダクバラダン、ヒゼキヤがやまひをうれへて愈󠄃いえしことをききければふみ禮物ゐやしろとをおくれり 2 ヒゼキヤその使󠄃者つかひのきたるによりてよろこびこれに財物たからもの 金銀きんぎん 香料かをりもの たふときあぶらををさめたるいへおよびすべての軍器つはものををさめたるいへまたくらのなかなるものをことごとくす おほよそヒゼキヤのいへのうちにあるものと全󠄃國ぜんこくのうちにあるものと せざるものはひとつもあらざりき 3 ここに預言者よげんしやイザヤ、ヒゼキヤわうのもとにきたりていひけるは この人々ひと〴〵はなにをいひしや何處いづこよりなんぢのもとにきたりしや ヒゼキヤいひけるは かれらはとほきくによりバビロンよりわれにきたれり 4 イザヤいふ 彼等かれらはなんぢのいへにてなにをたりしや ヒゼキヤこたふ かれらはわがいへにあるものをみなみたり又󠄂またわがくらのなかにあるものはひとつをもかれらにせざるものなかりき 5 イザヤ、ヒゼキヤにいふ なんぢ萬軍ばんぐんのヱホバのことばをきけ 6 みよきたらん なんぢのいへのものなんぢの列祖おやたちがけふまでたくはへたるものはみなバビロンにたづさへゆかれて遺󠄃のこるものひとつもなかるべし はヱホバのみことばなり 7 なんぢのよりうまれいでんものもとらはれ寺人じじんとせられてバビロンわうみやのうちにあらん 8 ヒゼキヤ、イザヤにいひけるは なんぢがかたるヱホバのみことばはし またいふ わがにあるほどは太平󠄃おだやか眞󠄃理まこととあるべしと

第40章

1 なんぢらのかみいひたまはく なぐさめよ汝等なんぢらわがたみをなぐさめよ 2 ねんごろにヱルサレムにかたこれによばはりつげよ その服󠄃役ふくえきすでに終󠄃をはり そのとがすでにゆるされたり そのもろもろのつみによりてヱホバのよりうけしところはばいしたりと
 1227㌻ 

3 よばはるもののこゑきこゆいはく なんぢらにてヱホバの途󠄃みちをそなへ沙漠さばくにわれらのかみ大路おほぢをなほくせよと〘943㌻〙 4 もろもろのたにはたかくもろもろのやまをかとはひくくせられ まがりたるはなほく崎嶇けはしきはたひらかにせらるべし 5 かくてヱホバの榮光えいくわうあらはれひとみなともにこれをん こはヱホバのくちよりかたりたまへるなり

6 こゑきこゆいはく よばはれこたへていふなにとよばはるべきか いはくひとはみなくさなり その榮華はえはすべてはなのごとし 7 くさはかれはなはしぼむ ヱホバのいきそのうへにふきければなり たみはくさなり 8 くさはかれはなはしぼむ しかどわれらのかみのことばは永遠󠄄とこしへにたたん

9 よき音󠄃信おとづれをシオンにつたふるものよ なんぢ高山たかやまにのぼれ よきおとづれをヱルサレムにつたふるものよ なんぢつよこゑをあげよ こゑをあげておそるるなかれ ユダのもろもろのまちにつけよ なんぢらのかみきたりたまへりと 10 みよしゆヱホバ能力ちからをもちてきたりたまはん そのかひな統治すべをさめたまはん 賞賜たまものはそのにあり はたらきのあたひはその前󠄃みまへにあり 11 しゆ牧者ぼくしやのごとくそのむれをやしなひ そのかひなにて小羊こひつじをいだきこれをその懷中ふところにいれてたづさへ乳󠄃ちゝをふくまするものをやはらかに導󠄃みちびきたまはん

12 たれか掌心たなごころをもてもろもろのみづをはかりゆびをのばしててんをはかり またちり量器ますにもり天秤てんびんをもてもろもろのやまをはかり權衡はかりをもてもろもろのをかをはかりしや 13 たれかヱホバのみたまをみちびきその議士はかりびととなりてをしへしや 14 ヱホバはたれとともにはかりたまひしや たれかヱホバをさとくしこれに公󠄃平󠄃こうへい道󠄃みちをまなばせ知識ちしきをあたへ明通󠄃さとりのみちをしめしたりしや 15 よもろもろの國民くにびとをけのひとしづくのごとく 權衡はかりのちりのごとくにおもひたまふ島々しま〴〵はたちのぼる塵埃ちりあくたのごとし
 1228㌻ 
16 レバノンはしばにたらずそのなかのけもの燔祭はんさいにたらず 17 ヱホバの前󠄃みまへにはもろもろの國民くにびとみななきにひとし ヱホバはかれらをなきもののごとく空󠄃むなしきもののごとくおもひたまふ

18 さればなんぢらたれをもてかみにくらべ いかなる肖󠄃像󠄃かたちをもてかみにたぐふか 19 偶像󠄃ぐうざうはたくみてつくり 金工かぬちこがねをもてこれをおほひ白銀しろかねをもてこれがためにくさりをつくれり 20 かかる寳物はうもつをそなへえざる貧󠄃まづしきものはくつまじきをえらみ良匠よきたくみをもとめてうごくことなき像󠄃ざうをたたしむ 21 なんぢらしらざるか なんぢらきかざるか はじめよりなんぢらにつたへざりしか なんぢらはもとゐをおきしときよりさとらざりしか 22 ヱホバはのはるかうへにすわりにすむものをいなごのごとくたまふ おほぞらを薄󠄄絹うすぎぬのごとくき これを住󠄃すまふべき幕屋まくやのごとくはりたま〘944㌻〙 23 又󠄂またもろもろのきみをなくならしめ審士さばきびとをむなしくせしむ 24 かれらはわづかにうゑられわづかにまかれ そのみきわづかにざししに かみそのうへをふきたまへばすなはちかれてわらのごとく暴風はやちにまきさらるべし 25 聖󠄃者せいしやいひたまはく さらばなんぢらたれをもてわれにくらべわれにたぐふか 26 なんぢらをあげてたかきをみよ たれか此等これらのものを創造󠄃さうざうせしやをおもへ しゆ數󠄄かずをしらべてその萬象ばんざうをひきいだしおのおののをよびたまふ しゆのいきほひおほいなり そのちからのつよきがゆゑにいつかくることなし

27 ヤコブよなんぢ何故なにゆゑにわが途󠄃みちはヱホバにかくれたりといふや イスラエルよなんぢなにゆゑにわが訟󠄃うたへはわがかみ前󠄃まへをすぎされりとかたるや 28 なんぢしらざるかきかざるかヱホバはとこしへのかみのはての創造󠄃者さうざうしやにしてうみたまふことなく またつかれたまふことなく その聰明さときことはかりがたし 29 つかれたるものにはちからをあたへ勢力いきほひなきものにはつよきをましくはへたまふ 30 年少としわかきものもつかれてうみさかんなるものも衰󠄄おとろへおとろふ 31 しかはあれどヱホバを俟望󠄇まちのぞむものはあたらなるちからをえん またわしのごとく翼󠄅つばさをはりてのぼらん はしれどもつかれずあゆめどもうまざるべし
 1229㌻ 

第41章

1 もろもろのしまよわがまへにもだせ もろもろのたみよあらたなるちからをえて近󠄃ちかづききたれ しかしてかたれ われら寄集よりつどひて諭󠄄あげつらはん 2 たれかひがしよりひとをおこししや われは公󠄃義ただしきをもてこれをわが足下あしもとし その前󠄃まへにもろもろのくに服󠄃ふくせしめ またこれにもろもろのわうををさめしめ かれらのつるぎをちりのごとくかれらのゆみをふきさらるるわらのごとくならしむ 3 かくかれはこれらのものを追󠄃おひ そのあしいまだゆかざる道󠄃みちをやすらかに過󠄃すぎゆけり 4 このことはがおこなひしや たが成󠄃なししや たが太初はじめより世々よゝひとをよびいだししや われヱホバなり われははじめなり終󠄃をはりなり 5 もろもろのしまはこれをておそれはてはをののきて寄集よりつどひきたれり 6 かれらたがひにそのとなりをたすけ その兄弟きやうだいにいひけるは なんぢ雄々ををしかれ 7 木匠こだくみ鐵工かぬちをはげまし鎚󠄃つちをもて平󠄃たひらぐるものは鐵碪かなしきをうつものをはげましていふ 接合つぎあはせいとよしと またくぎをもてかたうしてうごくことなからしむ

8 されどわがしもべイスラエルよ わが選󠄄えらめるヤコブわがともアブラハムのすゑ 9 われのはてよりなんぢをたづさへきたりのはしよりなんぢをめし かくてなんぢにいへり なんぢはわがしもべわれなんぢをえらみてすてざりきと〘945㌻〙 10 おそるるなかれ われなんぢとともにあり おどろくなかれわれなんぢのかみなり われなんぢをつよくせん 誠󠄃まことになんぢをたすけん 誠󠄃まことにわがただしき右手みぎのてなんぢを支󠄂さゝへん 11 よなんぢにむかひていかるものはみなはぢをえてあわてふためかん なんぢとあらそふものはなきもののごとくなりて滅亡ほろびうせん 12 なんぢ尋󠄃たづぬるともなんぢとたたかふ人々ひと〴〵にあはざるべし なんぢといくさするものはなきもののごとくなりてむなしくなるべし 13 そはわれヱホバなんぢのかみはなんぢの右手みぎのてをとりてなんぢにいふ おそるるなかれわれなんぢをたすけんと
 1230㌻ 
14 またヱホバ宣給のたまふ なんぢむしにひとしきヤコブよイスラエルのひとよ おそるるなかれわれなんぢをたすけんなんぢをあがなふものはイスラエルの聖󠄃者せいしやなり 15 よわれなんぢをおほくの鋭齒ときはあるあたらしき打麥むぎうちうつはとなさん なんぢやまをうちて細微こまやかにしをか粃糠もみがらのごとくにすべし 16 なんぢあふげばかぜこれをまきさり 狂風はやちこれをふきちらさん なんぢはヱホバによりてよろこびイスラエルの聖󠄃者せいしやによりてほこらん

17 貧󠄃まづしきものとともしきものとみづもとめてみづなくそのしたかわきて衰󠄄おとろふるとき われヱホバきゝてこたへん われイスラエルのかみかれらをすてざるなり 18 われかはをかぶろのやまにひらきいづみたにのなかにいだし また荒野あれのいけとなしかわけるみづみなもとなさ 19 われあれのに香柏かうはく 合歎樹ねむのき もちの およびあぶらをうゑ沙漠さばく松󠄃まつ すぎ およ黃楊つげをともにおか 20 かくて彼等かれらこれをてヱホバのなしたまふところイスラエルの聖󠄃者せいしや造󠄃つくたま所󠄃ところなるをしりかつこころをとめかつともどもにさとらん

21 ヱホバいひたまはく なんぢらの道󠄃理ことわりをとりいだせ ヤコブのわういひたまはく 汝等なんぢらのかたきあかしをもちきたれ 22 これを持來もちきたりてわれらにのちならんとすることをしめせ そのいやさきに成󠄃るべきことをしめせ われらこゝろをとめてその終󠄃をはりをしらん あるいはきたらんとすることをわれらにきかすべし 23 なんぢらのちならんとすることをしめせ我儕われらなんぢらがかみなることをらん なんぢらあるいはさいはひしあるいはわざはひせよ 我儕われらともにておどろかん 24 よなんぢらはなきもののごとし なんぢらのわざはむなし なんぢらをえらぶものは憎にくむべきものなり

25 われ一人ひとり起󠄃おこしてきたよりきたらせをよぶものをひがしよりきたらしむ かれきたりもろもろのをさをふみてひぢのごとくにし陶工すゑつくりのつちくれをふむがごとくにせん 26 たれかはじめよりこれらのことをわれらにつげてしらしめたりや たれか上古いにしへよりわれらにつげてこはなりといはしめたりや 一人ひとりだにつぐるものなし一人ひとりだにきかするものなし 一人ひとりだになんぢらのことばをきくものなし〘946㌻〙
 1231㌻ 
27 われあらかじめシオンにいはん なんぢよ かれらをよと われ又󠄂またよきおとづれをつぐるものをヱルサレムにあたへん 28 われるに一人ひとりだになし かれらのなかに謀略はかりごとをまうくるもの一人ひとりだになし われかれらにとへどこたふるもの一人ひとりだになし 29 かれらのわざはみな徒然いたづらにしてなきもののごとし その偶像󠄃ぐうざうかぜなりまた空󠄃むなしきなり

第42章

1 わがたすくるわがしもべわがこゝろよろこぶわが撰人えらびびとをみよ われわがみたまをかれにあたへたり かれ異邦󠄆人ことくにびと道󠄃みちをしめすべし 2 かれはさけぶことなくこゑをあぐることなくそのこゑ街頭ちまたにきこえしめず 3 またいためるあしををることなくほのくらき燈火ともしびをけすことなく 眞󠄃理まことをもて道󠄃みちをしめさん 4 かれは衰󠄄おとろへず喪膽きおちせずして道󠄃みちにたてをはらん もろもろのしまはその法言をしへをまちのぞむべし

5 てんをつくりてこれをのべ とそのうへの產物なりいでものとをひらき そのうへのたみいきをあたへ そのなかをあゆむものにみたまをあたへたまふかみヱホバかくいひたま 6 いはくわれヱホバ公󠄃義ただしきをもてなんぢをめしたり われなんぢのをとりなんぢをまもり なんぢをたみ契󠄅約けいやくとし異邦󠄆人ことくにびとのひかりとなし 7 しかしてめしひひら俘囚とらはれびとひとやよりいだし 暗󠄃くらきにすめるものををりのうちよりいださしめん 8 われはヱホバなりこれわがなり われはわが榮光えいくわうをほかのものにあたへず わがほまれを偶像󠄃ぐうざうにあたへざるなり 9 さきに預言よげんせるところはや成󠄃れり われまたあたらしきことをつげん こといまだ兆󠄃きざさざるさきにわれまづなんぢらにきかせんと
 1232㌻ 

10 うみにうかぶもの うみのなかにみつるもの もろもろのしまおよびそのたみよ ヱホバにむかひてあたらしきうたをうたひ はてよりその頌󠄃美ほまれをたたへまつれ 11 荒野あれのとそのなかのもろもろのまちとケダルびとのすめるもろもろの村里むらざとはこゑをあげよ セラのたみはうたひてやまのいただきよりよばはれ 12 榮光えいくわうをヱホバにかうぶらせ その頌󠄃美ほまれをもろもろのしまにてかたりつげよ 13 ヱホバ勇󠄃士ますらをのごとくいでたまふ また戰士いくさびとのごとく熱心ねつしんをおこし こゑをあげてよばはり大能ちからをあらはしてあたをせめたまはん

14 われひさしくこゑをいださずもだしておのれをおさへたり いまわれをうまんとする婦󠄃人をんなのごとくさけばん われいきづかしくかつあへがん 15 われやまをかとをあらしかつすべてそのうへ木草きくさをからし もろもろのかはしまとしもろもろのいけからさん 16 われ瞽者めしひをそのいまだしらざる大路おほぢにゆかしめ そのいまだしらざるみちをふましめ 暗󠄃くらきをその前󠄃まへひかりとなし まがれるをその前󠄃まへになほくすべし われこれらのことをおこなひてかれらをすてじ〘947㌻〙 17 刻󠄂きざみたる偶像󠄃ぐうざうにたのみたる偶像󠄃ぐうざうにむかひて汝等なんぢらはわれらのかみなりといふものは退󠄃しりぞけられておほいはぢをうけん

18 聾󠄃者みみしひよきけ 瞽者めしひをそそぎてみよ 19 瞽者めしひはたれぞ わがしもべにあらずや たれかわがつかはせる使󠄃者つかひごと瞽者みみしひあらんや たれかわがともごときめしひあらんや たれかヱホバのしもべのごときめしひあらんや 20 なんぢおほくのことをれども顧󠄃かへりみず みゝをひらけどもきかざるなり 21 ヱホバおのれなるがゆゑにおほいにしてたふとき律法おきてをたまふをよろこびたまへり 22 しかるにこのたみはかすめられうばはれて みな穴󠄄中あなのなかにとらはれひとやのなかにとぢこめらる かくてそのかすめらるるをたすくるものなく そのうばはれたるをつくのへといふものなし

23 なんぢらのうちたれかこのことにみゝをかたぶけん たれかこゝろをもちゐてのちのためにこれをきかん 24 ヤコブをうばはせしものはたれぞ かすむるものにイスラエルをわたししものはたれぞ これヱホバにあらずや われらヱホバにつみををかし その道󠄃みちをあゆまず その律法おきてにしたがふことをこのまざりき
 1233㌻ 
25 このゆゑにヱホバはげしきいかりをかたぶけ たけきいくさをきたらせ そのはげしきことごと四圍󠄃まはりにもゆれどもかれしらず そのやけせまれどもこゝろにおかざりき

第43章

1 ヤコブよなんぢを創造󠄃さうざうせるヱホバいま如此かくいひたまふ イスラエルよなんぢをつくれるものいまかくいひたまふ おそるるなかれわれなんぢをあがなへり われなんぢのをよべりなんぢはわが有󠄃ものなり 2 なんぢ水中みづのなかをすぐるときはわれともにあらんかはのなかを過󠄃すぐるときはみづなんぢのうへにあふれじ なんぢ火中ひのなかをゆくときやかるることなく火焰ほのほもまたもえつかじ 3 われはヱホバなんぢのかみイスラエルの聖󠄃者せいしや なんぢのすくひぬしなり われエジプトをあたえてなんぢのあがなひしろとなし エテオピアとセバとをなんぢに 4 われてなんぢをたからとし尊󠄅たふときものとしてまたなんぢをあいす このゆゑにわれひとをもてなんぢにかへ たみをなんぢのいのちにかへん 5 おそるるなかれわれなんぢとともにあり われなんぢのすゑひがしよりきたらせ西にしよりなんぢをあつむべし 6 われきたにむかひてゆるせといひみなみにむかひてとどむるなかれといはん わが遠󠄄とほきよりきたらせ わがむすめらをはてよりきたらせよ 7 すべてわがをもて稱󠄄となへらるるものをきたらせよ われかれらをわが榮光えいくわうのために創造󠄃さうざうせり われさきにこれを造󠄃つくりかつ成󠄃なしをはれり〘948㌻〙

8 あれども瞽者めしひのごとくみゝあれど聾󠄃者みみしひのごときたみをたづさへいで 9 國々くに〴〵はみなあひつどひもろもろのたみはあつまるべし 彼等かれらのうちたれかいやさきに成󠄃るべきことをつげこれをわれらにきかすることをんや その證人あかしびとをいだしておのれなるをあらはすべし 彼等かれらききてはまことなりといはん 10 ヱホバ宣給のたまはくなんぢらはわが證人あかしびとわがえらみししもべなり さればなんぢらしりてわれをしんじわがしゆなるをさとりうべし われよりまへにつくられしかみなくわれよりのちにもあることなからん
 1234㌻ 
11 ただわれのみわれはヱホバなり われのほかにすくふものあることなし 12 われ前󠄃さきにつげまたすくひをほどこし またこのことをきかせたり 汝等なんぢらのうちには他神あだしかみなかりき なんぢらはわがあかしびとなり われかみなり これヱホバたまへるなり 13 いまよりわれはしゆなりわがよりすくひいだしるものなし われおこなはばたれかとどむることをんや

14 なんぢらをあがなふものイスラエルの聖󠄃者せいしやヱホバかくいひたまふ なんぢらのためにわれひとをバビロンにつかはし彼處かしこにあるカルデヤびとをことごとくくだらせ その宴樂あそび船󠄄ふねにのりてのがれしむ 15 われはヱホバなんぢらの聖󠄃者せいしやイスラエルを創造󠄃さうざうせしもの又󠄂またなんぢらのわうなり 16 ヱホバはうみのなかに大路おほぢをまうけおほいなるみづのなかにみちをつくり 17 戰車いくさぐるまおよびむま 軍兵つはもの 武士もののふをいできたらせ ことごとくたふれて起󠄃おこることあたはず みなほろびて燈火ともしびのきえうするがごとくならしめたまへり 18 ヱホバいひたまはく なんぢら往󠄃昔むかしのことをおもひいづるなかれ また上古いにしへのことをかんがふるなかれ 19 よわれあたらしきわざをなさんやがておこるべし なんぢらしらざるべけんや われ荒野あれの道󠄃みちをまうけ沙漠さばくかはをつくらん 20 けものわれをあがむべし 野犬のいぬおよび駝鳥だてうもまたしかり われみづ荒野あれのにいだしかは沙漠さばくにまうけてわがたみわがえらびたるものにのましむべければなり 21 このたみはわが頌󠄃美ほまれをのべしめんとてわれおのれのために造󠄃つくれるなり

22 しかるにヤコブよなんぢわれをよびたのまざりき イスラエルよなんぢわれをいとひたり 23 なんぢ燔祭はんさいのひつじをわれにもちきたらず犧牲いけにへをもてわれをあがめざりき われなんぢにそなへもののをおはせざりき また乳󠄃香にうかうをもてなんぢをわづらはせざりき
 1235㌻ 
24 なんぢは銀貨かねをもてがために菖蒲あやめをかはず 犧牲いけにへのあぶらをもてわれをあかしめず かへりてなんぢのつみをわれに負󠄅おはせ なんぢの邪󠄅曲よこしまにてわれをわづらはせたり

25 われこそわれみづからのゆゑによりてなんぢのとがをけしなんぢのつみをこゝろにとめざるなれ 26 なんぢそのなるをあらはさんがためにおのことをのべてわれ記念きねんせしめよ われら相共あひともにあげつらふべし〘949㌻〙 27 なんぢの遠󠄄祖とほつおやつみををかしなんぢのをしへのわれにそむけり 28 このゆゑにわれ聖󠄃所󠄃せいじよかしらたちをけがさしめヤコブをのろはしめイスラエルをののしらしめん

第44章

1 されどわがしもべヤコブよわがえらみたるイスラエルよいまきけ 2 なんぢを創造󠄃さうざうし なんぢを胎內はらのうちにつくり又󠄂またなんぢをたすくるヱホバ如此かくいひたまふ わがしもベヤコブよわがえらみたるヱシュルンよおそるるなかれ 3 われかわけるものにみづをそそぎたるながれをそそぎ わがみたまをなんぢの子輩こらにそそぎ わが恩惠めぐみをなんぢのすゑにあたふべければなり 4 かくてかれらはくさのなかにてかはのほとりのやなぎのごとくはえそだつべし 5 あるひとはいふわれはヱホバのものなりと あるひとはヤコブのをとなへん あるひとはヱホバの有󠄃ものなりとにしるしてイスラエルのをなのらん

6 ヱホバ、イスラエルのわうイスラエルをあがなふもの萬軍ばんぐんのヱホバ如此かくいひたまふ われははじめなりわれは終󠄃をはりなり われのほかかみあることなし 7 われいにしへのたみをまうけしより以來このかた たれかわれのごとく後事のちのことをしめし又󠄂またつげ又󠄂またわが前󠄃まへにいひつらねんや こゝろみに成󠄃ならんとすることきたらんとすることをつげ 8 なんぢらおそるるなかれをののくなかれ われいにしへよりきかせたるにあらずやつげしにあらずや なんぢらはわが證人あかしびとなり われのほかかみあらんや われのほかにはいはあらず われそのひとつだにしることなし
 1236㌻ 

9 偶像󠄃ぐうざうをつくるものはみな空󠄃むなしく かれらがしたふところのものはえきなし そのあかしるものはみることなくしることなし かゝるがゆゑにはぢをうくべし 10 たれかかみをつくり又󠄂またえきなき偶像󠄃ぐうざうたりしや 11 よその伴󠄃侶ともがらはみなはぢん その匠工たくみらはひとなり かれらみなあつまりてたつときはおそれてもろともにはづるなるべし

12 鐵匠かなだくみをのをつくるに炭󠄃すみをもてこれをやき鎚󠄃つちもてこれをきたへつよきうでをもてこれをうちかたむ 饑󠄃うゝればちからおとろへみづをのまざればつかれはつべし 13 木匠こだくみはすみなはをひきはりしゆにてゑがきかんなにてけづり文󠄃回ふみまはしをもてゑがこれひとかたちにかたどりひとうるはしきすがたにしたがひて造󠄃つくしかしていへのうちに安置あんち 14 あるひは香柏かうはくをきりあるひはかしはをとり あるひは橿かしをとり あるいははやしののなかにてひとつをえらび あるひはすぎをうゑあめをえてそだたしむ 15 しかしてひとこれをたきゞとなしこれをもておのがをあたため又󠄂またこれをもやしてパンをやき又󠄂またこれをかみにつくりてをがみ偶像󠄃ぐうざうにつくりてその前󠄃まへにひれふす〘950㌻〙 16 その半󠄃なかばにもやしその半󠄃なかば肉󠄁にくをにて食󠄃くらひ あるひは肉󠄁にくをあぶりてくひあき またをあたためていふ ああわれあたたまれり われあつきをおぼゆ 17 かくてそのあまりをもてかみにつくり偶像󠄃ぐうざうにつくりてその前󠄃まへにひれふしこれををがみこれにいのりていふ なんぢは吾神わがかみなりわれをすくへと

18 これらのひとしることなくさとることなし そのふさがりてえず そのこゝろとぢてあきらかならず 19 こゝろのうちにおもふことをせず智識ちしきなく明悟さとりなきがゆゑにわれそのなかばをにもやしその炭󠄃火すみびのうへにパンをやき肉󠄁にくをあぶりて食󠄃くらひ そののあまりをもてわれいかで憎にくむべきものをつくるべけんや われいかでのはしくれに俯伏ひれふすことをせんやといふものもなし
 1237㌻ 
20 かかるひと灰󠄃はひをくらひ 迷󠄃まよへるこゝろにまどはされておのがたましひをすくふあたはず またわが右手みぎのてにいつはりあるにあらずやとおもはざるなり

21 ヤコブよ イスラエルよ 此等これらのことをこゝろにとめよ なんぢはわがしもべなり われなんぢを造󠄃つくれり なんぢわがしもべなり イスラエルよわれはなんぢを忘󠄃わすれじ 22 われなんぢのとがくものごとくに消󠄃し なんぢのつみきりのごとくにちらせり なんぢわれにかへれわれなんぢをあがなひたればなり 23 てんよ うたうたへヱホバこのことを成󠄃なしたまへり したなるよよばはれ もろもろのやまはやしおよびそのなかのもろもろのよ こゑをはなちてうたふべし ヱホバはヤコブをあがなへり イスラエルのうちに榮光えいくわうをあらはしたまはん

24 なんぢをあがなひなんぢを胎內はらのうちにつくれるヱホバかくいひたまふ われはヱホバなりわれよろづのものを創造󠄃さうざうし ただわれのみてんをのべ みづからをひらき 25 いつはるものの豫兆󠄃しるしをむなしくし卜者うらなふものをくるはせ智者かしこきものをうしろに退󠄃しりぞけてその知識ちしきをおろかならしむ 26 われわがしもべのことばを遂󠄅とげしめ わが使󠄃者つかひのはかりごとを成󠄃ならしめ ヱルサレムについてはたみまた住󠄃すまはんといひ ユダのもろもろのまちについてはかさねて建󠄄たてらるべしわれその荒廢あれすたれたるところをもとにかへさんといふ 27 またふちめいず かわけわれなんぢのもろもろのかはをほさんと 28 又󠄂またクロスについてはかれはわが牧者ぼくしやすべてわがこのむところを成󠄃ならしむるものなりといひ ヱルサレムについてはかさねて建󠄄たてられそのみやもとゐすゑられんといふ

第45章

1 われヱホバわが受膏者じゆかうじやクロスの右手みぎのてをとりてもろもろのくにをそのまへに降󠄄くだらしめ もろもろのわう腰󠄃こしをとき扉󠄆とびらをその前󠄃まへにひらかせてもんをとづるものなからしめん〘951㌻〙 2 われなんぢのまへにゆきて崎嶇けはしきをたひらかにし あかがねもんをこぼち くろがねの關木くわんのきをたちきるべし
 1238㌻ 
3 われなんぢに暗󠄃くらきところの財貨たからとひそかなるところにかくせるたからとをあたへ なんぢにわれはヱホバなんぢのをよべるイスラエルのかみなるをしらしめん 4 わがしもべヤコブわがえらみたるイスラエルのためにわれなんぢのをよべり なんぢわれをしらずといへどわれをなんぢにたまひたり 5 われはヱホバなり われのほかにかみなし 一人ひとりもなし なんぢわれをしらずといへどもわれなんぢをかたうせん 6 しかしてのいづるところより西にしのかたまで人々ひと〴〵われのほかにかみなしとしるべし われはヱホバなりほかにひとりもなし 7 われはひかりをつくり又󠄂またくらきを創造󠄃さうざうす われは平󠄃和へいわをつくりまた禍害󠄅わざはひをさうざうす われはヱホバなり われすべてこれらのことをなすなり

8 てんようへよりしたたらすべし くもをふらすべし はひらけてすくひしやうをもともにもえいだすべし われヱホバこれ創造󠄃さうざうせり

9 世人よのひとはすゑもののうちのひとつの陶器すゑものなるにおのれをつくれるものとあらそふはわざはひなるかな 泥塊つちくれはすゑものつくりにむかひてなんぢなにをつくるかといふべけんや 又󠄂またなんぢの造󠄃つくりたるものなんぢをなしといふべけんや 10 父󠄃ちゝにむかひてなんぢなにゆゑにむことをせしやといひ 婦󠄃をんなにむかひてなんぢなにゆゑにうみのくるしみをなししやといふものはわざはひなるかな

11 ヱホバ、イスラエルの聖󠄃者せいしやイスラエルを造󠄃つくれるもの如此かくいひたまふ のちきたらんとすることをわれにとへ またわが子女こらとわがわざとにつきて汝等なんぢらわれにいはせよ 12 われをつくりてそのうへにひと創造󠄃さうざうせり われみづからのをもててんをのべ その萬象ばんざうをさだめたり
 1239㌻ 
13 われをもてのクロスを起󠄃おこせり われそのすべての道󠄃みちをなほくせん かれはわがまちをたてわが俘囚とらはれびとあたひのためならずむくいのためならずしてゆるすべし これ萬軍ばんぐんのヱホバの聖󠄃言みことばなり

14 ヱホバ如此かくいひたまふ エジプトがはたらきてしものとエテオピアがあきなひてしものとはなんぢの有󠄃ものとならん またのたけたかきセバびときたりくだりてなんぢにしたがひ繩󠄂なはにつながれて降󠄄くだり なんぢのまへにしなんぢにいのりていはん まことにかみはなんぢのなかにいませり このほかにかみなし一人ひとりもなしと 15 すくひをほどこしたまふイスラエルのかみよ まことになんぢはかくれていますかみなり 16 偶像󠄃ぐうざうをつくるものはみなはぢをいだきはづかしめをうけ諸共もろともにはぢあわてて退󠄃しりぞかん 17 されどイスラエルはヱホバにすくはれて永遠󠄄とこしへすくひをえん なんぢらは世々よゝかぎりなくはぢをいだかずはづかしめをうけじ〘952㌻〙

18 ヱホバはてん創造󠄃さうざうしたまへるものにしてすなはちかみなり またをもつくり成󠄃なしてこれをかたくし徒然いたづらにこれを創造󠄃さうざうたまはず これをひと住󠄃所󠄃すみかにつくりたまへり ヱホバかく宣給のたまふ われはヱホバなりわれのほかにかみあることなしと 19 われはかくれたるところのくらき所󠄃ところにてかたらず われはヤコブのすゑになんぢらがわれをたづぬるは徒然いたづらなりといはず われヱホバはただしきことをかたりなほきことを

20 汝等なんぢらもろもろのくによりのがれきたれるものよ つどひあつまりともにすすみききたれ 像󠄃かたちをになひすくふことあたはざるかみにいのりするものは無智むちなるなり 21 なんぢらその道󠄃理ことわりをもちきたりて述󠄃のべよ またともにはかれ 此事このことをたれか上古いにしへよりしめしたりや たれかむかしよりつげたりしや はわれヱホバならずや われのほかにかみあることなし われはをおこなひすくひをほどこすかみにしてわれのほかにかみあることなし
 1240㌻ 
22 はてなるもろもろのひとよ なんぢらわれをあふぎのぞめさらばすくはれん われはかみにしてほかかみなければなり 23 われはおのれをさしてちかひたり このことばはただしきくちよりいでたればかへることなし すべてのひざはわがまへにかがみ すべてのしたはわれにちかひをたてん 24 ひとわれについていはん正義ただしきちからとはヱホバにのみありと 人々ひと〴〵ヱホバにきたらん すべてヱホバにむかひていかるものははぢをいだくべし 25 イスラエルのすゑはヱホバによりてとせられかつほこらん

第46章

1 ベルはしネボはかがむ かれらの像󠄃ざうはけものと家畜けだものとのうへにあり なんぢらがもたげあるきしものはとなりてつかれおとろへたるけものの負󠄅おふところとなりぬ 2 かれらはかがみかれらはともにふし そのとなれるものをすくふことあたはずしておのれとらはれゆく

3 ヤコブのいへよイスラエルのいへの遺󠄃のこれるものよ はらをいでしよりわれにおはれたいをいでしよりわれにもたげられしものよ みなわれにきくべし 4 なんぢらの年老としおゆるまでわれはかはらず白髮しらがとなるまでわれなんぢらを負󠄅おはわれつくりたればもたぐべしわれまた負󠄅ひかつすくはん 5 なんぢらわれをたれにくらべ たれに配󠄃たぐひ たれになずらへ かつあひくらぶべきか 6 人々ひと〴〵ふくろより黃金こがねをかたぶけいだし權衡はかりをもて白銀しろかねをはかり金工かなだくみをやとひてこれをかみにつくらせこれにひれふしてをが 7 彼等かれらはこれをもたげて肩󠄃かたにのせ 負󠄅ひゆきてそのところ安置あんちす すなはちたちてそのところをはなれず ひとこれにむかひてよばはれどもこたふることあたはず 又󠄂またこれをすくひて苦難くるしみのうちよりいだすことあたはず〘953㌻〙

8 なんぢら此事このことをおもひいでてかたくたつべし 悖逆󠄃者そむけるものよこのことをこゝろにとめよ 9 汝等なんぢらいにしへより以來このかたのことをおもひいでよ われはかみなりわれのほかにかみなし われはかみなりわれのごときものなし
 1241㌻ 
10 われは終󠄃をはりのことをはじめよりつげ いまだ成󠄃ならざることをむかしよりつげ わが謀畧はかりごとはかならずつといひ すべてがよろこぶことを成󠄃なさんといへり 11 われひがしよりわしをまねき遠󠄄國とほきくによりわがさだめおけるひとをまねかん われこのことをかたりたればかならずきたらすべし われこのことをはかりたればかならず成󠄃すべし

12 なんぢらこゝろかたくなにしてにとほざかるものよわれにきけ 13 われわがをちかづかしむべければそのきたること遠󠄄とほからず わがすくひおそからず われすくひをシオンにあたへ わが榮光えいくわうをイスラエルにあたへん

第47章

1 バビロンの處女をとめよ くだりてちりのなかにすわれ カルデヤびとのむすめよみくらにすわらずしてにすわれ なんぢふたゝび婀娜󠄃なよゝかにしてあてなりととなへらるることなからん 2 すりうすをとりて粉󠄃こなをひけ 面帕かほおほひをとりさりうちぎをぬぎすねをあらはしてかはをわたれ 3 なんぢのはだはあらはれなんぢのはぢはみゆべし われあだをむくいてひとをかへりみず 4 われらをあがなひたまふものはその萬軍ばんぐんのヱホバ、イスラエルの聖󠄃者せいしやといふ 5 カルデヤびとのむすめよ なんぢくちをつぐみてすわれ 又󠄂またくらき所󠄃ところにいりてをれ なんぢふたゝびもろもろのくに主母とじととなへらるることなからん 6 われわがたみをいきどほりわが產業さんげふをけがしてこれをなんぢのにあたへたり なんぢこれに憐憫あはれみをほどこさず年老としおいたるもののうへにはなはだおもきくびきをおきたり 7 なんぢいへらくわれとこしへに主母とじたらんと かくてこれらのことをこゝろにとめずまたその終󠄃をはりをおもはざりき

8 なんぢ歡樂たのしみにふけりやすらかにをり こゝろのうちにただわれのみにしてわれのほかにたれもなくわれはやもめとなりてをらず またをうしなふことをしるまじとおもへるものよなんぢいまきけ
 1242㌻ 
9 をうしなひ寡婦󠄃やもめとなるこのふたつのこと一日ひとひのうちににはかになんぢにきたらんなんぢおほく魔󠄃術󠄃まじゆつをおこなひひろく呪詛まじなひをほどこすといへどもみちみちてなんぢにきたるべし 10 なんぢおのれのあくによりたのみていふ われをみるものなしと なんぢの智慧󠄄ちゑとなんぢの聰明さときとはなんぢをまどはせたり なんぢこゝろのうちにおもへらくただわれのみにしてわれのほかにたれもなしと〘954㌻〙 11 このゆゑにわざはひなんぢにきたらん なんぢまじなひてこれをのぞくことをしらず 艱難なやみなんぢにおちきたらん なんぢこれをはらふことあたはず なんぢのおもひよらざる荒廢あれすたれにはかになんぢにきたるべし

12 いまなんぢわかきときよりつとめおこなひたる呪詛まじなひとおほくの魔󠄃術󠄃まじゆつとをもてたちむかふべしあるひはえきをうることあらん あるひはてきをおそれしむることあらん 13 なんぢは謀畧はかりごとおほきによりてうみつかれたり かのてんをうらなふものほしをみるもの新月󠄃しんげつをうらなふものもしあたはば いざたちてなんぢをきたらんとすることよりまぬかれしむることをせよ 14 かれらはわらのごとくなりてにやかれん おのれのをほのほの勢力いきほひよりすくひいだすことあたはず そのをあたたむべき炭󠄃火すみびにあらず又󠄂またその前󠄃まへにすわるべきにもあらず 15 なんぢがつとめておこなひたること終󠄃つひにかくのごとくならん なんぢのわかきときよりなんぢとうりかひしたるものおのおのその所󠄃ところにさすらひゆきて一人ひとりだになんぢをすくふものなかるべし

第48章

1 ヤコブのいへよなんぢらこれをきけ なんぢらはイスラエルのをもて稱󠄄となへられ ユダの根源みなもとよりいでヱホバのによりてちかひイスラエルのかみをかたりつぐれども 眞󠄃實まことをもてせず正義ただしきをもてせざるなり 2 かれらはみづから聖󠄃京きよきみやこのものととなへイスラエルのかみによりたのめり その萬軍ばんぐんのヱホバといふ 3 われいまよりさきに成󠄃なりしことを旣󠄁すでにいにしへよりつげたり われくちよりいだして旣󠄁すでにのべつたへたり われにはかにこのことをおこなひしかして成󠄃なり
 1243㌻ 
4 われなんぢがかたくなにしてうなじすぢはくろがねそのひたひはあかがねなるをれり 5 このゆゑにわれはやくよりかのことをなんぢにつげ その成󠄃ならざるさきにこれをなんぢにきかしめたり おそらくはなんぢいはん わが偶像󠄃ぐうざうこれを成󠄃せり刻󠄂きざみたるざうたる像󠄃ざうこれをめいじたりと 6 なんぢ旣󠄁すでにきけり すべてこれをなんぢこれをのべつたへざるか われいまよりあたらなることなんぢがいまだしらざりし秘事ひめごとをなんぢにしめさん 7 これらのことはいま創造󠄃さうざうせられしにて上古いにしへよりありしにあらず このよりさきになんぢこれをきかざりき しからずばなんぢいはんよわれこれをれりと 8 なんぢこれをきくこともなくしることもなく なんぢのみゝはいにしへよりひらけざりき われなんぢがあざむきあざむきてうまれながら悖逆󠄃者そむくものととなへられしをればなり 9 わがのゆゑによりてわれいかりを遲󠄃おそくせん わが頌󠄃美ほまれのゆゑによりわれしのびてなんぢを絕滅たちほろぼすことをせじ 10 よわれなんぢをねりたり されど白銀しろかねごとくせずして患難なやみをもてこころみたり〘955㌻〙 11 われおのれのためわれおのれのためにこれを成󠄃なさん われいかでわがをけがさしむべき われわが榮光えいくわうをほかのものにあたふることをせじ

12 ヤコブよわがめしたるイスラエルよ われにきけ われはこれなり われははじめまた終󠄃をはりなり 13 わがのもとゐをすゑわがみぎてんをのべたり われよべば彼等かれらはもろともにたつなり 14 なんぢみなあつまりてきけ ヱホバのあいするものヱホバのこのみたまふ所󠄃ところをバビロンに成󠄃し そのかひなはカルデヤびとのうへにのぞまん 彼等かれらのうちたれかこれらのことをのべつげしや 15 ただわれのみわれかたれり われかれをめしわれかれをきたらせたり その道󠄃みちさかゆべし 16 なんぢらわれにちかよりてこれをきけ われはじめよりこれをひそかにかたりしにあらず その成󠄃なりしときよりわれはかしこにり いましゆヱホバわれとそのみたまとをつかはしたまへり
 1244㌻ 

17 なんぢの贖主あがなひぬしイスラエルの聖󠄃者せいしやヱホバかく言給いひたまはく われはなんぢのかみヱホバなり われなんぢにえきすることををしへ なんぢを導󠄃みちびきてそのゆくべき道󠄃みちにゆかしむ 18 ねがはくはなんぢわが命令いましめにききしたがはんことを もししからばなんぢの平󠄃安やすきかはのごとく なんぢはうみのなみのごとく 19 なんぢのすゑはすなのごとく なんぢたいよりいづるもの細沙いさごのごとくになりて そのはわがまへよりたゝるることなくほろぼさるることなからん

20 なんぢらバビロンよりいでてカルデヤびとよりのがれよ なんらぢよろこびこゑをもてのべきかせのはてにいたるまでかたりつたへ ヱホバはそのしもべヤコブをあがなひたまへりといへ 21 ヱホバかれらをして沙漠さばくをゆかしめたまへるとき彼等かれらはかわきたることなかりき ヱホバ彼等かれらのためにいはよりみづをながれしめ またいはをさきたまへばみづほどばしりいでたり 22 ヱホバいひたまはくあしきものには平󠄃安やすきあることなし

第49章

1 もろもろのしまわれにきけ 遠󠄄とほきところのもろもろのたみみゝをかたむけよ われうまれいづるよりヱホバわれし われはゝたいをいづるよりヱホバわがをかたりつげたまへり 2 ヱホバわがくち利劍ときつるぎとなしわれをそののかげにかくし われをとぎすましたるとなして箙󠄃えびらにをさめたまへり 3 またわれにいひたまはく なんぢはわがしもべなり わが榮光えいくわうのあらはるべきイスラエルなりと 4 されどわれいへり われは徒然いたづらにはたらきえきなくむなしくちからをつひやしぬと しかはあれど誠󠄃まことにわが審判󠄄さばきはヱホバにあり わがむくいはわがかみにあり〘956㌻〙
 1245㌻ 

5 ヤコブをふたゝびおのれにかへらしめイスラエルをおのれのもとにあつまらせんとて われをうまれいでしよりたてておのれのしもべとなしたまへるヱホバいひたまふ(われはヱホバの前󠄃まへにたふとくせらる 又󠄂またわがかみはわがちからとなりたまへり) 6 その聖󠄃言みことばにいはく なんぢわがしもべとなりてヤコブのもろもろの支󠄂派󠄄わかれをおこし イスラエルのうちののこりて全󠄃まつたうせしものをかへらしむることはいとかろわれまたなんぢをたてて異邦󠄆人ことくにびとひかりとなし がすくひをのはてにまでいたらしむ 7 ヱホバ、イスラエルの贖主あがなひぬしイスラエルの聖󠄃者せいしやひとにあなどらるるもの たみにいみきらはるるもの をさたちにえきせらるるものにむかひて如此かくいひたまふ もろもろのわうてたちもろもろのきみはみてはいすべし これ信實まことあるヱホバ、イスラエルの聖󠄃者せいしやなんぢを選󠄄えらびたまへるがゆゑなり

8 ヱホバ如此かくいひたまふ われめぐみのときになんぢにこたへすくひになんぢをたすけたり われなんぢをまもりてたみ契󠄅約けいやくとしくにをおこしあれすたれたるをまた產業さんげふとしてかれらにつがしめん 9 われ縛󠄃いましめられたるものにいでよといひ暗󠄃くらきにをるものにあらはれよといはん かれら途󠄃みちすがら食󠄃くらふことをなし もろもろの禿かぶろなるやまにも牧草まきくさをうべし 10 かれらは饑󠄃うゑずかわかず 又󠄂またやけたるすなもあつきもうつことなし 彼等かれらをあはれむものこれをみちびきていづみのほとりにやわらかにみちびきたまふべければなり 11 われわがもろもろのやまみちとし わが大路おほぢをたかくせん 12 人々ひと〴〵あるひは遠󠄄とほきよりきたり あるひはきたまた西にしよりきたらん あるいはまたシニムのよりきたるべし 13 てんようたへよよろこべ もろもろのやまこゑをはなちてうたへ ヱホバはそのたみをなぐさめそのくるしむものをあはれみたまへばなり

14 されどシオンはいへりヱホバわれをすてしゆわれをわすれたまへりと 15 婦󠄃をんなその乳󠄃兒ちのみごをわすれておのがはらのをあはれまざることあらんや たとひかれら忘󠄃わするることありともわれはなんぢを忘󠄃わするることなし 16 われたなごころになんぢを彫󠄃刻󠄂ゑりきざめり なんぢの石垣いしがきはつねにわが前󠄃まへにあり
 1246㌻ 
17 なんぢの子輩こらはいそぎきたり なんぢをこぼつものなんぢをあらすものなんぢよりいでさらん 18 なんぢをあげて環󠄃視みまはせよ これらのものみなあひあつまりてなんぢがもとにきたるべし ヱホバ宣給のたまく われはいくなんぢ此等これらをみなによそほひて飾󠄃かざりとなし 新婦󠄃にひつまおびのごとくにこれをまとふべし 19 なんぢのあれかつすたれたるところこぼたれたるは こののち住󠄃すまふものおほくしてせまきをおぼえん なんぢをのみつくししものはるかにはなれるべし 20 むかしわかれたりしなんぢの子輩こらはのちのなんぢのみゝのあたりにてかたりあはんいはく ここはわれがためにせばし なんぢほかにゆきてわれにすむべき所󠄃ところをえしめよと〘957㌻〙 21 そのときなんぢ心裏こころのうちにいはん たれかわがために此等これらのものをうみしや われをうしなひてひとりりかつとらはかつさすらひたり たれかこれをそだてしや よわれ一人ひとりのこされたり 此等これらはいづこにをりしや

22 しゆヱホバいひたまはく よわれをもろもろのくににむかひてあげ はたをもろもろのたみにむかひてたてん かくてかれらはその懷中ふところになんぢの子輩こらをたづさへ その肩󠄃かたになんぢの女輩むすめらをのせきたらん 23 もろもろのわうはなんぢの養󠄄父󠄃やしなひおやとなり その后妃きさきたちはなんぢの乳󠄃母めのととなり かれらはそのかほにつけてなんぢにひれふし なんぢのあしちりをなめん しかしてなんぢわがヱホバなるをしり われを俟望󠄇まちのぞむもののはぢをかうぶることなきをるならん

24 勇󠄃士ますらをがうばひたる掠物えものをいかでとりかへし 强暴者あらちをがかすめたるとりこをいかですくひいだすことをんや 25 されどヱホバ如此かくいひたまふいはく ますらをがかすめたるとりこもとりかへされ 强暴者あらちをがうばひたる掠物えものもすくひいださるべし そはわれなんぢをせむるものをせめてなんぢの子輩こらをすくふべければなり 26 われなんぢを虐󠄃しへたぐるものにその肉󠄁にくをくらはせ またそのをあたらしきさけのごとくにのませてゑはしめん しかして萬民よろづのたみはわがヱホバにしてなんぢをすくふものなんぢをあがなふものヤコブの全󠄃能者ぜんのうしやなることをるべし
 1247㌻ 

第50章

1 ヱホバかくいひたまふ わがなんぢらのはゝをさりたる離書さりぶみはいづこにありや われいづれの債主さいしゆになんぢらをうりわたししや よなんぢらはその不義ふぎのためにられ なんぢらのはゝなんぢらの咎戻󠄃とがのためにられたり 2 わがきたりしときなにゆゑ一人ひとりもをらざりしや われよびしとき何故なにゆゑひとりもこたふるものなかりしや わがみぢかくしてあがなひえざるか われすくふべきちからなからんや よわれ叱咤しつたすればうみはかれかははあれのとなりそのなかのうをみづなきによりかわきしに臭氣にほひをいだすなり 3 われくろきころもをてんにきせ麁󠄃布あらたへをもておほひとなす

4 しゆヱホバはをしへをうけしもののしたをわれにあたへことばをもてつかれたるものをたすけ支󠄂さゝふることをしりしめたまふ また朝󠄃あさごとにさましわがみゝをさましてをしへをうけしもののごとくきくことをしめたまふ 5 しゆヱホバわがみゝをひらきたまへり われは逆󠄃さからふことをせず退󠄃しりぞくことをせざりき 6 われをむちうつものにわがをまかせわがひげをぬくものにわがほゝをまかせ はぢつばきとをさくるためにかほをおほふことをせざりき〘958㌻〙 7 しゆヱホバわれをたすけたまはん このゆゑにわれはづることなかるべし われわがかほいしごとくしてはぢしめらるることなきを 8 われをとするもの近󠄃ちかきにあり たれかわれとあらそはんや われら相共あひともにたつべし わがあだはたれぞや近󠄃ちかづききたれ 9 しゆヱホバわれをたすたまはん たれかわれをつみせんや よかれらはみなころものごとくふるびしみのためにくひつくされん

10 汝等なんぢらのうちヱホバをおそれそのしもべこゑをきくものはたれぞや 暗󠄃くらきをあゆみてひかりをえざるともヱホバのみなをたのみおのれのかみにたよれ 11 をおこし火把ひのたばおぶるものよ汝等なんぢらみなそののほのほのなかをあゆめ 又󠄂またなんぢらのもやしたる火把ひのたばのなかをあゆめ なんぢらかくのごときことをわがよりうけてかなしみのうちにふすべし
 1248㌻ 

第51章

1 をおひもとめヱホバを尋󠄃たづねもとむるものよわれにきけ なんぢらが斫出きりいだされたるいはとなんぢらの掘出ほりいだされたる穴󠄄あなとをおもひ 2 なんぢらの父󠄃ちゝアブラハムおよびなんぢらをうみたるサラをおもひよ われかれをそのたゞ一人ひとりなりしときにしこれをしゆくしてその子孫ひと〴〵をましくはへたり 3 そはヱホバ、シオンをなぐさめ またそのすべてあれたる所󠄃ところをなぐさめて その荒野あれのをエデンのごとくその沙漠さばくをヱホバのそののごとくなしたまへり かくてそのなかによろこびと歡樂たのしみとあり感謝󠄃かんしやとうたうたふこゑとありてきこゆ

4 わがたみよわがことばにこころをとめよ わが國人くにびとよわれにみゝをかたぶけよ 律法おきてはわれよりづ われわが途󠄃みちをかたくさだめてもろもろのたみひかりとなさん 5 わがはちかづきわがすくひはすでにいでたり わがかひなはもろもろのたみをさばかん もろもろのしまはわれを俟望󠄇まちのぞみ わがかひなに依賴よりたのま 6 なんぢらをあげててんまたしたなるをみよ てん煙󠄃けぶりのごとくきえころものごとくふるびそのなかにすむものこれとひとしくしなん されどわがすくひはとこしへにながらへ わがはくだくることなし

7 をしるものよこゝろのうちにわが律法おきてをたもつたみよ われにきけ ひとのそしりをおそるるなかれひとのののしりにをののくなかれ 8 そはかれらころものごとくしみにはまれひつじのごとくむしにはまれん されどわがはとこしへにながらへ わがすくひ萬代よろづよにおよぶべし

9 さめよさめよヱホバのかひなよちからをよ さめていにしへのときむかしのにありしごとくなれ ラハブをきりころしわにをさしつらぬきたるはなんぢにあらずや
 1249㌻ 
10 うみをかわかしおほいなるふちみづをかわかし またうみのふかきところをあがなはれたるひとのすぐべきみちとなししはなんぢにあらずや〘959㌻〙 11 ヱホバにあがなひすくはれしものうたうたひつつかへりてシオンにきたり そのかうべにとこしへの歡喜よろこびをいただきて快樂たのしみとよろこびとをえん しかしてかなしみと歎息なげきとはにげさるべし

12 われこそわれなんぢらをなぐさむれ なんぢいかなるものなればしぬべきひとをおそれくさごとくなるべきひとをおそるるか 13 いかなればてんをのべもとゐをすゑなんぢをつくりたまへるヱホバを忘󠄃わすれしや いかなればなんぢをほろぼさんとて豫備そなへする虐󠄃しへたぐるもののいきどほれるをみてつねにひねもすおそるるか 虐󠄃しへたぐるものの忿恚いきどほりはいづこにありや 14 をかがめゐる俘囚とらはれびとはすみやかにとかれて しぬることなく穴󠄄あなにくだることなく その食󠄃かてはつくることなかるべし 15 われうみをふるはせなみをなりどよめかするなんぢかみヱホバなり その御名みな萬軍ばんぐんのヱホバといふ 16 われわがことばをなんぢのくちにおきわがのかげにてなんぢをおほへり かくてわれてんをうゑもとゐをすゑ シオンにむかひてなんぢはわがたみなりといはん

17 ヱルサレムよさめよさめよ起󠄃おきよ なんぢ前󠄃まへにヱホバのよりその忿恚いきどほりのさかづきをうけてみ よろめかす大杯おほさかづきをのみかつすひほしたり 18 なんぢのうめるもろもろののなかになんぢをみちびくものなく なんぢのそだてたるもろもろのなかにてなんぢのをたづさふるものなし 19 このふたつのことなんぢにのぞめりたれかなんぢのためになげかんや 荒廢あれすたれ饑󠄃饉ききんほろびのつるぎなんぢにおよべりわれいかにしてなんぢをなぐさめんや 20 なんぢのらはいきたえだえにして網󠄄あみにかかれる羚羊かもしかのごとくし街衢ちまた〳〵くちにふす ヱホバの忿恚いきどほりとなんぢのかみのせめとはかれらに滿みちたり

21 このゆゑにくるしめるものさけにあらでゑひたるものよこれをきけ 22 なんぢのしゆヱホバおのがたみ訟󠄃うたへをあげつらひたまふ なんぢのかみかくいひたまわれよろめかす酒杯さかづきをなんぢのより取除とりのぞき わがいきどほりの大杯おほさかづきをとりのぞきたり なんぢふたゝびこれをのむことあらじ
 1250㌻ 
23 われこれをなんぢをなやますもののにわたさん かれらはさきになんぢの靈魂たましひにむかひていへらく なんぢせよわれらこえゆかんと しかしてなんぢそのつちのごとくしちまたのごとくし彼等かれらのこえゆくにまかせたり

第52章

1 シオンよさめよさめよなんぢちから聖󠄃都きよきみやこヱルサレムよなんぢのうるはしきころもをつけよ いまより割󠄅禮かつれいをうけざるものおよび潔󠄄きよからざるものふたゝびなんぢにいることなかるべければなり 2 なんぢちりをふりおとせ ヱルサレムよ起󠄃おきよすわれ とらはれたるシオンのむすめよなんぢがうなじの繩󠄂なはをときすてよ〘960㌻〙

3 そはヱホバかくいひたまふ なんぢらはあたひなくしてられたり かねなくしてあがなはるべし 4 しゆヱホバ如此かくいひたまさきにわがたみエジプトにくだりゆきて彼處かしこにとゞまれり アツスリヤびとゆゑなくして彼等かれらをしへたげたり 5 ヱホバ宣給のたまはく わがたみはゆゑなくしてとらはれたり さればわれここになにをなさん ヱホバのたまはく 彼等かれらをつかさどるものさけびよばはり わがはつねに終󠄃日ひねもすけがさるるなり 6 このゆゑにわがたみはわがをしらん このゆゑにそのにはかれらこのことばをかたるもののわれなるをしらん われここに

7 よろこびの音󠄃信おとづれをつたへ平󠄃和おだやかをつげ よきおとづれをつたへすくひをつげ シオンにむかひてなんぢのかみはすべをさめたまふといふもののあし山上やまのうへにありていかにうるはしきかな 8 なんぢが斥候ものみこゑきこゆ かれらはヱホバのシオンにかへたまふをとあひあはせてるがゆゑにみなこゑをあげてもろともにうたへり 9 ヱルサレムの荒廢あれすたれたるところよこゑをはなちてともにうたふべし ヱホバそのたみをなぐさめヱルサレムをあがなひたまひたればなり 10 ヱホバそのきよきみてをもろもろの國人くにびとのまへにあらはしたまへり のもろもろのはてまでもわれらのかみのすくひを
 1251㌻ 

11 なんぢらされよされよ 彼處かしこをいでてけがれたるものにふるるなかれ そのなかをいでよ ヱホバのうつはをになふものよ なんぢら潔󠄄きよくあれ 12 なんぢら急󠄃いそぎいづるにあらずはしりゆくにあらず ヱホバはなんぢらの前󠄃まへにゆきイスラエルのかみはなんぢらの軍後しんがりとなりたまふべければなり

13 よわがしもべ智慧󠄄ちゑをもておこなはん あがりのぼりてはなはだたかくならん 14 さきにはおほくのひとかれをておどろきたり(その面貌おもつらはそこなはれてひとことなりその形容かたちはおとろへてひととことなれり) 15 のちにはかれおほく國民くにびとにそそがん わうたちかれによりてくちつぐまん そはかれらいまだつたへられざることをいまだきかざることをさとるべければなり

第53章

1 われらがのぶるところをしんぜしものはたれぞや ヱホバのはたれにあらはれしや 2 かれはしゆのまへにめばえのごとく かわきたるつちよりいづる樹株こかぶのごとくそだちたり われらがるべきうるはしきすがたなく うつくしきかたちはなく われらがしたふべき艶色みばえなし 3 かれはあなどられてひとにすてられ 悲哀かなしみひとにして病患なやみをしれり またかほをおほひて避󠄃さくることをせらるるもののごとくあなどられたり われらもかれをたふとまざりき〘961㌻〙

4 まことにかれはわれらの病患なやみをおひ我儕われらのかなしみをになへり しかるにわれらおもへらくかれはせめられかみにうたれくるしめらるるなりと 5 かれはわれらのとがのためにきずつけられ われらの不義ふぎのためにくだかれ みづから懲罰こらしめをうけてわれらに平󠄃安やすきをあたふ そのうたれしきずによりてわれらは癒󠄄いやされたり
 1252㌻ 
6 われらはみなひつじのごとく迷󠄃まよひておのおのおの道󠄃みちにむかひゆけり しかるにヱホバはわれらすべてのものの不義ふぎをかれのうへにおきたまへり

7 かれはくるしめらるれどもみづから謙󠄃へりくだりてくちをひらかず 屠󠄃場ほふりばにひかるる羔羊こひつじごとをきるもののまへにもだすひつじごとくしてそのくちをひらかざりき 8 かれは虐󠄃待しへたげ審判󠄄さばきとによりて取去とりさられたり そのひとのうちたれかれいけるもののよりたゝれしことをおもひたりしや かれはわがたみのとがのためにうたれしなり 9 そのはかはあしきものとともにまうけられたれど しぬるときはとめるものとともになれり かれはあらびをおこなはずそのくちには虛僞いつはりなかりき

10 されどヱホバはかれをくだくことをよろこびてこれをなやましたまへり かくてかれの靈魂たましひとがの献物そなへものをなすにいたらばかれそのすゑをみるをそのながからん かつヱホバのよろこたまふことはかれによりてさかゆべし 11 かれはおのがたましひの煩勞いたづきをみてこゝろたらはん わがたゞしきしもべはその知識ちしきによりておほくのひととし又󠄂またかれらの不義ふぎをおはん 12 このゆゑにわれかれをしておほいなるものとともにものをわかちとらしめん かれはつよきものとともに掠物えものをわかちとるべし かれはおのが靈魂たましひをかたぶけてにいたらしめとがあるものとともに數󠄄かぞへられたればなり かれはおほくのひとつみをおひとがあるもののためにとりなしをなせり

第54章

1 なんぢはらまずをうまざるものようたうたふべし うみのくるしみなきものよこゑをはなちてうたひよばはれ をつとなきもののはとつげるもののよりおほしと はヱホバの聖󠄃言みことばなり 2 なんぢ幕屋まくやのうちをひろくし なんぢが住󠄃居すまひのまくをはりひろげてをしむなかれ なんぢつなをながくしなんぢのくひをかたくせよ 3 そはなんぢがみぎひだりにひろごり なんぢのすゑはもろもろのくにをえ 荒廢あれすたれれたるまちをもすむべき所󠄃ところとなさしむべし
 1253㌻ 

4 おそるるなかれなんぢはづることなからん あわてふためくことなかれなんぢはぢしめらるることなからん わかきときのはぢをわすれ寡婦󠄃やもめたりしときの恥辱はづかしめをふたゝびおぼゆることなからん〘962㌻〙 5 なんぢを造󠄃つくたまへるものはなんぢのをつとなり その萬軍ばんぐんのヱホバ なんぢをあがなたまふものはイスラエルの聖󠄃者せいしやなり 全󠄃世界ぜんせかいかみととなへられたまふべし 6 ヱホバなんぢをまねきたまふ すてられてこゝろうれふるつままたわかきときとつぎてさられたるつまをまねくがごとしと はなんぢのかみのみことばなり 7 われしばしなんぢをすてたれどおほいなる憐憫あはれみをもてなんぢをあつめん 8 わが忿恚いきどほりあふれてしばらくわがかほをなんぢにかくしたれど 永遠󠄄とこしへのめぐみをもてなんぢをあはれまんと はなんぢをあがなひたまふヱホバの聖󠄃言みことばなり

9 このことわれにはノアの洪水こうずゐのときのごとし われむかしノアの洪水こうずゐをふたゝびにあふれながるることなからしめんとちかひしが そのごとくわれふたゝびなんぢをいきどほらず ふたゝびなんぢをせめじとちかひたり 10 やまはうつりをかはうごくとも わが仁慈いつくしみはなんぢよりうつらず 平󠄃安やすきをあたふるわが契󠄅約けいやくはうごくことなからんと はなんぢをあはれみたまふヱホバのみことばなり

11 なんぢくるしみをうけ暴風はやちにひるがへされ 安慰なぐさめをえざるものよ われうるはしき彩󠄃色いろどりをなしてなんぢのいしをすゑ あをたまをもてなんぢのもとゐをおき 12 くれなゐのたまをもてなんぢのやぐらをつくり むらさきのたまをもてなんぢのもんをつくり なんぢの境內さかひのうちはあまねく寳石はうせきにてつくるべし 13 又󠄂またなんぢの子輩こらはみなヱホバにをしへをうけ なんぢの子輩こらのやすきはおほいならん 14 なんぢをもてかたくたち 虐󠄃待しへたげよりとほざかりてをづることなく また恐懼おそれよりとほざかるべし そは恐懼おそれなんぢに近󠄃ちかづくことなければなり 15 たとひかれら群集むれつどふともわれによるにあらず すべてむれつどひてなんぢをせむるものはなんぢのゆゑにたふるべし
 1254㌻ 
16 みよ炭󠄃火すみびをふきおこしてもちゐべきうつはをいだす鐵工かなだくみはわが創造󠄃さうざうするところ 又󠄂またあらしほろぼすものもわが創造󠄃さうざうするところなり 17 すべてなんぢをせめんとてつくられしうつはものはあることなし 興起󠄃おこりたちてなんぢとあらそひうたふるしたはなんぢにつみせらるべし これヱホバの僕等しもべらのうくる產業さんげふなり これかれらがわれよりうくるなりとヱホバのたまへり

第55章

1 あゝなんぢらかわけるものことごとくみづにきたれ かねなきものもきたるべし 汝等なんぢらきたりてかひもとめてくらへ きたれかねなくあたひなくして葡萄酒ぶだうしゆ乳󠄃ちゝとをかへ 2 なにゆゑかてにもあらぬもののためにかねをいだし 飽󠄄あくことをざるもののためにらうするや われに聽從ききしたがへ さらばなんぢら美物よきものをくらふをえあぶらをもてその靈魂たましひをたのしまするを 3 みゝをかたぶけわれにきたりてきけ 汝等なんぢらのたましひはいくべし われまたなんぢらととこしへの契󠄅約けいやくをなしてダビデにやくせしかはらざるめぐみをあたへん〘963㌻〙 4 よわれかれをたててもろもろのたみあかしとし又󠄂またもろもろのたみきみとなし命令めいれいするものとなせり 5 なんぢはしらざる國民くにびとをまねかん なんぢをしらざる國民くにびとはなんぢのもとにはしりきたらん はなんぢのかみヱホバ、イスラエルの聖󠄃者せいしやのゆゑによりてなり ヱホバなんぢを尊󠄅たふとくしたまへり

6 なんぢら遇󠄃あふことをうるにヱホバを尋󠄃たづねよ 近󠄃ちかくゐたまふによびもとめよ 7 あしきものはその途󠄃みちをすて よこしまなるひとはその思念おもひをすててヱホバにかへれ さらば憐憫あはれみをほどこしたまはん 我等われらかみにかへれゆたかゆるしをあたへたまはん 8 ヱホバ宣給のたまはくわがおもひはなんぢらのおもひとことなり わが道󠄃みちはなんぢらのみちとことなれり 9 てんよりたかきがごとく わが道󠄃みちはなんぢらの道󠄃みちよりもたかく わがおもひはなんぢらのおもひよりもたかし 10 てんよりあめくだり雪󠄃ゆきおちてまたかへらず をうるほしてものをはえしめ をいださしめてまくものにたねをあたへ 食󠄃くらふものにかてをあたふ
 1255㌻ 
11 如此かくわがくちよりいづることばもむなしくはわれにかへらず わがよろこぶところを成󠄃し わがめい遣󠄃おくりしことをはたさん 12 なんぢらはよろこびていできたり平󠄃穩おだやかにみちびかれゆくべしやまをかとはこゑをはなちて前󠄃みまへにうたひにあるはみなをうたん 13 松󠄃樹まつのきはいばらにかはりてはえ岡拈樹もちのきおどろにかはりてはゆべし はヱホバの頌󠄃美ほまれとなりまたとこしへのしるしとなりてたゆることなからん

第56章

1 ヱホバ如此かくいひたまふ なんぢら公󠄃平󠄃こうへいをまもり正義せいぎをおこなふべし わがすくひのきたるはちかく わがのあらはるるは近󠄃ちかければなり 2 安息日あんそくにちをまもりてけがさず そのをおさへてあしきことをなさず かくおこなふひとかくかたくまもるひとはさいはひなり 3 ヱホバにつらなれる異邦󠄆人ことくにびとはいふなかれ ヱホバかならわれをそのたみより分󠄃わかたまはんと 寺人じじんもまたいふなかれ われはかれたるなりと 4 ヱホバ如此かくいひたまふ わが安息日あんそくにちをまもり わがよろこぶことをえらみて契󠄅約けいやくかたくまもる寺人じじんには 5 われわがいへのうちにてわがかきのうちにてむすこにもむすめにもまさる記念きねんのしるしととをあたへ またとこしへのをたまふてたゆることなからしめん

6 またヱホバにつらなりこれにつかへ ヱホバのあいしそのしもべとなり 安息日あんそくにちをまもりてけがすことなくすべてわが契󠄅約けいやくをかたくまもる異邦󠄆人ことくにびと 7 われこれをわが聖󠄃山きよきやまにきたらせ わがいのりいへのうちにてたのしましめん かれらの燔祭はんさい犧牲いけにへとはわが祭壇さいだんのうへに納󠄃をさめらるべし わがいへはすべてのたみのいのりのいへととなへらるべければなり〘964㌻〙 8 イスラエルの放逐󠄃おひやられたるものをあつめたまふしゆヱホバのたまはく われさらにひとをあつめて旣󠄁すでにあつめられたるものにくはへん
 1256㌻ 

9 野獸ののけものよみなきたりてくらへ はやしにをるけものよみなきたりてくらへ 10 斥候ものみはみな瞽者めしひにしてしることなし みなおふしなるいぬにしてほゆることあたはず みなゆめみるものふしゐるものねむることをこのむものなり 11 このいぬはむさぼることはなはだしくして飽󠄄あくことをしらず かれらはさとることをざる牧者ぼくしやにしてみなおのが道󠄃みちにむかひゆき いづれにをるものもおのおのおのれをおもふ 12 かれらたがひにいふ請󠄃いでわれさけをたづさへきたらん われら濃酒こきさけにのみあかん かくて明日あすもなほ今日けふのごとくおほいにみちたらはせんと

第57章

1 義者ただしきものほろぶれどもこゝろにとむるひとなく いつくしみふか人々ひと〴〵とりさらるれどもただしきものの禍害󠄅わざはひのまへより取去とりさらるるなるをさとるものなし 2 かれは平󠄃安やすきにいり なほきをおこなふものはその寐床ふしどにやすめり

3 なんぢら巫女みこ 淫人たはれびとまた妓女うかれめすゑ近󠄃ちかづききたれ 4 なんぢらたれにむかひてたはぶれをなすや たれにむかひてくちをひらきしたをのばすや なんぢらは悖逆󠄃そむき子輩こらいつはりの黨類ともがらにあらずや 5 なんぢらは橿樹かしのきのあひだみどりなる木々きぎのしたにこゝろをこがし たにのなかいは狹間はざまをころせり 6 なんぢはたにのなかのなめらかなるいしをうくべき嗣業ゆづりとし これをなんぢが所󠄃有󠄃もちものとす なんぢまたこれに灌祭くわんさいをなしこれにそなへものをさゝげたり われこれによりていかでこゝろをなだむべしや 7 なんぢはたかくそびえたるやまうへになんぢのとこをまうけ かつ其處そこにのぼりゆきて犧牲いけにへをささげたり 8 またおよび柱󠄃はしらのうしろになんぢ記念きねんをおけり なんぢわれをはなれて他人あだしびとをあらはし のぼりゆきてそのとこをひろくし かれらとちかひをなし 又󠄂またかれらのとこあいし これがためにその所󠄃ところをえらびたり 9 なんぢ香膏にほひあぶらとおほくの薰物かをりものとをたづさへてわうにゆき 又󠄂またなんぢの使󠄃者つかひをとほきにつかはし陰府よみにまでおのれをひくくせり
 1257㌻ 
10 なんぢ途󠄃みちのながきにつかれたれどなほ望󠄇のぞみなしといはず なんぢちからをいきかへされしによりて衰󠄄弱󠄃おとろへざりき

11 なんぢたれをおそれたれのゆゑにをののきていつはりをいひ われをおもはずまたそのことをこゝろにおかざりしや われひさしくもだしたれどなんぢかへりてわれをおそれざりしにあらずや 12 われなんぢのをつげしめさん なんぢのわざはなんぢにえきせじ〘965㌻〙 13 なんぢよばはるときそのあつめおきたるものなんぢをすくへ かぜはかれらをこと〴〵くあげさり いきはかれらをふきさらん されどわれに依賴よりたのむものはをつぎわが聖󠄃山きよきやまをうべし

14 またひといはん つちをもりつちをもりて途󠄃みちをそなへよ わがたみのみちより躓礙つまづくものをとりされと 15 至高いとたか至上いとうへなる永遠󠄄とこしへにすめるもの聖󠄃者せいしやとなづくるもの如此かくいひたまわれはたかき所󠄃ところきよき所󠄃ところにすみ またこころくだけてへりくだるものとともにすみ 謙󠄃へりくだるもののれいをいかしくだけたるもののこゝろをいかす 16 われかぎりなくはあらそはじわれたえずはいからじ しからずばひとのこころがまへにおとろへん わが造󠄃つくりたるれいはみなしからん 17 かれのむさぼりのつみによりわれいかりてこれをうちまたかほをおほひていかりたり しかるになほもとりておのがこころの途󠄃みちにゆけり 18 されどわれその途󠄃みちをみたり われかれを愈󠄃いやすべし 又󠄂またかれを導󠄃みちびきてふたゝび安慰なぐさめをかれとそのなかのかなしめるものとにかへすべし 19 われくちびるのをつくれり 遠󠄄とほきものにも近󠄃ちかきものにも平󠄃安やすきあれ平󠄃安やすきあれ われかれをいやさん はヱホバのみことばなり 20 しかはあれど惡者あしきものはなみだつうみのごとし しづかなることあたはずしてそのみづつねににごりひぢとをいだせり 21 わがかみいひたまはくあしきものには平󠄃安やすきあることなしと
 1258㌻ 

第58章

1 おほいによばはりてこゑををしむなかれ なんぢのこゑをラッパのごとくあげ わがたみにそのとがをつげヤコブのいへにそのつみをつげしめせ 2 かれらは日々ひびわれを尋󠄃求たづねもとめわが途󠄃みちをしらんことをこのむ をおこなひかみのりをすてざるくにのごとくたゞしきのりをわれにもとめかみ相近󠄃あひちかづくことをこのめり 3 かれらはいふ われら斷食󠄃だんじきするになんぢたまはず われらこゝろをくるしむるになんぢしりたまはざるはなんぞやと よなんぢらの斷食󠄃だんじきにはおのがこのむわざをなし その工人はたらきびとをことごとくなやめつかふ 4 よなんぢら斷食󠄃だんじきするときはあひあらそひあひきそひあく拳󠄃こぶしをもてひとをうつ なんぢらのいまのだんじきはそのこゑをうへにきこえしめんとにあらざるなり 5 かくのごとき斷食󠄃だんじきはわがよろこぶところのものならんや かくのごときはひとその靈魂たましひをなやますのならんや そのかうべよしのごとくにふし麁󠄃服󠄃あらたへ灰󠄃はひとをそのしたにしくをもて斷食󠄃だんじきまたヱホバに納󠄃いれらるるととなふべけんや 6 わがよろこぶところの斷食󠄃だんじきはあくの繩󠄂なはをほどき くびきのつなをとき虐󠄃しへたげらるるものをはなちさらしめ すべてのくびきををるなどのことにあらずや 7 また饑󠄃うゑたるものになんぢのパンを分󠄃わかちあたへ さすらへる貧󠄃民まづしきものをなんぢのいへにいれはだかなるものをてこれにせ おのが骨肉󠄁こつにくをかくさざるなどのことにあらずや〘966㌻〙 8 しかるときはなんぢのひかりあかつきごとくにあらはれいで なんぢすみやかに愈󠄃いやさるることを なんぢのはなんぢの前󠄃まへにゆき ヱホバの榮光えいくわうはなんぢの軍後しんがりとなるべし 9 またなんぢよぶときはヱホバこたへたまはん なんぢさけぶときはわれここにりといひたまはん  もしなんぢのなかよりくびきをのぞき指點ゆびさしをのぞきあしきことをかたるをのぞ

10 なんぢの靈魂たましひほつするものをも饑󠄃うゑたるものにほどこし くるしむもののこゝろ滿足みちたらしめば なんぢのひかりくらきにてりいで なんぢのやみひるのごとくならん 11 ヱホバはつねになんぢをみちびき かわけるところにてもなんぢのこころを滿足みちたらしめ なんぢのほねをかたうしたまはん なんぢはうるほひたるそののごとくみづのたえざるいづみのごとくなるべし
 1259㌻ 
12 なんぢよりいづるものはひさしく荒廢あれすたれたる所󠄃ところをおこし なんぢは累代よゝやぶれたるもとゐをたてん ひとなんぢをよびて破𨻶やぶれをおぎなふものといひ 市街ちまたをつくろひてすむべき所󠄃ところとなすものといふべし

13 もし安息日あんそくにちになんぢの步行あゆみをとどめ わが聖󠄃日せいじつになんぢのこのむわざをおこなはず 安息日あんそくにちをとなへて樂日たのしみのひとなし ヱホバの聖󠄃日せいじつをとなへて尊󠄅たふとむべきとなし これをたふとみておの道󠄃みちをおこなはず おのがこのむわざをなさず おのがことばをかたらずば 14 そのときなんぢヱホバをたのしむべし ヱホバなんぢをのたかきところにのらしめ なんぢが先祖せんぞヤコブの產業さんげふをもてなんぢをやしなひたまはん こはヱホバみくちよりかたりたまへるなり

第59章

1 ヱホバのみてはみぢかくしてすくひえざるにあらず そのみゝはにぶくしてきこえざるにあらず 2 たゞなんぢらの邪󠄅曲よこしまなるわざなんぢらとなんぢらのかみとのあひだをへだてたり 又󠄂またなんぢらのつみそのみかほをおほひてきこえざらしめたり 3 そはなんぢらのにてけがれ なんぢらのゆびはよこしまにてけがれ なんぢらのくちびるは虛僞いつはりをかたり なんぢらのしたあくをささやき 4 その一人ひとりだに正義ただしきをもてうつたへ眞󠄃實まことをもてあげつらふものなし かれらは虛浮󠄃むなしきをたのみ虛僞いつはりをかたり しきくはだてをはらみ不義ふぎをうむ 5 かれらはまむしたまごをかへし蛛網󠄄くものすをおる そのたまごをくらふものはしぬるなり たまごもしふまるればやぶれて毒󠄂蛇どくじやをいだす 6 そのるところはころもになすあたはず そのわざをもてをおほふことあたはず かれらのわざはよこしまのわざなり かれらのには暴虐󠄃あらびのおこなひあり 7 かれらのあしはあくにはしりつみなきをながすに速󠄃はやし かれらの思念おもひはよこしまの思念おもひなり 殘害󠄅やぶれ滅亡ほろびとその路徑みちにのこれり 8 かれらは平󠄃穩おだやかなる道󠄃みちをしらず その過󠄃すぐるところに公󠄃平󠄃こうへいなく又󠄂またまがれる小徑こみちをつくる すべてこれをふむものは平󠄃穩おだやかをしらず〘967㌻〙
 1260㌻ 

9 このゆゑに公󠄃平󠄃こうへいはとほくわれらをはなれ正義せいぎはわれらに追󠄃及おひしかず われらひかりをのぞめど暗󠄃くらきをみ 光輝かがやきをのぞめどやみをゆく 10 われらは瞽者めしひのごとくかきをさぐりゆきなきもののごとくさぐりゆき正午ひるにても日暮たそがれのごとくにつまづき 强壯すこやかなるもののなかにありてもしぬるもののごとし 11 我儕われらはみなくまのごとくにほえ鴿はとのごとくにいたくうめき 審判󠄄さばきをのぞめどもあることなく すくひをのぞめども遠󠄄とほくわれらをはな 12 われらのとがはなんぢの前󠄃みまへにおほく われらのつみはあかししてわれらを訟󠄃うたへ われらのとがはわれらとともにり われらの邪󠄅曲よこしまなるわざはわれらみづからしれり 13 われらつみををかしてヱホバをすてわれらのかみにはなれてしたがはず 暴虐󠄃しひたげ悖逆󠄃そむきとをかたり虛僞いつはりのことばをこゝろにはらみて説出ときいだすなり 14 公󠄃平󠄃こうへいはうしろに退󠄃しりぞけられ正義せいぎははるかにたてり そは 眞󠄃實まこと衢間ちまたにたふれ 正直なほきはいることをざればなり 15 眞󠄃實まことはかけてなくあくをはなるるものはかすめうばはる  ヱホバこれをてその公󠄃平󠄃こうへいのなかりしをよろこびたまはざりき

16 ヱホバはひとなきをみ中保なかだちなきをあやしみたまへり かくてそのかひなをもてみづからたすけ そのをもてみづから支󠄂ささへたまへり 17 ヱホバをまとひて護胸むねあてとしすくひをそのかしらにいただきてかぶととなし あたをまとひてころもとなし 熱心ねつしんをきて外服󠄃うはぎとなしたまへり 18 かれらのわざにしたがひてむくいをなしてきにむかひていかりあたにむかひてむくいをなし また島々しま〴〵にむくいをなしたまはん 19 西方にしのかたにてヱホバのみなをおそれ のいづる所󠄃ところにてその榮光えいくわうをおそるべし ヱホバはゐせぎとめたるかはのその氣息みいぶきにふきつひえたるがごとくにきたりたまふべければなり 20 ヱホバのたまはく贖者あがなふものシオンにきたりヤコブのなかのとがをはなるるものにつかんと 21 ヱホバいひたまはく なんぢのうへにあるわがみたまなんぢのくちにおきたるわがことばは いまよりのち永遠󠄄とこしへになんぢのくちよりなんぢのすゑくちよりなんぢのすゑのすゑくちよりはなれざるべし わがかれらにたつる契󠄅約けいやくはこれなりとはヱホバのみことばなり
 1261㌻ 

第60章

1 起󠄃おきよひかりをはなて なんぢのひかりきたりヱホバの榮光えいくわうなんぢのうへに照出てりいでたればなり 2 よくらきはをおほひやみはもろもろのたみをおほはん されどなんぢうへにはヱホバ照出てりいでたまひてその榮光えいくわうなんぢのうへにあらはるべし 3 もろもろのくにはなんぢのひかりにゆき もろもろのわうはてりいづるなんぢが光輝かがやきにゆかん

4 なんぢのをあげて環󠄃視みまはせ かれらはみなつどひてなんぢにきたり なんぢ子輩こらはとほきよりきたり なんぢの女輩むすめらはいだかれてきたらん〘968㌻〙 5 そのときなんぢてよろこびのひかりをあらはし なんぢのこゝろおどろきあやしみかつひろらかになるべし そはうみとみはうつりてなんぢにつき もろもろのくに貨財たからはなんぢにきたるべければなり 6 おほくの駱駝らくだミデアンおよびエバのわかき駱駝らくだなんぢのなかにあまねくみち シバのもろもろのひとこがね乳󠄃香にうかうをたづさへきたりてヱホバのほまれをのべつたへん 7 ケダルのひつじのむれはみななんぢにあつまりきたり ネバヨテの牡羊をひつじはなんぢにつかへ わが祭壇さいだんのうへにのぼりて受納󠄃うけいれられん かくてわれわが榮光えいくわういへをかがやかすべし 8 くものごとくにとびはとのそのすみかにとびかへるがごとくしてきたるものはたれぞ 9 もろもろのしまはわれを俟望󠄇まちのぞみ タルシシのふねは首先いやさきになんぢの子輩こらをとほきよりのせきたり またかれらの金銀きんぎんをともにのせきたりてなんぢのかみヱホバのにささげ イスラエルの聖󠄃者せいしやにささげん ヱホバなんぢをかがやかせたまひたればなり 10 異邦󠄆人ことくにびとはなんぢの石垣いしがきをきづき かれらの王等わうたちはなんぢにつかへん そはわれいかりてなんぢをうちしかどまためぐみをもてなんぢあはれみたればなり
 1262㌻ 
11 なんぢのもんはつねにひらきてよるひるもとざすことなし こはひともろもろのくに貨財たからをなんぢにたづさへきたり その王等わうたちをひきゐきたらんがためなり 12 なんぢにつかへざるくにたみとはほろび そのくにぐには全󠄃またくあれすたるべし 13 レバノンのさかえはなんぢにきたり 松󠄃まつ すぎ 黃楊つげはみなともにきたりて聖󠄃所󠄃せいじよをかがやかさん われまたわがあしをおく所󠄃ところをたふとくすべし 14 なんぢくるしめたるものの子輩こらはかがみてなんぢにきたり なんぢをさげしめたるものはことごとくなんぢの足下あしもとにふし かくなんぢをヱホバのみやこイスラエルの聖󠄃者せいしやのシオンととなへん

15 なんぢ前󠄃さきにはすてられ憎にくまれてそのなかをすぐるものもなかりしが いまはわれなんぢをとこしへの華美はなやかよよの歡喜よろこびとなさん 16 なんぢまたもろもろのくに乳󠄃ちゝをすひわうたちの乳󠄃房󠄃ちぶさをすひ しかしてわれヱホバなんぢの救主すくひぬしなんぢの贖主あがなひぬしヤコブの全󠄃能者ぜんのうしやなるをるべし 17 われ黃金こがねをたづさへきたりて赤銅あかがねにかへ 白銀しろかねをたづさへきたりてくろがねにかへ 赤銅あかがねにかへくろがねいしにかへ なんぢの施政者つかさびとをおだやかにし なんぢをえきするものをただしうせん 18 强暴あらびのことふたゝびなんぢのにきこえず 殘害󠄅そこなひ敗壞やぶれとはふたゝびなんぢのさかひにきこえず なんぢその石垣いしがきをすくひととなへ そのもんほまれととなへん 19 ひるふたゝびなんぢのひかりとならず 月󠄃つきもまたかがやきてなんぢをてらさず ヱホバ永遠󠄄とこしへになんぢのひかりとなり なんぢのかみはなんぢのさかえとなりたまはん 20 なんぢのはふたゝびいらず なんぢの月󠄃つきはかくることなかるべし そはヱホバ永遠󠄄とこしへになんぢのひかりとなり なんぢのかなしみのをはるべければなり〘969㌻〙 21 なんぢたみはことごとく義者ただしきものとなりてとこしへにつがん かれはわがうゑたる樹株こかぶわがわざわが榮光えいくわうをあらはすものとなるべし 22 そのちひさきものはせんとなり その弱󠄃よわきものは强國つよきくにとなるべし われヱホバそのときいたらば速󠄃すみやかにこのことをなさん
 1263㌻ 

第61章

1 しゆヱホバのみたまわれにのぞめり こはヱホバわれにあぶらをそそぎて貧󠄃まづしきものに福音󠄃ふくいんをのべつたふることをゆだね われをつかはしてこゝろいためるものをいやし俘囚とらはれびとにゆるしをつげ 縛󠄃いましめられたるものに解放ときはなちをつげ 2 ヱホバのめぐみのとしとわれらのかみ刑罰けいばつとをつげしめ 又󠄂またすべてかなしむものをなぐさめ 3 灰󠄃はひにかへかんむりをたまひてシオンのなかのかなしむものにあたへ 悲哀かなしみにかへて歡喜よろこびのあぶらをあたへ うれひのこゝろにかへて讃美さんびころもをかたへしめたまふなり かれらは ヱホバのうゑたまふもの その榮光えいくわうをあらはすものととなへられん

4 彼等かれらはひさしくあれたるところをつくろひ 上古いにしへよりすたれたるところをおこし あれたる邑々まち〳〵をかされてあたらにし世々よゝすたれたるところをふたゝび建󠄄たつべし 5 外人あだしびとはたちてなんぢらのむれをかひ 異邦󠄆人ことくにびとはなんぢらのはたをたがへすものとなり 葡萄ぶだうをつくるものとならん 6 されどなんぢらはヱホバの祭司さいしととなへられ われらのかみ役者つかへびととよばれ もろもろのくにとみをくらひ かれらのさかえをえてみづからほこるべし 7 さきにうけしはぢにかへばいして賞賜たまものをうけ凌辱はづかしめにかへ嗣業ゆづりをえてたのしむべし しかしてそのにありてばいしたる賞賜たまものをたもち永遠󠄄とこしへによろこびを 8 われヱホバは公󠄃平󠄃こうへいをこのみ邪󠄅曲よこしまなるかすめごとをにくみ 眞󠄃實まことをもて彼等かれらにむくいをあたへ 彼等かれらととこしへの契󠄅約けいやくをたつべければなり 9 かれらのすゑはもろもろのくにのなかにしられ かれらの子輩こらはもろもろのたみのなかにしられん すべてこれをるものはそのヱホバのしくしたまへるすゑなるをわきまふべし

10 われヱホバをおほいによろこび わが靈魂たましひはわがかみをたのしまん そはわれにすくひのころもをきせ外服󠄃うはぎをまとはせて 新郎にひむこかんむりをいただき新婦󠄃にひよめたまこがねの飾󠄃かざりをつくるがごとくなしたまへばなり 11 めざをいだしはたはまけるものをしやうずるがごとく しゆヱホバはほまれとをもろもろのくにのまへにしやうぜしめたまふべし
 1264㌻ 

第62章

1 われシオンのあさ光輝かがやきのごとくにいで ヱルサレムのすくひもゆる松󠄃火たいまつのごとくになるまではシオンのためにもださずヱルサレムのためにやすまざるべし〘970㌻〙 2 もろもろのくにはなんぢの もろもろのわうはみななんぢのさかえをみん かくてなんぢはヱホバのくちにてさだたまあたらしきをもて稱󠄄となへらるべし 3 またなんぢはうるはしきかんむりのごとくヱホバのにあり わう冕󠄅かんむりのごとくなんぢのかみのたなごころにあらん 4 ひとふたゝびなんぢをすてられたるものといはず ふたゝびなんぢのをあれたるものといはじ かへりてなんぢをヘフジバ(わがよろこぶところ)ととなへ なんぢのをベウラ(配󠄃偶はいぐう)ととなふべし そはヱホバなんぢをよろこびたまふ なんぢの配󠄃偶はいぐうをえん 5 わかきものの處女をとめをめとるごとくなんぢの子輩こらはなんぢをめとらん 新郎にひむこ新婦󠄃にひよめをよろこぶごとくなんぢのかみなんぢをよろこびたまふべし

6 ヱルサレムよわれなんぢの石垣いしがきのうへに斥候ものみをおきて終󠄃日ひねもす終󠄃夜よもすがらたえずもだすことなからしむ なんぢらヱホバに記念きねんしたまはんことをもとむるものよ みづからやすむなかれ 7 ヱホバ、ヱルサレムをたてて全󠄃地ぜんちほまれをえしめたまふまではやすまつるなかれ 8 ヱホバその右手みぎのてをさしその大能たいのうかひなをさしちかひて宣給のたまはく われふたゝびなんぢの五穀たなつものをなんぢのてきにあたへて食󠄃くらはせず 異邦󠄆人ことくにびとはなんぢがらうしたるさけをのまざるべし 9 收穫かりいれせしものはこれをくらひてヱホバをほめたたへ 葡萄ぶだうをあつめしものはわが聖󠄃所󠄃せいじよ庭󠄄にはにてこれをのむべし

10 もんよりすすみゆけ進󠄃すゝみゆけ たみ途󠄃みちをそなへつちをもりつちをもりて大路おほぢをまうけよ いしをとりのぞけ もろもろのたみはたをあげてしめ 11 ヱホバはてにまでつげてのたまはく 汝等なんぢらシオンのむすめにいへ よなんぢらのすくひきたる しゆみてにその恩賜たまものあり はたらきのあたひはその前󠄃まへにあり
 1265㌻ 
12 しかしてかれらはきよきたみまたヱホバにあがなはれたるものととなへられん なんぢはひとにもとめ尋󠄃たづねらるるものすてられざるまちととなへらるべし

第63章

1 このエドムよりきたり緋衣あかきころもをきてボヅラよりきたるものはたれぞ その服󠄃飾󠄃よそほひはなやかにおほいなる能力ちからをもていかめしくあゆみきたるものはたれぞ これはをもてかたりおほいにすくひをほどこすわれなり 2 なんぢの服󠄃飾󠄃よそほひはなにゆゑにあかくなんぢのころもはなにゆゑに酒榨さかぶねをふむものとひとしきや 3 われはひとりにて酒榨さかぶねをふめり もろもろのたみのなかにわれとともにするものなし われいかりによりて彼等かれらをふみ忿恚いきどほりによりてかれらをふみにじりたれば かれらのわがころもにそそぎわが服󠄃飾󠄃よそほひをことごとくけがしたり 4 そは刑罰けいばつわがこゝろうちにあり 救贖あがなひとしすでにきたれり 5 われてたすくるものなくささふものなきをあやしめり このゆゑにわがかひなわれをすくひわがいきどほりわれをささへたり〘971㌻〙 6 われいかりによりてもろもろのたみをふみおさへ 忿恚いきどほりによりてかれらをゑはしめ かれらのながれしめたり

7 われはヱホバのわれらにほどこしたまへる各種もろ〳〵のめぐみとそのほまれとをかたりつげ 又󠄂またその憐憫あはれみにしたがひそのおほくの恩惠めぐみにしたがひてイスラエルのいへにほどこしたまひたるおほいなる恩寵めぐみをかたりつげ 8 ヱホバいひたまへり 誠󠄃まことにかれらはわがたみなり 虛僞いつはりをせざる子輩こらなりと かくてヱホバはかれらのために救主すくひぬしとなりたまへり 9 かれらの艱難なやみのときはヱホバもなやみたまひてその面前󠄃みまへ使󠄃つかひをもて彼等かれらをすくひ そのあいとその憐憫あはれみとによりて彼等かれらをあがなひ彼等かれらをもたげ昔時いにしへつねに彼等かれらをいだきたまへり 10 しかるにかれらはもとりてその聖󠄃きよきみたまをうれへしめたるゆゑにヱホバ飜然ひるがへりかれらのあたとなりてみづからこれをせめたまへり
 1266㌻ 
11 こゝにそのたみいにしへのモーセのをおもひいでていひけるは かれらとそのむれ牧者ぼくしやとをうみよりたづさへあげしものはいづこにありや 彼等かれらのなかに聖󠄃きよきみたまをおきしものは何處いづこにありや 12 榮光えいくわうのかひなをモーセのみぎにゆかしめ 彼等かれらのまへにみづをさきてみづからとこしへのをつくり 13 彼等かれらをみちびきてむまをはしるがごとくつまづかでふちをすぎしめたりしものはいづこにりや 14 たににくだる家畜けだものごとくにヱホバのみたまかれらをいこはせたまへり しゆよなんぢはかくおのれのたみをみちびきて榮光えいくわうをつくりたまへり

15 ねがはくはてんより俯觀ふしみそなはし その榮光えいくわうあるきよき居所󠄃すみかよりたまへ なんぢの熱心ねつしんとなんぢの大能ちからあるみわざとはいまいづこにありや なんぢのせちなる仁慈いつくしみ憐憫あはれみとはおさへられてわれにあらはれず 16 なんぢはわれらの父󠄃ちゝなり アブラハムわれらをしらず イスラエルわれらを認󠄃みとめず されどヱホバよなんぢはわれらの父󠄃ちゝなり 上古いにしへよりなんぢのみなをわれらの贖主あがなひぬしといへり 17 ヱホバよ何故なにゆゑにわれらをなんぢの道󠄃みちよりはなれまどはしめ我儕われらのこころを頑󠄂固かたくなにしてなんぢおそれざらしめたまふや ねがはくはなんぢの僕等しもべらのためになんぢの產業さんげふなる支󠄂派󠄄やからのためにかへりたまへ 18 なんぢのきよきたみをえてひさしからざるにわれらのてきなんぢの聖󠄃所󠄃せいじよをふみにじれり 19 我儕われらはなんぢに上古いにしへよりをさめられざるもののごとく なんぢのみなをもて稱󠄄となへられざるもののごとくなりぬ

第64章

1 ねがはくはなんぢてんさきてくだりたまへ なんぢのみまへに山々やま〳〵ふるひうごかんことを 2 しばをもやしみづわかすがごとくして降󠄄くだりたまへ かくてみなをなんぢのてきにあらはし もろもろのくにをなんぢのみまへに戰慄ふるひをののかしめたまへ〘972㌻〙 3 なんぢわれらが逆󠄃料はかりあたはざるおそるべきことをおこなひたまひしときに降󠄄くだりたまへり 山々やま〳〵はその前󠄃まへにふるひうごけり
 1267㌻ 
4 上古いにしへよりこのかたなんぢのほかにいかなるかみありて俟望󠄇まちのぞみたるものにかかることをおこなひしや いまだきかず いまだみゝにいらず いまだにみしことなし 5 なんぢはよろこびてをおこなひなんぢの途󠄃みちにありてなんぢを紀念きねんするものを迎󠄃むかへたまふ よなんぢいかりたまへり われらはつみををかせり かかるさまなること旣󠄁すでにひさし 我儕われらいかですくはるるをんや 6 我儕われらはみな潔󠄄きよからざるもののごとくなり われらのはことごとくけがれたるころものごとし 我儕われらはみな木葉このはのごとくれ われらのよこしまは暴風はやちのごとくわれらを吹去ふきされり 7 なんぢのをよぶものなく みづからはげみてなんぢによりすがるものなし なんぢみかほをおほひてわれらを顧󠄃かへりみたまはず われらが邪󠄅曲よこしまをもてわれらを消󠄃失きえうせしめたまへり

8 されどヱホバよなんぢはわれらの父󠄃ちゝなり われらは泥塊つちくれにしてなんぢは陶工すゑつくりなり われらはみななんぢの御手みてのわざなり 9 ヱホバよいたくいかりたまふなかれ ながくよこしまを記念きねんしたまふなかれ ねがはくは顧󠄃かへりみたまへ 我儕われらはみななんぢのたみなり 10 なんぢのきよき諸邑まち〳〵となりシオンはとなりヱルサレムは荒廢あれすたれたり 11 われらの先祖せんぞなんぢほめたたへたる榮光えいくわうある我儕われらのきよきみやにやかれ 我儕われらのしたひたるところはことごとくあれはてたり 12 ヱホバよこれらのことあれどもなんぢなほみづからおさへたまふや なんぢなほもだしてわれらにふかくくるしみをうけしめたまふや

第65章

1 われはわれをもとめざりしものにとひもとめられ われをたづねざりしものに見出みいだされ わがをよばざりしくににわれいへらく われはこゝにありわれはここにあり 2 よからぬ途󠄃みちをあゆみおのが思念おもひにしたがふもとれるたみをひねもすをのべてまねけり 3 このたみはまのあたりつねにわがいかりをひき そののうちにて犧牲いけにへをささげ かはらだんにてかうをたき
 1268㌻ 
4 はかのあひだにすわり隱密ひそかなるところにやどり ゐのこ肉󠄁にくをくらひ憎にくむべきものの羮󠄃あつものをその器皿うつはものにもりて 5 ひとにいふなんぢ其處そこにたちてわれにちかづくなかれ そはわれなんぢよりも聖󠄃きよしと かれらはわがはなのけぶり終󠄃日ひねもすもゆるなり 6 よこのことわが前󠄃まへにしるされたり われもださずしてむくいかへすべし かならずかれらの懷中ふところむくいかへすべし 7 ヱホバいひたまはく なんぢらの邪󠄅曲よこしまとなんぢらが列祖せんぞたちのよこしまとはともにむくいかへすべし かれらは山上やまのうへにてかうをたきをかのうへにてわれけがししがゆゑに われまづそのわざをはかりてその懷中ふところにかへすべし〘973㌻〙

8 ヱホバ如此かくいひたまふ ひとぶだうのなかにしるあるをばいはん これをやぶるなかれ福祉さいはひそのなかにあればなりと われわが僕等しもべらのために如此かくおこなひてことごとくはやぶらじ 9 ヤコブより一裔ひとつのすゑをいだしユダよりわれ山々やま〳〵をうけつぐべきものをいださん わがえらみたるものはこれをうけつぎわれがしもべらは彼處かしこにすむべし 10 シヤロンはひつじのむれの牧場まきばとなりアコルのたにはうしのむれのふす所󠄃ところとなりてわれをたづねもとめたるわがたみ有󠄃ものとならん 11 されどなんぢらヱホバをすてわがきよきやまをわすれ つくゑをガド(禍福くわふくかみ)にそなへ雜合まぜあはせたるさけをもりてメニ(運󠄃命うんめいかみ)にささぐるもの 12 われなんぢらをつるぎにわたすべくさだめたり なんぢらはみなかがみて屠󠄃ほふらるべし 汝等なんぢらはわがよびしときこたへず わがかたりしとききかず わがにあしきことをおこなひ わがこのまざりしことをえらみたればなり

13 このゆゑにしゆヱホバかくいひたまふ わが僕等しもべらはくらへども汝等なんぢらはうゑ わが僕等しもべらはのめども汝等なんぢらはかわき わがしもべらはよろこべどもなんぢらははぢ 14 わが僕等しもべらはこころたのしきによりてうたうたへども汝等なんぢらはこころかなしきによりてさけび また靈魂たましひうれふるによりてなきさけぶべし 15 なんぢらが遺󠄃名のこすなはわがえらみたるものの呪詛のろひりやうとならん しゆヱホバなんぢらをころしたまはん されどおのれの僕等しもべらをほかのをもてよびたまふべし
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16 かゝるがゆゑににありておのれのために福祉さいはひをねがふものは眞󠄃實しんじつかみにむかひて福祉さいはひをもとめ にありてちかふものは眞󠄃實しんじつかみをさしてちかふべし さきの困難なやみ忘󠄃わすれられてわがよりかくれうせたるに

17 よわれあたらしきてんとあたらしきとを創造󠄃さうざうひとさきのものを記念きねんすることなくこれをそのこゝろにおもひいづることなし 18 されどなんぢらわが創造󠄃さうざうするものによりて永遠󠄄とこしへにたのしみよろこべ よわれはヱルサレムを造󠄃つくりてよろこびとしそのたみ快樂たのしみとす 19 われヱルサレムをよろこびわがたみをたのしまん しかして泣聲なくこゑとさけぶこゑとはふたゝびそのなかにきこえざるべし 20 日數󠄄ひかずわづかにしてしぬ嬰兒みどりごといのちのをみたさざる老人としよりとはそのなかにまたあることなかるべし 百歳ひやくさいにてしぬるものもなほわかしとせられ 百歳ひやくさいにてしぬるものをのろはれたる罪人つみびととすべし 21 かれらいへをたててこれにすみ葡萄園ぶだうぞのをつくりてそのをくらふべし 22 かれらが建󠄄たつるところにほかのひとすまず かれらが造󠄃つくるところのはほかのひとくらはず そはわがたみのいのちはいのちごとがえらみたるものはそのわざふるびうするともながらふべければなり〘974㌻〙 23 かれらの勤勞はたらきはむなしからず そのうむところのものはわざはひにかからず 彼等かれらはヱホバの福祉さいはひをたまひしもののすゑにしてその子輩こらもあひともにをるべければなり 24 かれらがよばざるさきにわれこたへ かれらがかたりをへざるにわれきかん 25 豺狼おほかみとこひつじと食󠄃物くひものをともにし しゝうしのごとくわらをくらひ へびはちりをかてとすべし かくてわが聖󠄃山きよきやまのいづこにても害󠄅そこなふことなくやぶることなからん これヱホバの聖󠄃言みことばなり

第66章

1 ヱホバ如此かくいひたまふ てんはわがくらゐはわが足臺あしだいなり なんぢらがために如何いかなるいへをたてんとするか 又󠄂またいかなるところかわが休憩やすみとならん 2 ヱホバ宣給のたまはわがはあらゆる此等これらのものを造󠄃つくりてこれらのものことごとく成󠄃れり われはただくるしみまたこゝろをいためがことばをおそれをののくものを顧󠄃かへりみるなりと
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3 うしをほふるものはひとをころすもののごとく こひつじ犧牲いけにへとするものはいぬをくびりころすもののごとく 祭物そなへものをささぐるものはゐのこをささぐるもののごとく かうをたくものは偶像󠄃ぐうざうをほむるもののごとし 彼等かれらはおのが途󠄃みちをえらみそのこゝろににくむべきものをたのしみとせり 4 われもまた災禍わざはひをえらびて彼等かれらにあたへ そのおそるるところのことかれらにのぞましめん そはわれよびしときこたふるものなくわれかたりしとききくことをせざりき わがにあしきことをおこなひわがこのまざることをえらみたればなり

5 なんぢらヱホバのことばをおそれをののくものよヱホバのことばをきけ なんぢらの兄弟きやうだいなんぢらを憎にくみなんぢらをわがのために逐󠄃出おひいだしていふ ねがはくはヱホバその榮光えいくわうをあらはして我儕われらになんぢらの歡喜よろこびせしめよと されどかれらははぢをうけん 6 騷亂さわぎみだるるこゑまちよりきこえこゑありてみやよりきこゆ はヱホバそのあたにむくいをなしたまふこゑなり

7 シオンはうみのなやみをしらざるさきにうみ その劬勞くるしみきたらざるさきに男子なんしをうみいだせり 8 がかかることをききしやがかかるたぐひをみしや ひとつくにはただ一日ひとひのくるしみにて成󠄃なるべけんや ひとつの國民くにびと一時ひとときにうまるべけんや されどシオンはくるしむもなくたゞちにその子輩こらをうめり 9 ヱホバいひたまはく われうみにのぞましめしにいかでうまざらしめんや なんぢのかみいひたまはく われはうましむるものなるにいかでたいをとざさんや〘975㌻〙

10 ヱルサレムをあいするものよみなかれとともによろこべ かれのゆゑをもてたのしめ かれのためにかなしめるものよみなかれとともによろこびたのしめ 11 そはなんぢら乳󠄃をすふごとくヱルサレムの安慰なぐさめをうけて飽󠄄あくことをん また乳󠄃をしぼるごとくそのゆたかなるさかえをうけておのづからこゝろさわやかならん
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12 ヱホバ如此かくいひたまふ よわれかはのごとくかれ平󠄃康やすきをあたへ みなぎるながれのごとくかれにもろもろのくにさかえをあたへん しかして汝等なんぢらこれをすひにおはれひざにおかれてたのしむべし 13 はゝのそのをなぐさむるごとくわれもなんぢらをなぐさめん なんぢらはヱルサレムにて安慰なぐさめをうべし 14 なんぢらこゝろよろこばん なんぢらのほね若草わかくさのさかゆるごとくだるべし ヱホバのはその僕等しもべらにあらはれ又󠄂またそのあたをはげしくいかりたまはん

15 よヱホバは火中ひのなかにあらはれてきたりたまふその 車輦みくるまははやちのごとし はげしき威󠄂勢いきほひをもてそのいかりをもらしのほのほをもてそのせめをほどこしたまはん 16 ヱホバはをもてつるぎをもてよろづのひとつみなひたまはん ヱホバに刺殺さしころさるるものおほかるべし 17 ヱホバ宣給のたまはく みづからを潔󠄄きよくしみづからをわかちてそのにゆき そのうちにある像󠄃ざうにしたがひ ゐのこ肉󠄁にくけがれたるものおよびねずみをくらふものはみなともにたえうせん

18 われかれらの作爲わざとかれらの思念おもひとをしれり とききたらばもろもろの國民くにびとともろもろのやからとをあつめん 彼等かれらきたりてわが榮光えいくわうをみるべし 19 われかれらのなかにひとつの休徴しるしをたてて逃󠄄のがれたるものをもろもろのくにすなはちタルシシよくゆみをひくブル、ルデおよびトバル、ヤワン又󠄂またわが聲名きこえをきかずわが榮光えいくわうをみざるはるかなる諸島しま〴〵につかはさん 彼等かれらはわが榮光えいくわうをもろもろのくににのべつたふべし 20 ヱホバいひたまふ かれらはイスラエルの子輩こらがきよきうつはにそなへものをもりてヱホバのいへにたづさへきたるがごとく なんぢらの兄弟きやうだいをもろもろのくになかよりたづさへてむま くるま かご 駱駝らくだにのらしめ わが聖󠄃山きよきやまヱルサレムにきたらせてヱホバの祭物そなへものとすべし 21 ヱホバいひたまわれまた彼等かれらのうちよりひとをえらびて祭司さいしとしレビびととせんと
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22 ヱホバ宣給のたまはく わが造󠄃つくらんとするあたらしきてんとあたらしきとわが前󠄃まへにながくとゞまるごとく なんちのすゑとなんぢのはながくとゞまらん 23 ヱホバいひたま新月󠄃しんげつごとに安息日あんそくにちごとによろづのひとわが前󠄃まへにきたりて崇拜をがみをなさん 24 かれらいでてわれに逆󠄃そむきたるひとかばねをみん そのうじしなずそのきえず よろづのひとにいみきらはるべし〘976㌻〙
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